モーリス・センダック逝去

モーリス・センダック、アメリカの絵本作家。
201258日逝去。
 
515日付の朝日新聞に、大きな記事が掲載された。
 

 
この扱いだけでも、評価すべきだろう。
でも、紹介の仕方として、作品に「近代的な子ども観」を導入したことだけを取り上げるのは、ちょっとあんまりだ。
絵本作家なのだから、画風や、作品構成の特異さについても、一言あるべきだったと思う。
 
近代子ども観の導入は、センダックのほんの一面。また、かれがその代表的な作家というわけでもない。
 
アメリカの図書館員や読書運動団体から批判されながら、子どもたちに圧倒的に支持され、それによって古典的作品の評価を得たいう
 
かいじゅうたちのいるところ

 
子どもの深層心理の世界を描いて画期的な作品と評価されている
まよなかのだいどころ
 

 
まどのしたのそのまたむこう
 

 
独創性は、この絵を見ていただければあきらかだろう。
ネコパパの個人的な受け止め方では、
センダックの作品、日本では子どもたちよりも、絵本作家や出版に与えた影響の方が大きかったのではないか。彼の作品は、絵本は決して子どもだけのものではなく、芸術表現の一つのジャンルとして独立したものであることを知らしめた。そして、野心的な作品が世に出る契機を生み出した。
歴史的な業績である。
 

 
でも、この「かいじゅう」たち、日本の子どもたちのいい友達になっているのかな。
ネコパパの感覚だと、実はちょっと感情移入しにくいキャラクターなのである。
これは「かいじゅう」でも、昔訳されたような「おばけ」でも、しっくりこない。
 
この違和感、どこに原因があるのか…それは長年の疑問なのだが。
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コメント

コメント(3)
No title
はじめまして。

検索でこの記事に辿り着きました。

私も絵本や児童文学が好きでブログをはじめました。

もうセンダックの新しい作品に出会えないのが残念ですが、
好きな作家のひとりです。

ぴょこ

2012/05/16 URL 編集返信

No title
貴方様のプロフィールを拝見して、私と音楽の趣味、猫好き、教育関係の仕事に共通があり、お気に入り登録させてもらいました。

ゲストブックが開いていませんでしたので、こちらに書かせていただきました。

よろしくお願いいたします^^

ぴょこ

2012/05/16 URL 編集返信

No title
ぴょこさん、コメントありがとうございます。
絵本・漫画・アニメーションなど、子どもにかかわるメディアを包括して「児童文学」と読んでいます。しかも「自分のためのジャンル」という思いもありますので、このカテゴリーについてはちょっと我儘かな…と自分でも思う意見を書き込んでいますが、もしよろしかったら立ち寄ってください。よろしくお願いします。

yositaka

2012/05/16 URL 編集返信

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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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