コンサートホール盤、謎の復活!

タワーレコードのサイトにこんな広告が出ていた。
 
 

The Valued Collection「コンサートホール原盤」復刻シリーズ始動第1 5タイトル





日本コロムビアとのシリーズ“The Valued Collection”に、新たな1ページが加わります。クラシック・レコードのある意味全盛期のひとつを築いたと言ってよい名シリーズ『コンサートホール原盤』の復刻です。今回の復刻では、改めてオリジナルのマスターからハイビット・ハイサンプリングで高品位デジタル変換を行い、最新のリマスタリング処理を行っております。

 
 
これは、仰天。
たしかに、コンサートホール原盤はかつて日本コロムビアからLPCDが出ていた。
ネコパパは学生時代、そのLPを随分購入したものだ。
ずっと聞きたかった、シューリヒト指揮のものは、全部。

でも「コンサートホール」というレーベル名は出さず、通常のコロムビア・レーベル、独ミュゼクスポート原盤と公示されていた。
いったいどういうことだ…と気になって仕方がなかった。

オリジナルジャケットは使わない。風景写真か、真っ黒な統一デザインのジャケットばかりで、所有の魅力には欠けたが…演奏は素晴らしく、音質も噂されていたほどの粗さは感じなかった。
それが、1970年代の終わりごろのこと。

CD時代になり、シューリヒトなど、ごく一部が同社からCDとして再発された。
が、それもごく短期間で、以降は、輸入盤が散発的に出はじめる。仏アデス、英スクリベンダムなどだ。

日コロムビアの発売権はとっくに切れているとばかり思い込んでいた。
ところが、広告によれば、当時のマスターは、まだ同社が保有していたという。
 
 
かつてコンサートホール・ソサエティはオリジナル音源を有し、1970年代半ばまで日本でも会員向けにLPを配布していました。その後、CD時代になってからは、多くの音源の中から日本では唯一ライセンスを受けている日本コロムビアからCDが発売されておりましたが、1997年のリリースを最後に再発売も途切れておりました。

(中略)今回、「コンサートホール」音源の封印を解くにあたり、一番留意した点はズバリ"音質"です。これまで国内盤CDで発売されてきたCDマスターは1990年前後にマスターからデジタル化を行った音源であり(AAD処理)、昨今のAD変換技術の進歩には到底及ばないものと考え、あらためてオリジナルのマスターからハイビット・ハイサンプリングで高品位デジタル変換を行い、最新のリマスタリング処理を行いました。日本コロムビアに保管されていた中でアナログマスターテープ(ほとんどが1970年代にライセンス契約締結によりレーベルより提供されたマスター)があったものに関しましては、STUDER A80にて厳密にアジマス調整した後に24bit/192kHzでデジタル化を行い(AD変換はA/Dコンバータ:APOGEE RESETTA200を使用)、綿密なリマスタリングを施しました(一部デジタルでのみ保管されていたものはデジタルデータをリマスタリング)。元々マスター自体に特殊な処理や独特の編成、バランスが施されているものもレーベルの性格上ありましたが、基本的にマスターの音に忠実に従った音の処理が成されております。これにより従来の盤と比較すると情報量の多さや滑らかさ、バランスが多角的に改善しました。まるで洗いたての名画のような、新鮮な響きを堪能ください。

 
 
日本に保管されていたものを「オリジナル・マスター」と呼ぶのは「待てよ」とは思うものの…タワーレコードではこれに最新マスタリングを施したうえでシリーズとして発売していくという。
 
音質改善の可能性は朗報だが…
この「マスターテープ」とは、はたしてどのような由来のものなのか。
コンサートホールとミュゼクスポートの関係とは。
日コロムビアの発売権は、どうなっているのか。CD初期に一時的に息を吹き返していた日本におけるコンサートホール・レーベルの通販元、日本メール・オーダー社との折り合いは?
また、今回もそうなのだが、オリジナルジャケットを一切使用しない発売方針は何故なのか…
音源をめぐる謎は尽きない。
 
とりあえずシューリヒトは入手してみようか…
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コメント

コメント(8)
No title
ブーレーズ/フランス国立放送管弦楽団の「春の祭典」が再発売されるのをずっと待ち続けていました。すごく嬉しいです。新譜発売の記事を読んでこれほど興奮したことはありません。

7月19日発売の第I期5タイトルは,それぞれに「日本コロムビア保有のアナログ・マスター・テープより2013年に192kHz/24bitリマスタング」と書いてあります。オリジナル・マスターを用いたリマスタリングが行われたのは,第II期以降に発売されるCD(の一部)なのでしょうか。TOWERさんの説明は分かりづらいですね。それでも楽しみな企画であることには変わりませんけれど……。

ハルコウ

2013/06/17 URL 編集返信

No title
ハルコウさん、どれだけの音源が保管されているかは不明としても、今回のシリーズはすべて日コロムビア保管のものと見てよいのではないでしょうか。
当時コロムビアは、長年契約していたエラート、オイロディスクなど各レーベルの移籍が相次ぎ、音源流出を防ぐために原盤の「永久買い取り」を進めていました。コンサートホール音源も、もしかしたらミュゼクスポートからの買い取りで販売権を永久確保したものかもしれません。中にはテープ劣化のためか、デジタルコピーで保管されてたいるものもあるようです。シューリヒトの名演などが経年劣化していなければよいのですが。

yositaka

2013/06/18 URL 編集返信

No title
「コンサートホール原盤」の復刻板「オリジナル・マスター」からのリマスター処理「コンサートホール・ソサエティ」との関係…原盤を聴かないとわけの分からない謎解きは、yositaka先生にお願いするとしてカール・シューリヒト指揮の演奏又ピエール・フルニエのチェロも聴いてみたいです。
昨日 ミニ杜後、オーバーホールとレイアウト変更で休止していた装置の音だしをしました。結果は、ムフフフ内緒。

チャラン・ポワン

2013/06/18 URL 編集返信

No title
チャランさん、そのムフフフは「ほくそ笑み」ですね。
コンサートホールの録音は良い評判を聞きませんが、すっぴんの良さは感じますね。フルニエの小品集はDGのものが有名ですが、彼としては例外的に醒めた演奏で、魅力に乏しいだけに、コンサートホール盤は狙い目かもしれません。

yositaka

2013/06/18 URL 編集返信

No title
コンサートホール盤の復活、懐かしいものがあります。当方はこの時代、アメリカのノンサッチから発売されていたものをコレクションしていたのでそちらに深い思い入れがあります。このノンサッチ盤もオリジナルデザインとは違いましたが、シリーズで統一されたデザインで好きでした。

geezenstac

2013/06/20 URL 編集返信

No title
ノンサッチは侮れないレーベルで、コンサートホール盤のシューリヒト指揮、ブルックナー第7交響曲がありましたし、現在珍重されているクラブ・ド・フランス原盤、リステンパルト指揮の一連のアルバムも出ていました。いまでも中古盤店に行くと、ノンサッチ盤には注目してしまいます。独特のジャケットデザインには好みが分かれそうですが…

yositaka

2013/06/20 URL 編集返信

No title
コンサートホール原盤復刻ですか!
リマスタリングで、どの位音質が改善しているかですね。
まずお試しで、シューリヒトの何かいってみます。

Kapell

2013/06/23 URL 編集返信

No title
カペルさん、やはり気になるのはシューリヒトですね。以前英スクリベンダムのボックスで復刻されたのを持っています。EMIのスタッフによる復刻でしたが、曲によっては冒頭が欠落していたり、気になるものもありました。そのあたりをチェックして、今回の購入を決めていきたいと思います。

yositaka

2013/06/24 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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