NML・主要交響曲再生ランキング③

いつもお世話になっているナクソス・ミュージック・ライブラリーが、2023年の主要交響曲再生ランキングというのを発表しています。このストリーミング配信は、メジャーレーベルからもたくさんの音源を配信していますが、ただ一つ、ソニー・ミュージックが契約していません。そのため、同社が擁するソニークラシカル、RCAの2大レーベルが抜けているんです。そのため、ワルター、トスカニーニ、ヴァントなど、かなりのメジャー指揮者が抜けることになります。ただ、そのために結構ユニークなセレクションになるという面白さがあります。
ここからちょっと抜粋して引用したいと思います。

今回はブルックナーとマーラーの二人を取り上げます。

マーラー
 交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
・ベルリン・フィル/アバド
https://ml.naxos.jp/work/9986750
・バイエルン放送響/ヤンソンス
https://ml.naxos.jp/work/9710659
・ロンドン・フィル/シェルヘン
https://ml.naxos.jp/work/10027979
・グスタフ・マーラー・ユーゲント管/A. フィッシャー
https://ml.naxos.jp/work/7859152
・ベルリン・フィル/ハイティンク
https://ml.naxos.jp/work/4458556

交響曲 第2番 ハ短調 「復活」
・東京都交響楽団/インバル
https://ml.naxos.jp/work/6139275
・ベルリン・フィル/アバド
https://ml.naxos.jp/work/9988950
・バイエルン放送響/ヤンソンス
https://ml.naxos.jp/work/9710824
・アトランタ響/レヴィ
https://ml.naxos.jp/work/10348972
・セントルイス響/スラットキン
https://ml.naxos.jp/work/10074381

交響曲 第5番 嬰ハ短調
・ベルリン・フィル/ラトル
https://ml.naxos.jp/work/1227847
・ロンドン響/デプリースト
https://ml.naxos.jp/work/111425
・ボストン響/ラインスドルフ
https://ml.naxos.jp/work/10037835
・ベルリン・フィル/アバド
https://ml.naxos.jp/work/9988954
・バンベルク響/フルシャ
https://ml.naxos.jp/work/9973672

交響曲「大地の歌」
・ベルリン響/K. ザンデルリンク
https://ml.naxos.jp/work/9865761
・ウィーン響/C. クライバー
https://ml.naxos.jp/work/3777685
・リール国立管/カサドシュ
https://ml.naxos.jp/work/9875440
・バイエルン放送響/ラトル
https://ml.naxos.jp/work/6726673
・ウィーン・フィル/バーンスタイン
https://ml.naxos.jp/work/4491292

交響曲第9番
・バイエルン放送響/ラトル
https://ml.naxos.jp/work/9626613
・ミネソタ管/ヴァンスカ
https://ml.naxos.jp/work/10005447
・バイエルン放送響/ヤンソンス
https://ml.naxos.jp/work/5419726
・東京都交響楽団/インバル
https://ml.naxos.jp/work/7361428
・ベルリン響/K. ザンデルリンク
https://ml.naxos.jp/work/9866056

マーラーのような人気作曲家は全曲取り上げられているかというとそうでなく、3,4,6,7番がごっそり抜けています。この4曲がマーラーの難所なのかもしれません。いやむしろ、こちらが本丸と思う人も多いかも。ネコパパが好きなマーラーは『角笛三部作』なので、そこは残念です。
ランキングは、意外に端正にまとめた演奏が多いことに気付きます。バーンスタイン、テンシュテットのライヴのような熱狂型はあまり聴かれなくなったということでしょうか。ネコパパが中学生の時には全集すらない、珍しい作曲家扱いだったのに、随分傾向が変わったものです。
聴いてみたいのは2番でトップに上がっているインバル/都響。このコンビ、東京ではチケット入手困難なくらい人気でした。思えばインバルの登場からですかね。マーラーの古典化が始まったのは。
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あと、第5番の、ブラームスの1番でも名前が挙がっていたヤコブ・フルシャ。堅実派の若手、というより中堅かな。根強いファンがいるようです。
「大地の歌」て゛目を惹くのはカルロス・クライバーの無名時代のライヴが入っていること。しかも2位です。長く海賊盤で知られていた、あまり音質の良くないヒストリカルものが、ウィーン響自主制作の正規盤で出たんですね。
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第9にバルビローリやバーンスタイン盤がなく、最近の久遠が揃っているのはとりわけ「古典化」を印象付けますね。クルト・ザンデルリング、ヤンソンス、いずれもじっくりと冷静な演奏でした。オスモ・ヴァンスカはどうだろう?
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次はブルックナー。

ブルックナー
 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104
・ベルリン・フィル/カラヤン
https://ml.naxos.jp/work/1218044
・モントリオール・メトロポリタン管/ネゼ=セガン
https://ml.naxos.jp/work/1218044
・ミュンヘン・フィル/チェリビダッケ
https://ml.naxos.jp/work/1340734
・チェコ・フィル/コンヴィチュニー
https://ml.naxos.jp/work/10084708
・大阪フィル/朝比奈隆
https://ml.naxos.jp/work/6663871

交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105
・バイエルン放送響/ハイティンク
https://ml.naxos.jp/work/719720
・ミュンヘン・フィル/ヴァント
https://ml.naxos.jp/work/165749
・ミュンヘン・フィル/チェリビダッケ
https://ml.naxos.jp/work/2154611
・シャンゼリゼ劇場管/ヘレヴェッヘ
https://ml.naxos.jp/work/9196452
・シュターツカペレ・ドレスデン/ヨッフム
https://ml.naxos.jp/work/3121016

交響曲第7番 ホ長調 WAB 107
・シカゴ響/ハイティンク
https://ml.naxos.jp/work/792317
・ニューヨーク・フィル/セル
https://ml.naxos.jp/work/10002233
・ロッテルダム・フィル/シャニ
https://ml.naxos.jp/work/10113245
・ケルン・ギュルツェニヒ管/ロト
https://ml.naxos.jp/work/10211156
・バイエルン放送響/ヤンソンス
https://ml.naxos.jp/work/792268

交響曲第8番 ハ短調 WAB 108
・ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管/ブロムシュテット
https://ml.naxos.jp/work/9883293
・バイエルン放送響/ハイティンク
https://ml.naxos.jp/work/10261270
・モントリオール・メトロポリタン管/ネゼ=セガン
https://ml.naxos.jp/work/10081775
・シュターツカペレ・ドレスデン/ティーレマン
https://ml.naxos.jp/work/785867
・ミュンヘン・フィル/ヴァント
https://ml.naxos.jp/work/785865

交響曲第9番 ニ短調 WAB 109
・NHK交響楽団/朝比奈隆
https://ml.naxos.jp/work/3430162
・バイエルン放送響/シューリヒト
https://ml.naxos.jp/work/9560271
・新日本フィル/上岡敏之
https://ml.naxos.jp/work/7963411
・ウィーン・フィル/ハウゼッガー
https://ml.naxos.jp/work/10116848
・東京都交響楽団/朝比奈隆
https://ml.naxos.jp/work/3780225

こちらは4,5,7,8,9番の5曲。まあ、順当でしょう。朝比奈翁も「交響曲選集」というと、この5曲、または未完成の9番を覗いて4曲を選んでいました。その朝比奈が3枚選ばれているのはファンとして嬉しいです。
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で、選ばれた演奏を見ると、やはり堅実派が強い。
5番も7番もハイティンクがトップで、8番も第2位につけています。7番はシカゴ響とのライヴなのが面白い。
かつての権威ヨッフムが後退する一方、根強い人気のチェリビダッケ、ヴァント。ヴァントはRCA専属で本来NMLとは縁遠いはずのところを、ミュンヘン・フイルとのライヴでせり出す。
うん、たしかにこのミュンヘン・シリーズは良いですね。若手では7番のラファウ・シャニ。聴いてみたい。
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2枚出ているネゼ・セガンは全集持っているけれど、正直、実力を存分に発揮しているとは言いにくい。彼には新録音を期待したいところです。
珍しいのは、第7番のセル指揮ニューヨーク・フィルの1964年ライヴとのこと。確か、セッション録音のない曲で、ちょっと気になります。発売元はアーチベルというマイナーレーベル。こうしたレーベルとも契約するのがナクソスの面白いところでもあります。
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9番では、全然知らないヒストリカル盤のジークムント・ハウゼッカー指揮ウィーン・フィルのSP録音に注目。1938年収録で、これは「原典版」を使用した初の録音とりことです。発売元はこれまたヒストリカル専門のウラニアです。これはフルトヴェングラーと裁判沙汰になったアメリカのウラニアとは別の、イタリアの会社です。音質を改変して派手な音にするのが得意なレーベルというイメージがあるんですが、今もそうなのでしょうかねえ。
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それにしても、NMLのリスナーの好みは本当に多彩ですね。
好奇心旺盛な、ユニークな人の集まりなんでしょう。ネコパパも人のことは言えません。
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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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