海部響の第九


縁あって、聴いてきました。
久々に妻も一緒なので、うきうき。

でも、
この時期にベートーヴェンの第九交響曲というのは…と違和感を感じてしまうのは、

「第九は年末の風物詩」

というこの国独特の文化におかされているせいでしょうか。

ともあれ、会場にはいります。
でも、火曜日の夜というのに、会場は満席。大変な観客動員力です。合唱つきの大曲の効力は絶大です。演奏者が多いほど、家族関係者は増えるわけですから。

さて、このオーケストラでコントラバスを弾く知人によると、
当夜の演奏は最新の校訂楽譜「ベーレンライター版」によるものとのこと。

譜面オンチの私には、細かな違いはわかりません。けれども、固いバチを使ってけたたましく強打されるティンパニ、ヴィブラートを抑え気味に奏されるヴァイオリンのすずしげな響き、金管、木管が前面に出るバランス、さらには第3楽章の急速といっていいほどの速いテンポなど、
確かにこの響きは「新しい」そして、曲は「精神の深み」などに拘りのない、祝典的で楽しい音楽になっていました。

ティンパニは指揮者の棒に先駆けて前のめりに突進する。
かと思えば、トランペットは早い音形で突然遅くなり、自分のできるテンポで悠々と演奏。
そんな細部の綻びは数あれど、安全運転に陥らず、力いっぱいの演奏を楽しんでいる様子なのは、
聴いていてとても愉快でした。

アマチュアのよさが存分に発揮された、コンサートだったと思います。

独唱、合唱も聴き応え十分。終わった後はすごい拍手喝采でした。

ただ、この聴衆は楽章ごとに遠慮なく拍手をするし、
第2楽章の後に独唱者・合唱団を入場させるという進行の仕方も初めて体験しましたが、いささか疑問。

やはりこの曲は、緊張感を途切れさせないことが必要。それでこそフィナーレの声楽導入が感動を呼ぶということを、改めて知らされる思いでした。

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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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