卒業制作展~gin-nezu君の作品を鑑賞

2月某日

京都精華大学卒業制作展にアヤママとでかけました。
gin-nezu君もいよいよ3月には卒業。


卒業作品展の会場は京都国際マンガミュージアム。
会期中は入場無料とのこともあり、大変な人だかりでした。
gin-nezu君ら、アニメーション学科の作品は、設定や絵コンテを詳細に記録した展示物とPC画面上で常時鑑賞できるようになっていましたが
ホールでの連続上演もつづけて行われていました。
両親の目当てはもちろんこちらです。

大画面での鑑賞は、細部まで鮮明で、見ごたえ十分。本数は多いのですが、続けてみても飽きさせないのは、作品の水準が随分上がっているためでしょう。
 
学生の作品見るのには、けっこう体力がいります。
頭の中には表現したいことがいっぱいある。
でも、それをどのような器に入れて差し出せばいいのか、模索中という状況でとにかく作る。

未完成な器から、なにやら得体の知れぬ「ものを作りたい!」という膨大なエネルギーが湧き出してくる。
それが面白い。
でもこちらはもう若くない。若さに迫るには、やはり体力がいるのです。
 
でも、今年のアニメーション学科の作品は、
その「器」が随分と柔軟で、
目に入り、心に達するまでのスピード感がおおきくアップした印象がありました。
観客の反応の様子からも、そのことは伝わってきたのでした。
 
gin-nezu君の作品は、
中学生の日常の一こまを切り取った、シンプルな内容の14分間。

帰り道に会話を交わし
立ち止まり
互いの思いを
少しだけ確かめあう四人。
そうしているうちに時間は流れ、空は星の時間に移行していく。

日常の光景が
多様な視点から丁寧に一つ一つ拾いあげられ、宝石のように光るものとして、見る者に手渡されていく。
ほんの何気ない、一瞬一瞬の出来事が
二度と帰ってこない、掛け替えのないものであることを惜しむような
「切なさ」に近い思いが表現されているように思いました。

冒頭部分
掃除道具入れの内側から教室内をのぞく視点で場面が続き、
箒をしまうために主人公が扉をあける。
するとそこから、せき止められた水が流れ込むように
「声」が「こちら」に流れ込んでくる演出。
帰り道で主人公たちが
たそがれていく空を見上げながら会話している途中で
電信柱の街灯が流れるように点灯していき、空が一気に夜の色に染まっていく場面。

これなど、見ていてちょっと「鳥肌もの」でした



「絵」を見せるよりは「時の流れ」を見せようとするgin-nezu君の意図は、

思いがけない構図と動き
絞り込んだ脚本と声優さんの自然な台詞回し
結びの合唱 

それぞれに、しっかりと「刻印」されていました。


…うーむ、成長したね!gin-nezu君。

君のメッセージは、ネコパパ、アヤママの懐にしっかりと伝わってきましたよ。
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コメント

コメント(2)
No title
GINNEZU君、ご卒業おめでとうございます。ご両親もさぞ喜んでいらっしゃると思います。納得のいく仕事をこれからも一つ一つなさってくださいませ。

toy**ero

2011/02/22 URL 編集返信

No title
ありがとう。
よろしければ作品の方も見てやってください。
京都精華大学卒業制作作品のサイトから見ることができます。規約でリンクは張れないのですが…

yositaka

2011/02/22 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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