放射性物質は東電の所有物ではない?

フクシマ現状。年内中の冷温停止を目指しているというが、
相変わらず水素爆発の危険性が去っていないことが次の記事からもうかがわれる。  
 
圧力容器にも窒素封入へ=水素濃度引き下げ―福島第1
 
時事通信 1124()2040分配信
東京電力福島第1原発事故で、東電は24日、圧力容器内にたまっているとみられる水素ガスの濃度を下げるため、13号機の同容器内に直接窒素を封入する計画を明らかにした。
 これまで、圧力容器を覆う格納容器には窒素を入れていたが、1028日に2号機の格納容器内の気体を抜き出して浄化する「格納容器ガス管理システム」を稼働させた後、最大29%の水素を検出。その後、水素濃度は低下したが、東電は、圧力容器内に残っていた水素がガス管理システムの稼働で格納容器側に漏れ出したとみており、圧力容器内に直接窒素を入れ、水素を追い出すことにした。 
 
別の記事では、水素爆発を避けるため容器内の水蒸気量を拡大させる。そのために現在最大46度程度の容器内温度を80度まで上昇させるとある。
 
冷却のために注入された汚染水の量も莫大なものになっているだろう。
いっぽう、確実に漏出しているはずの放射性物質の状況については、情報が少ない。
出ていないはずはないのだが…
なぜ、出ないのか。
 
そのヒントになる記事を紹介したい。
 
「漏出した放射性物質」を東京電力がどう見ているか、
朝日新聞に掲載された。連載コラム『プロメテウスの罠』。24日付の記事である。
 
 
 

 
 
隣の家の柿の枝が自分の庭に張り出してきたとき
実った柿は取って食べてもいいか?
 
というクイズが子どものころ雑誌によくのっていた。
正解は、取っても良い、ということだったと思う。
東京電力も
一度他人の土地に出た放射性物質は、もう自分のものではない。
だから食べてもいいよ、もう自分のじゃないからね…とでも、言いたいのだろうか。
 
※…と書いたのだが、これはまちがい。民法上は、無断で枝を切るのも、柿を取って食べるのもだめ。「器物破損」とか「横領」になるという。
取っていいのは、隣の竹の「竹の子」が自分の家の庭に生えてきたときだ。
そういわれれば、そうだった。
そうなると「放射性物質」は「竹の子」と同じ扱いだというのかな。
 
法的解釈の是非はともかく
「こういう言い分」が平気で堂々と表明できる、日本の現状を問題と考えなくてはいけないと思う。
 
それだけ、私たちは侮られているのだということを意識しなければいけないと思う。
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コメント

コメント(2)
No title
今日の朝、NHKのラジオでどこぞの識者が国内でまかなう全電力の
20%は原発に依存するのが落ち着く水準ではというバカな論旨を展開していました
一体国営放送たる良識の自覚があれば、こういう輩に朝のニュース解説など流すなどありえないと考えますが
核廃棄物の処理をごく経済的に消失しうる根拠をきっちり、提示してから原発存続論を主張すべきだろう
おもえば手塚治虫がアトムのなかで40年ほど前に描いた放射能除去装置なるものでも開発したのなら別なんですけどね(笑)

neoros2019

2011/11/25 URL 編集返信

No title
コメントありがとうございます。

引用の『プロメテウスの罠』には、事故後さまざまな障害や圧力を乗り越えて汚染の現状をつかみ取ろうとする人々の姿が報道されています。
汚染地図作成と詳しい現状報告は、NHKの力も大きいと思います。
ETV、BSを中心に啓発力の大きい報道番組も制作していて、学ぶところ少なくありません。
NHKには、問題意識の高い人々が存在するということです。

neoros2019さんのおっしゃるように、物足りない面も多々あります。
しかしマスコミである以上、受け手である国民の関心度が、報道の方向性を左右することはまちがいないところです。果敢な姿勢のスタッフが今後も活動を継続できるよう、関心を持ち続け、応援すべきところはしていく姿勢を持ち続けたいと思っています。

yositaka

2011/11/25 URL 編集返信

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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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