月額1000円で、3000万曲

音楽配信が、すごいことになっているようだ。
こんな記事を読んだ。

月額1000円で、3000万曲がいつでも聴き放題。
しかも音質はiTunesの標準音質の256kbsという。

圧縮音源ではあるが、
多くの人には、通常CDとの違いがほとんど判別できないと言われる水準である。
実際、ネコパパもiTunesに音源を読み込み、メインのオーディオでも聞くし、ipodでも聴いているのだが、このビットレートかあれば立派に聞けると感じている。

でも…こんな流通の仕方が広く普及するというのでは、
音源の作り手も聴き手もあまりに「ぞんざい」になってしまうのではないか、心配である。
我が愛すべき音盤愛好家たちは、そんな潮流など見向きもしないで収集・鑑賞を続けるだろう。
けれども、「音楽使い捨て」の時代に生きざるを得ない若い世代に、「ひとつの作品としてじっくり一枚の音盤に向き合う」魅力が、伝承していけるだろうか。

いやな予感がしてくるのである。



定額音楽配信へのアップル参入は、iTunes日本上陸の黒船再来か
週刊ダイヤモンド編集部 2015615日(引用)

 
5月末から、国内外で音楽配信の定額聴き放題サービスの発表が相次いだ。
最も話題をさらったのが、68日に米アップルが発表した「アップル・ミュージック」だ。
アップルといえば、2001年のiPod発売が復活のきっかけとなったように、音楽とは切っても切れない関係。だが、音楽をダウンロード販売するiTunesは、近年、聴き放題サービスの台頭で陰りを見せており、てこ入れとばかりに、新たな聴き放題サービスを打ち出したのだ。
新サービスでは、月額9.99ドル(約1200円)で、約3000万曲が聴き放題になる。無料の音楽ラジオもあり、iPhoneに標準装備されることから、大きな伸びを見せそうだ。日本でも各国と同時期に始まる見込み。
だが、音楽業界では「驚きはなかった」(レコード会社関係者)との声が支配的だ。というのも、無料会員数6000万人(うち有料1500万人)で定額聴き放題の世界最大手、スウェーデンのスポティファイ(日本未参入)に対抗する革新性に乏しかったためだ。
 
国内市場を守る日本勢
アップルの来襲に備え、国内企業も次々とサービスを発表した。
先行したのが、5月末発表のエイベックス・グループとサイバーエージェントが開始した「AWA(アワ)」。無料お試し期間中の610日にはアプリのダウンロード数が100万に到達した。
11日には、メッセージアプリのLINEによる「LINEミュージック」が発表になった。メッセージを通じて音楽を推薦し合う機能が特徴で、アップルの動きを見て開始を前倒ししたようだ。
先行するスポティファイと違い、アップルも含めた新サービスはいずれも有料であることが特徴。特に日本では、LINEミュージックにも資本参加する国内最大手のソニー・ミュージック(SME)が「無料配信に難色を示した」(音楽業界関係者)といい、SMEが主張した2段階の有料課金(数百円台の簡易版と約1000円のフル機能版)の仕組みになっているのだという。
スポティファイの日本進出が約2年前から進んでいないのも、「米国ではSMEと提携したが、日本法人とは無料配信部分で交渉が進んでいないようだ」(同)といい、今夏の参入を目指して各社と再度交渉に臨むもようだ。
こうした構図は、05年のiTunesの日本上陸時を思い起こさせる。当時も鍵を握るSMEの日本法人がiTunesには曲を配信せず、逆に国内のレコード会社で連合して携帯電話向けの音楽配信「着うたフル」など日本独自のサービスを立ち上げて守りを固めた。
その後、スマートフォンの到来で日本勢の牙城は崩れ、アップルの独り勝ちとなった。果たして歴史は繰り返すのか。熾烈な国内競争が始まる。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 森川 潤)
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コメント

コメント(6)
No title
自分の書斎を持ち、天井までの棚いっぱいに本とLP(CD)を並べるのが夢でありましたが、都心で働く労働者の通勤圏内では実現不可能となりました。
所有価値よりも使用価値の時代となりますと、読む、聞く、見るものも必要な都度PCから引き出せばいいという風になるのでしょう。かく言う私も、読み捨ての本はKindleで買うようになりました。
それは、置き場所に加えて活字の大きさを自由にできるメリットがあるからです。
しかし音楽はまだ、そこまで割り切れないでいるのは古い世代の証拠でしょうね。

gustav_xxx_2003

2015/06/17 URL 編集返信

No title
音楽だけでなく、書籍もOysterやKindle Unlimitedで、月10ドルの読み放題サービスが始まってますね。
まぁ、どちらのサービスもまだ全ての音楽、書籍を楽しめるわけではないですが、レパートリーの拡大は時間の問題でしょう。
これって、本当に業界にとって、儲けにつながるんですかね。
今まで音楽CDや書籍を買わなかった人は、このサービスも買わないだろうし、今まで大量に買っていた人が、このサービス一本となると、逆に売上が減少するのでは?
好むと好まざるとにかかわらず、あと何年か経てば、音楽・書籍業界の情勢は、激変するでしょう。
それが、自分にとって良いことなのか悪いことなのか、正直良くわかりません。(汗)

みっち

2015/06/17 URL 編集返信

No title
グスタフさん、我がネコパパ庵は案外そういうイメージかもしれません。電子化はまったく進んでいません。最近出た「本で床は抜けるのか」という悲愴な雰囲気の漂う本を読みましたが、夢の空間どころか…という気がしないではありません。昭和根性はなかなか抜けないものです。でも、コストをかけて大切に作られてきた作品作りの伝統に大きなダメージを与えるとすると、ちょっと待ってよ、と言いたくもなります。

yositaka

2015/06/17 URL 編集返信

No title
みっちさん、私の大切にしてきた書籍や音盤は、その場の利益には結びつかなくとも、時間をかけてゆっくりと浸透し、結果的には採算の取れるものになっていく、というタイプのものが多いのです。児童書、クラシックやジャズの音盤、美術作品、どれもそうです。製作にかかわる人々は採算よりも質を優先しています。そんな人々が窮乏してしまっては、文化も磨耗します。文化がなくても「生きて」はいけるかもしれますが、そこには「人生」はない…とある詩人が言っていました。

yositaka

2015/06/17 URL 編集返信

No title
著作権の問題は、別にして ウォークマン世代の私には何も言えませんが ますます地下鉄で携帯を操作する人が増えるのかな?
老眼でアナログ人間の私は、盤に針を下ろす・トレーにCDを置く・寝転がって本を開き寝てしまうという「儀式」に「存在感や触感」を感じています。また、音源や書籍の格納スペースに悩み・楽しんでいるウサギ小屋の住人は、「触れること」ができるお店がなくなっていくことをさびしく思います。
ということで週末に蓄音機の音色を聴きに行きましょう!

チャラン

2015/06/17 URL 編集返信

No title
チャランさん、携帯というのも時代遅れで今はスマホですよね。私はガラケーです。
「現物」を見たり触れたりしながら聞くことで、私たちの世代は音楽のイメージを作ってきました。だから「それが大切」とは思うものの…
幼少期からそういう体験がなく、「音楽はネットで聴くもの』という意識で育つならば、認識は変わってくるでしょう。なにせCDをトレイに入れて音を出す操作すらも見たことがない若者も少なくないそうですから。ちょい愕然としますけれどね。

yositaka

2015/06/18 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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