デモと特撮

8月某日
 
娘夫婦・息子の様子を見がてら…と言いながら、いろいろと企み、東京に出かけたネコパパとアヤママ。
 
まずは毎週金曜日夕刻に、霞ヶ関 国会付近で行われている脱原発集会に参加。
 

 
 
活動時間は午後6時から8時までの2時間。デモ行進はなく、周辺にセットされた各集合場所にめいめいが集合し、自分なりのアピールを繰り返すというシンプルな方式です。
地下鉄桜田門を降りて、国会議事堂に向かって歩いていくと、次第に群集は増えていきます。立つ人、座る人、旗を持つ人。鳴り物をたたく人。
国会周囲は警官が多数配備。歩道はロープで仕切られて、一般の通行人も普通に行き来しています。
参加者の年齢層は幅広く、お年寄りから子ども連れまで、それぞれのやり方でリラックスして参加している様子が好ましく感じました。言うべきことは言いますが、みな紳士的な参加ぶりで、物々しい雰囲気はありません。
 

 
 
国会議事堂正面ではマイクが設置され、参加者が自由に意見を述べます。
国会議員も、福島の被災者も、小学生も中学生も、筋の通った意見を堂々と述べていました。
 
当夜のポイントは「原子力規制委員会人事」に異議を唱えるというもの。
長年原子力の問題点を提言してきた研究者を指名せず
原子力産業を推進してきた立場の人物が、委員に登用されていることを糾弾するという呼びかけです。
スピーチに立った社民党の福島議員は、
 
「関係者は登用しないという規定を設けたのになぜか」
と細野担当大臣に質問したところ
 
「その仕事をやめていればいいのです」
 
という答えが返ってきてあきれ果てたと話していました。
そうだとすれば、まさに呆れた話です。
 
「責任を取る」とは「辞任する」ことで、肩書きが外れれば彼自身も白紙に戻る…
そのような発想が当然として通用していることの背景には何があるのか。
このところ、ネコパパを悩ませている問題の一つです。
 
ネコパパもアヤママも、しっかり声を上げてきました。
 
 
 
翌日は娘夫婦、息子と待ち合わせて
東京現代美術館で開催の企画展特撮博物館』を鑑賞。
 
 

 
『エヴァンゲリオン』シリーズなどの監督を務めている庵野秀明を「館長」とした大きな展覧会です。
1960年代から70年代に全盛を誇った「ミニチュアによる特殊撮影」を、映像作り、デザイン、造形物製作、撮影など、多様な視点で考察しようとするもの。
膨大な展示物、詳細を極める音声案内の内容。
音声案内のポイントは70もあり、これを聴いて大急ぎで回っても、2時間以上はかかるでしょう。
 
中でも圧巻は、展示の一つとして製作された新作映像
 
『巨神兵 東京にあらわる』
 
10分間の作品ですが、CGを使用しないアナログ撮影に徹して、歴史的な特撮技法を未来に伝承しようとする、意欲と迫力に圧倒されました。
 
宮崎駿の漫画・アニメ作品『風の谷のナウシカ』のキーワードのひとつだった「火の七日間」の惨事を再現する、徹底した破壊の映像です。
これを見た人は誰もが、ついこの間の震災を思い起こすのではないでしょうか。
 
使用されたセットはすべて会場に展示されていました。
 
ネコパパも破壊!
 

 
 
特撮映画大好きのネコパパではありますが、さすがにこの膨大な物量にはまいりました。
 
ただ、これだけあっても展示物のメカ、ミニチュアが「ヒーロー側」のものばかりなのは、ちょっとが物足りない…
 
子どものころのネコパパの胸をときめかせたのは、ウルトラマンや科学特捜隊やマイティ・ジャックも勿論だけど、
それ以上に、敵方のミステリアンの宇宙船とか、モゲラとか、悪の組織Qの飛行空母レイヴンだったことに気づきます。
そこにあったのは
「秩序や平和を破壊し、最後には敗れ去るダンディズムの魅力」
とでもいうような、何かだったのでしょうか。
 
じっくり考えてみたい課題です。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメント(2)
No title
こんばんは
小林よしのりの「脱原発論」というマンガが最寄りの紀伊国屋に置いてあったので購入しました
ずいぶんと勇気付けられる読み物です
さいきんの小林の戦争論、天皇論、台湾論、沖縄論とまるで本屋で手に取ることもなく気持ちが離れていたものですが、これは内容のある真摯な書籍に仕上がっています
一人でも多くの学生、良識ある人々が此れを目にするのを願ってやみません

neoros2019

2012/09/18 URL 編集返信

No title
小林さんは決して好きな作家ではありませんが、『脱原発論』に挙げられている根拠に関する限りは、的を得た部分が多いと感じています。

yositaka

2012/09/18 URL 編集返信

コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

ご訪問ありがとうございます

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR