ヤニグロの『夜想曲』

Notturno : airs, dances, fantasies and serenades





I Solisti di Zagreb Orchestra
AntonioJanigro, conductor

Vanguard Stereolab(USA)
VSD-2126. LP
 
レスピーギ: リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲
モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
ヴォーン・ウィリアムズ: グリーンスリーヴズによる幻想曲
ペルゴレージ: 協奏曲ト長調
シベリウス: 悲しきワルツ
バーバー: 弦楽のためのアダージョ
 

「夜想曲」-と題された、夜の雰囲気に満ちた曲を集めた一枚。
お、ちょっといいな…
ネコパパはこういう選曲の音盤が好きで、つい衝動買いしてしまう。
もちろん価格が安ければ、だけれど。
 
これは、1962年発売のアメリカ盤だ。
厚手のしっかりした盤で、少人数の合奏を、残響を抑えた音でしっかりととらえている。
指揮は、腕の故障のためにチェリストから転向したアントニオ・ヤニグロ
ザグレブ室内管弦楽団を率いて、バロック音楽を中心に録音を残した。
ネコパパが最初に買ったヴィヴァルディ『四季』の音盤は、イ・ムジチじゃなくて、彼らによるものだった。懐かしい…
 
ヤニグロの奏でるチェロがそうだったように、背筋をぴんと伸ばし、情に流されず、音楽の肝をしっかりと伝えようとする演奏になっている。

もっとも鮮烈だったのは『悲しきワルツ』。
速めのテンポでぐんぐん進んでいき、最後の部分の低弦の刻みをこれでもか、とばかりに強調する。過激とさえ呼べそうな、訴えが聴き手に迫る。
バーバーの『アダージョ』では、最初から音を強めに鳴らし、クライマックスの「号泣」も強調しない。それを期待した聴き手には、物足りなく感じられるかも。でもネコパパには新鮮に聞こえた。むしろ、本来はこういう曲なのでは、とも感じた。
バーバーは、この曲が「葬送の音楽」として演奏されるのを嫌ったというから…
 
グリーンスリーヴズ』や、レスピーギの『古代舞曲』では、少人数の弦による音の絡みがとても鮮やか。
唯一のバロック音楽のペルゴレージも、しっとりとした味わいが心地よい

おっと!第1楽章の途中で、音飛びだっ

アイネ・クライネ』は、ちょっと音圧が強いというか…元気がありすぎるかな。でも、、第2楽章の中間部やメヌエットのトリオ。音が曲想の切り替わる鮮やかさにはっとする。
 
華やいだ賑やかさが感じられる「夜想曲」、センスにあふれた一枚。

でも。
せっかくお気に入りのLPを見つけたのに、
音飛び一か所。なんとも惜しい…
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コメント

コメント(2)
No title
ほほぅ、米Vanguard盤ですね。
Vanguardって、ジャズやフォーク専門のレーベルだと思ってました。(汗)
こんなクラシックも出していたんですね。
ジャケット良い感じです

みっち

2013/02/08 URL 編集返信

No title
ジョーン・バエズなどのアルバムでも有名ですね。でもクラシックもなかなかで、ヨゼフ・シゲティの無伴奏ソナタ全曲などの名盤も多く出しています。
でも、輸入盤はあまり市場に出ないとも聞いています。この一枚も、現物を見るまでは全く存在を知りませんでした。

yositaka

2013/02/08 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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