ヴェネチアの水面を時は流れる

9月某日

アヤママの高校時代の恩師で画家の今西先生の個展に出かけました。



今西英雄展-濃彩パステルの世界「イタリア紀行」
名古屋 ギャラリー タマミジアム
会期   2011年9月15日(木)~9月20日(火)

骨太で陰影の濃いパステル画で描きだされた
ヴェネツィアを中心としたイタリアの風景。

中でも印象的だったのは、ヴェネツィアを流れる運河の水面が
一枚一枚、全く別の色彩と表情で描写されていること。
水というのは、絵にするのが本当に難しい題材です。
流転の時を一瞬に停止させる力技だからです。

じつはネコパパも、絵を描くのは大好きなのですが
このような水の表現は
動かぬ対象ですら、よほど長く観察しないと、かたちも取れないネコパパにはとうてい手が出ない…
それを、「画廊仙人」今西先生は、
あたかも、水の主でもあるかのように、こともなげに描き分けてみせる。

天候の変化
時間の移り変わり
空気の層がゆらぎ
ときにはゴンドラが航跡をきざみ
舵手のオールが無数のレース模様を刻んでいく

生と死
現世と彼世の境界として「水面」をみるとき

そして
この展覧会が奇しくも
つい先日、若くして急逝された今西先生の息子さんに捧げられる会となってしまったことを想うとき

無数の水面がゆらめく絵画たちの語るものの多さと奥行きに、唖然とする思いだったのです。



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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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