豪雨の日の聴き会①

11月某日
 
ひさびさにbassclef君宅で聴き会がありました。
訪問者はおなじみSige君とネコパパです。
 
午前中は豊田でひと仕事あったので、そのまま車で高速に乗り、豊橋に駆け込むことにしたものの、途中で事故渋滞に会い、ちょっと参りました。
でも、なんとか1時までには到着。降りやまぬ豪雨の中ではありましたが、たのしい半日に。
 
まずはこれを、とネコパパが持参した一枚が、bassclef君が準備していたものと見事、一致。…というところから、早速聴き比べがはじまります。
 
ベン・ウェブスター・アット・ザ・ルネサンス(CONTEMPORARY)
ベン・ウェブスター (ts) ジム・ホール (g) ジミー・ロウルズ (p) レッド・ミッチェル (b) フランク・バトラー (ds)
1960年10月14日、ハリウッド、ザ・ルネッサンス ライヴ録音

 


 
これは、ネコパパ贔屓のレッド・ミッチェル(Bs)参加の興味で購入していたLPでしたが、
聴いてみると、風のようにリラックスしたベン・ウェブスターのテナー、フランク・バトラー(Ds)ら全員が絶好調の素敵な演奏ばかりです。選曲も最高。そして録音も、ライヴの雰囲気を良くとらえている。終わりの一曲『スターダスト』では、珍しいレッド・ミッチェルの歌うアルコ・ベースも聴けるのです。
ところが、全く同じと思われたbassclef君所有の同レコードは、見ると発売が4年ほどずれており、マスタリングエンジニアも別人。
これが、随分違う音なのだ。
実は、 ネコパパのものはモノラルで、先に発売されたもの。bassclef君のものはステレオ。(いずれも表示はない)中央寄りに、タイトで音が塊として響く前者に対して、後者は音が広がり、演奏者の定位も明確。
一枚目から、レコードというものの個体差について再認識することになりました。
 
次々にターンテーブルに載せられる、bassclef君秘蔵の名盤たち。
 
よく聴き知ったものでも、こうしてオリジナルや、それに近い盤で耳にすると、格段に何かが違う。
名手たちの音楽の凄さが、いっそう生々しく伝わってくる。bassclef君のよくいう「鮮度感の違い」というのが間違いなく、あるのです。
 
セロニアス・モンク(P)『ソロ・オン・ヴォーグ』1954年録音から『ラウンド・ミッドナイト』。



これは、仏盤EP。
45回転、7インチの4曲入りの小さなレコードです。
芯の強い明晰そのものの音で、ネコパパが初めて買ったキング国内盤とは、全く違う生々しさ。1954年のパリの空気がそのままとどめられているようです。
 
ジョン・コルトレーン(Ts)バラード』1961~62年。米インパルスのオリジナル盤。



もともと音質良好の名盤ですが、サックスの音が入ってくると…その抑えた歌心をのせた深く実在感のある音楽が満ち溢れてくる。
これをどう表現すればいいのか…Sige君のいうとおり
「そこで彼が吹いているようだ!」
 
この盤でコルトレーンが演奏している『ナンシー』から、原曲ヴォーカル版を歌った、フランク・シナトラに話題が転じる。彼の盤をいくつか聴くことに。
中でも、音、演奏、そして盤自体の持つオーラが一番伝わってきたのはこれでした。
 
フランク・シナトラ『ソング・フォー・ヤング・ラヴァーズ』1953年録音 米キャピトル10インチ・オリジナル盤



『フォキー・デイ』『コートにすみれを』
自然体のようでいて、これしかない、というところまで熟成された歌唱からは、男の色香のようなものが伝わってきます。
ガス灯の下で歌う…50年代の空気が部屋を満たしていきます。
 
 
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コメント

コメント(7)
No title
初コメします

素敵な曲ばかり(*^_^*)
素敵な時間を過ごしてんですね

ポチん

2011/11/21 URL 編集返信

No title
はじめまして、カエルの日記さん。
どれも、50年以上も昔の演奏、曲目です。それでなお「素敵な曲」として命脈を保つところに、音楽のすばらしさがありますね。今後もよろしく…

yositaka

2011/11/21 URL 編集返信

No title
yositakaくん、レコード聴きの会~さっそくのブログアップをありがとう。
モンクの仏EP盤~モンクのソロピアノの中では僕も一番好きな「1954年もの」でしたが、本当にキリリと引き締まったピアノの音色に圧倒されましたね。あのround about midnithtは・・・<ひとりの人間が心の底から音楽というものに没頭していく様>の凄まじさ・美しさみたいなものを、僕が最初に感じた演奏でした。
東宝から発売されたLPを高2の秋(1972年)に買って、それはもう本当に聴きまくりました。そうして僕の脳髄が全部・・・「モンク」になってしまったのです(笑)

それにしても、この仏EP盤の写真~よく見つかりましたね。

bassclef

2011/11/22 URL 編集返信

No title
さっそくコメントありがとう。 bassclef君。
東宝盤も最近ようやく入手して、なかなかの音質に感心していたのですが、EP盤は格別でした。
写真は意外にもUPされていて、さほど苦労もなく見つかりました。もちろんただ1点ですけどね。アメリカの中古店のサイトだったと思います。
とにかく、モンクが下手なんて言う人は、あれを聴いて考え直してほしいものです。

yositaka

2011/11/22 URL 編集返信

No title
yositaka君、明けましておめでとう。2012年もよろしく!さて、コンスタントに新記事アップするyositaka君にも刺激され、こちらのブログ<夢レコ>の方も半年ぶりに短い記事(11月の3人会での「ベン・ウエブスター」のこと)をアップしました。そこでさっそくYoさんからコメントを得て、あのレコードには3種、存在することが判りました。そこで~
yositaka君の手持ち盤<ベン・ウェブスター・アット・ザ・ルネサンス(CONTEMPORARY)>についての詳細、以下を(こちらのブログでも夢レコへでも)お知らせください。(続く)

bassclef

2012/01/02 URL 編集返信

No title
①ジャケット裏の右下~収録曲目(曲数も)
たしか僕の手持ちOJC盤と同じ6曲だったと記憶してるのですが・・・。
②ジャケット裏の右下~マスタリング者の名前
OJC盤のPhil De Lancieとは別の名前だったはず。
③ジャケット裏の右下~Yoさん疑問点の「発売元と発売年度と品番」
fantasyの名前があるかどうか? モノラルだったことは間違いないと思いますが、品番が C7646 なのかどうか)
④表ジャケの左下スミ~「長方形のロゴ」ではなく「○印のようなCのデザイン」であること(このブログ記事中の写真はyositaka君の手持ち盤であれば)

そんなところです。よろしくお願いします。

bassclef

2012/01/02 URL 編集返信

No title
bassclef君、あけましておめでとう。

ブログ記事も読ませてもらいました。bassclef君のレコード聴きの日常がよく伝わってくる内容で、ニコニコしながら読みました。

さて、ウェプスターの『アット・ザ・ルネサンス』についてのご質問ですが
①以外にも4曲なのです。Aには『ジョージア』『キャラバン』B二は『オル・ミス・ブルース』『スタータースト』です。
②マスタリングはGary Hobish
③マルピー1985 Fantasy Inc
品番 C7646 そして今気づいて驚いたのですが
ジャケット背面にstereo表示あり。ほんとにそうなのか微妙なところですが。
④まるっぽいコンテンポラリーのロゴあり。

以上です。面白くなってきました。

yositaka

2012/01/02 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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