東欧の響きを楽しむ

長久手フィルハーモニー管弦楽団第19回定期演奏会



ツィンバロン独奏 斉藤浩
指揮 今村 能
201362
愛知県長久手市文化の家 森のホール
 
プログラム
ボロディン 歌劇「イーゴリ公」序曲
コダーイ 「ハーリ・ヤーノシュ」組曲
ドヴォルザーク 交響曲第7番ニ短調作品70
 
アンコール曲 ドヴォルザーク スラヴ舞曲第6番 
他に「ハーリ・ヤーノシュ組曲」のあとに民族楽器ツィンバロンの独奏2曲も。
 
 
今回はsige君と出かけてきました。
820人収容の森のホールが満席という盛況でした。地元のアマチュア・オーケストラへの、地域の応援ぶりが伝わってきます。

プログラムは、東欧作品を集めた、ちょっとこだわりのある選曲です。

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさに溢れたコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」組曲は、ネコパパお気に入りの曲。
ハンガリーの民族楽器ツィンバロンがききもの。でも奏者は少なく、ライヴに接する機会は滅多にありません。今回演奏された斉藤 浩さんは、日本を代表する奏者のひとりとのこと。
2曲のアンコールもふくめて、たっぷりと民族の響きを聞かせてもらうことができました。

「ハーリ・ヤーノシュ」は、各種の打楽器の活躍も目覚ましい音楽。まるで打楽器の見本市です。
激しいリズムが打ち鳴らされる中、哀愁に満ちた音色でかき鳴らされるツィンバロンが、ゴブラン織りのような色彩をまき散らします…
5曲「間奏曲」が終わると、どっと沸き起こる拍手。
ネコパパも、曲の途中と分かっていつつ、思わず手をたたいてしまいました。
 
今村 能さんの指揮は、音を小さくするところでしゃがんだり、盛り上がりでは思いっきり煽り立てるなど、アクションが大きく、愉しい指揮ぶりです。
肘を曲げ、両腕を内へ内へ惹きつけ、音楽を抱きしめるようにして振る仕草が、特徴的。リズムは肩で、曲想は腕で、という指揮が、切れずにつながっていく音楽を引き出していきます。
これは、ちょっとカラヤンを連想させる指揮です。

 
後半のドヴォルザークの交響曲第7では、その指揮のためか、フレーズが滑らかにつながり、膨らみ、減衰していく「レガートな感じ」を、随所に聴き取ることができました。
とくに、メロディックな舞曲である第3楽章は、躍動感と旋律美が生きて、魅力的でした。

 
でも、オーケストラの人たちの反応は、指揮者の動きに比べると、ちょっとクールな気もします。
楽器の色彩感と曲想そのものが魅力のコダーイは楽しめたものの、
ドヴォルザークもふくめて、コンサート全体の印象は、
「もっとノリのある演奏ができるはずでは…」
というものでした。


このオーケストラを聞くのは、これで4回目です。
弦楽、特に弦楽器群は、いつもきっちり背筋を伸ばし、冷静に弾いている。でも、指揮者の棒に喰らいついて、テンションを高めていこうとする勢いは、もうひとつだな…という気がします。
管楽器も含めて、個々の奏者は技術を持っているのに、お互いに遠慮の気持ちがあるのでしょうか。


次回こそは、全員が裃を脱いでスイングする姿を見せてほしいですね。
応援する人たちがこれだけいるのですから…
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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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