レコードコンサート・ウインターコレクションIN愛知県図書館

2024年2月24日、三連休の中日に開催された愛知県図書館でのレコードコンサート『ウインターコレクション』の様子です。この企画に声をかけてくださったブロ友のgeezenstacさんが、既に準備から実施までの詳しい記事をアップされていますのでご覧ください。https://ameblo.jp/geezenstac/entry-12841929800.html

会場は主に映画観賞会のために設計されたAVホールで、ここには音楽鑑賞のための特別なオーディオ機器はなく、苦肉の策でgeezenさんが自宅から持ち込まれた機材が使用されました。各機器や調整の詳細は、上記の記事をお読みいただきたいのですが、なんといっても凄いのは、自重25kgのダイヤトーン・スピーカー2台を、ご自宅の2階から運び込まれたことです。本当にお疲れさまでした。
それで、音についてのネコパパの感想なんですが、骨太で重心の低いアナログ・サウンド。特にバスドラムや金管の鳴りのよさは、設置前に試聴した会場の壁スピーカーとは比較にならない実在感でした。1980年代、オーディオブーム全盛期の専門店で耳にした音が思い浮かびます。ご参会の皆様にも、十分なインパクトがあったのではと思われました。

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このホールはロビースペースのYottekoに7くらべると、ちょっとわかりにくい位置にあり、お客様が気楽に入って来られるか心配していたのですが、スタッフの方々が入口に立って案内していただいたこともあり、思いのほかの盛況となりました。
このおかげて音響はデッドで、一段と明瞭度が上がったと思います。
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さて当日のプログラムです。
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内容は、2月10日に豊明カラットで開催した『音楽を楽しむ会』とほぼ同様の流れです。ただ曲目はエルマンの『タイスの瞑想曲』とミルシティンのメンデルスゾーン以外はすっかり変更しました。豊明からお越しいただいた皆様にも楽しんでいただけたのではないでしょうか。

蓄音機再生では、おなじみのカルーソーの『私の太陽』、今回初めての披露となるガリ・クルチの英HMV盤は、なかなか良い再生ができました。
ネコパパのSPコレクションの中では盤質音質が良好のクライスラー、カザルスも、ポータブル機では音が小さいのでは、と心配したのですが、杞憂でした。日本コロムビアのグラフォノーラ212、1939年の製造、モーター部分にスウェーデン製鋼を使用したといわれる機種ですが、まだまだ未知のポテンシャルを秘めていると感じます。

後半はgeezenさんの架蔵盤を中心に、リクエストにお応えしてどんどんかけました。
初めて見る宮沢明子演奏のショパン。ソノシートですが音質は優秀。ブックレットには若林駿介録音の記載もあります。媒体は簡易でも、製作には力が入っていたんですね。この時期の出版社系ソノシートは再発掘が望まれます。

「四季」と「カノン」はクルト・レーデルの演奏。レーデルはネコパパも昔から愛好している指揮者ですが、今回の「カノン」はネコパパ架蔵のエラート盤、フィリップス盤、アリオン盤のどれとも違う編曲で、指揮者の曲に対する愛着が強く感じられるものでした。バルボトゥーのモーツァルトは仏ムジディスク原盤の、パルナス1000シリーズの1枚。初めて聴きましたが、フランス風の優雅なヴィヴラートが印象的な演奏でした。
ネコパパ、このモーツァルトが終わった後でちょっとウケを狙おうと、終わった後に「只今の曲はさだまさしの『北の国から』のテーマでした」と紹介したのですが反応はゼロ。大変しらけました。うーん…
実はそこで予定時間が来てしまったのですが、このままでは終われない。それで最後にアンコールの定番「ハンガリー舞曲第5番」で盛り上げて閉めました。

この曲は事前にIGさんからリクエストを受けていて、ぜひオリジナルのピアノ連弾で、ということだったのですが、どうしても架蔵していたはずのコンタルスキー兄弟のDG盤が見つからず、次善の策で12人の合奏によるローラ盤にしましたが、演奏のノリが締めくくりにはぴったりでした。
ご来場の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
次回は…あるの?


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コメント

コメント(4)
県図書AVホールで聴くレコード
ネコパパさん 

家から県図書まで直線で約2km、帰りは、春を感じる暖かい名古屋城内堀の道を家内と気分爽快に歩きながら帰宅しました。
豊明図書館&カラットから盤をさらに手入れされノイズの無い滑らかな再生音は、絶好調でそれにつれてネコパパさんの解説も滑らかに絶好調でしたね~♪
機械録音「ダイスの瞑想曲」のエルマン(ヴァイオリン)ともすれば私にはただ暗いだけに感じる演奏ですが今回は奥深く聴こえました。
「私の太陽」機械録音のカルーソーと電気録音の伴奏をかぶせた演奏でカルーソーの声の力強さ・・・クルチ(ソプラノ)の歌声をもう一度聴きたい・・・世界初のLP青・白の薄紙ジャケットだけど黄・白の厚紙は、リプレス盤でもいい演奏・・・演奏途中の針傷音によってソノシートの弱さを知る・・・藤原真理さんのチェロは、もっと力強い・・・この曲は、CD4盤よりもMONOの方が演奏に厚み・・・など私の言いたい放題が出るほど良かったです。
ネコパパさん、geezenstacさんお疲れ様そして有難うございます。
終了後、geezenstacさんのジャケット展示が懐かしく10“ジャケット内の7”BOXの絵を視て「これもあるよ」と言うと家内カカシカフェさんの限定メニューを指さし「昼にこの焼き菓子セットが食べたかった」 ( ;∀;)・・・冒頭に戻る。

チャラン

2024/02/26 URL 編集返信

yositaka
Re:県図書AVホールで聴くレコード
チャランさん

今回もご夫婦での参加、ありがとうございました。家が比較的お近くで、2月には珍しい好天だったので、散歩ついでに立ち寄られるにはうってつけでしたね。私の方は車で1時間かかります。
蓄音機212がこれまでにないリアルサウンドで鳴ったのでちょっと驚いてしまいました。突然お願いして大迷惑のgeezenstacさんを気遣って頑張ってくれたのかもしれません。85年経っているのに性能を維持。われわれ高齢者の見本としたいものです。
オーディオでの再生も、日頃とは違った音が聴けたとgeezenさんも話されていました。満席の防音室というのは、オーディオ再生には結構好条件ではないかと思いました。

ロビーでのジャケットと関連本の展示といい、イベントに合わせたカフェ・スペシャルメニューの提供といい、アイデアの詰まった企画で、大変参考になります。さすがは県立図書館ですね。短い応募期間にこれだけのリクエストカードが出されたというのも感無量。今回掛けられなかった曲目も、別の機会にやれたらと思います。

yositaka

2024/02/26 URL 編集返信

次回、期待していいですか?
私も同行したベターハーフも、蓄音機で再生されたカルーソの歌声が思いの外、しっかりしていて驚きました。
興味深い企画、ありがとうございました。
次回、期待していいですか?
資料の作成費が、どこから出ているのか心配になりましたが、大丈夫でしょうか?

O.F.

2024/02/26 URL 編集返信

yositaka
Re:次回、期待していいですか?
O.Fさん

今回もご来場ありがとうございます。
奥様もご一緒でしたか!喜んでいただけて天にも昇る気持ちです。
次回は検討中です。
期待していいかも?
>資料の作成費
全員に配布した「レコードの歴史と種類」については、オーディオテクニカの了承を得て、資料を無料で提供していただけたそうです。
印刷費等は主催者側にお任せです。図書館長の決済を得て実施している行事なので、そのあたりの心配はないでしょう。

yositaka

2024/02/26 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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