クルト・レーデルに魅かれて

今夏、名古屋丸栄で開催されたレコード市、東京で立ち寄ったDU店、ET店などで購入したアナログ盤を勝手に紹介していきたい。
 
今回は、ミュンヘンを中心に活躍し、今も健在の指揮者クルト・レーデル
 

 
学生時代に「ブランデンブルク協奏曲第5番」や「音楽の捧げもの」などのレコードで、バッハの魅力をネコパパに教えてくれた恩人。
彼の盤で聴くと、それまでバッハの音楽から感じていた抵抗感、厳しさ、とっつきにくさ、固くて、ガチャガチャとした小石を噛むような感じがすっかり消えて、人の血の通った、温かな人の声として聴こえてくるのだ。
これはどういうことだろう…
レーデルの指揮には、厳しさや斬新さとは違う、音楽の慈しみが感じられる。彼の楽器である木製のフルートの音色のように。


おもちゃの交響曲
 

 
これは、レオポルド・モーツァルトの『おもちゃの交響曲ロンベルクの『戯れの交響曲』モーツァルト『レ・プティ・リアン』など、子どもにちなんだ古典派の作品を集めた珍しいアルバム。オーケストラは手兵ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団。
懐かしい名曲が端正に演奏され、おもちゃの楽器の響きも鄙びていて美しい。仏エラート盤。音質は良好。


モーツァルト 交響曲集 

 
モーツァルト交響曲第39番と第40番
珍しい盤かもしれない。
オーケストラはミュンヘン交響楽団。1956年録音のモノラル盤。ゆったりとしたテンポの穏やかなモーツァルトである。穏やかな中にも深い響きでさらりと演奏されている。ト短調交響曲も、水のごとく流れて、この曲の持つ深淵を聴こうとするには、ちょっと物足りないかも。合っているのは39番の方。仏エラート。


モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための作品集



 
ヨセフ・スーク(Vn)アントン・シュカンパ(Va)をソリストとしたモーツァルトヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
レーデルは、珍しくチェコ・フィルハーモニーを指揮している。
二人のソリストの渋い音色を近接マイクで生々しくとらえていて聴き応えあり。歌と語りのバランスが絶妙で、レーデルの指揮も交響曲よりずっと活力にあふれていると感じる。
スプラフォン、日本コロムビアの国内廉価版の一枚だが、発売当時の記憶はないなあ…
 
バッハブランデンブルク協奏曲全曲も入手。
ネコパパが愛聴してきた1955年録音盤ではなく1961年録音の新盤。この二種類は、結構混同されてきているような気がする。国内廉価版で発売されていたのは古い方。
新盤ではソリストはチェンバロのヤン・プリーグニッツロベール・ヴェイロン=ラクロワに交代しているが、ヴァイオリン・ソロは同じラインホルトバルヒェット
今回入手したのは、米カーネギー・ホール盤。文字だけ入った無地のジャケットで、年代の割には古びた感じ。いかにも迫力ある音が出そうな、分厚い盤だったが…残念ながら録音レベルが低くて、やや物足りない音。基本的解釈は旧盤とかわらない模様。


『アヴェ・マリア』


 
古今の作曲家によるアヴェ・マリアをレーデルによる編曲指揮、ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団で聴くというもの。
おなじみのバッハ/グノーやシューベルトのほかに、ヴェルディ、リスト、サン=サーンス、ブルックナー、フランクなど9曲を収録。味わい深い曲と演奏だけれど、続けて聞くとちょっともたれる…
仏フィリップス。
 
こんな企画盤もやるとは…レーデル、幅広い人だ。
 
 
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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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