巌本真理CD-R2枚目が到着。

巌本真理のヴァイオリン名曲集の2枚目が届いた。今回もメルカリで送料込み800円。貴重な内容を考えると、じつにお買い得である。
1枚目の「G線上のアリア」は1958年ころの録音とあったが、今回は1960年ころ。伴奏者もかわっている。「G線上のアリア」がシューベルトの「アヴェ・マリア」で終わっていて、今度のがバッハ/グノーの「アヴェ・マリア」で始まっているのは「全作品の続き」と一貫性を持たせるためだろうか。
1_202110040757268b5.jpg12_20211004075907a6e.jpg
オリジナルジャケットはこれ。曲目がよりポピュラーになっているとはいえ、「お茶の間名曲集」って、ちょっとこれはないのでは?と思わせる。この盤の市場価格はかなり高価だが…
2021-10-04_202110040759126e1.png123_2021100407590838f.jpg
演奏は「G線上のアリア」と同じく、真摯なものだ。太い楷書の、チェロに近い響きも健在である。曲目が軽いものが多いため、はじめのうちは真面目そのものの演奏スタイルに似合わない違和感を感じたりしたが、終わりの3曲「愛の喜び」(マルティーニ)「エレジー」「愛の夢」あたりになると、すっかり自家薬籠、いつまでも浸っていたい気分になる。
例によってヴィヴラートは控えめで、ときにはピリオド奏法のような平坦な「自然減衰」のフレーズもあらわれる。当時の聴き手はこの斬新なヴァイオリンをどう受け止めただろうか。

録音は残念ながら一枚目には及ばない。
あのような近接収録ではなく、多少マイクとの距離感が感じられ、さらに人工的なエコーがつけられているような残響感がある。とはいえ、86年前の東芝の録音技術は立派。グッディーズのダイレクト・トランスファー復刻はそれをよく再現している。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメント(6)
お茶の間の名曲・・・・・・
でも、このネーミング、気持ち分かります。1960年頃、ステレオセットはまだ一般家庭には普及していませんでした。ぼくらが夢中になった御三家(パイオニア、トリオ、サンスイ)なんてのは70年代に入ってから。
1960年がどんな時代だったのか。『長岡鉄男の日本オーディオ史 1950~82』によると、1957年にFM放送実験開始、61年にFMがステレオ放送を開始。この辺りからレコード、ラジオ放送共々モノーラルからステレオへと興味が移り始めていったらしいです。でも、最初はモノーラルのスピーカーに全く違うスピーカーをくっつけてもよいという感じだったらしいです。磯野家の「お茶の間」に何とかスピーカーを一つでもいいから入れてもらおうくらいの時代かなと思います。
ジャケットがかっこいいですね。お茶の間でくつろいでいるコンセプトかしら。
それにしても、巌本真理は1979年没。著作権をクリアーしているのかとは思いますが、商売柄(ぼくらは授業でも著作権のことを知っておかないと恐ろしくて、オンライン、オンデマンド授業できません)ちょっと気になることではあります。

シュレーゲル雨蛙

2021/10/04 URL 編集返信

yositaka
Re:お茶の間の名曲・・・・・・
シュレーゲル雨蛙さん
グッディーズの新忠篤さんは著作権はしっかりやっていると思います。作詞作曲は没後70年ですが、演奏者の権利である隣接著作権は発売後70年だからです。しかも、50年だった期間に消滅した権利は復活しないので、現在は1967年末まで発売された作品の著作隣接権は消滅し、パブリックドメインとなっているはずです。ということで、この2枚はクリヤーです。
我が家にラジオにつけるプレーヤーとテレビが到来したのは1958年でしたが、音が出れば上等という程度でした。3Kに5人住まいの市営住宅にお茶の間はなく、ラジオは終日鳴りっぱなし、音はどこにいても聞こえたので、家中お茶の間でしたね。

yositaka

2021/10/04 URL 編集返信

管球王国の新さんでしたか。納得です。
我が家は1958年テレビ。ラジオはいつか、聴いたことないです。2階建てでしたが、テレビは1階茶の間、ラジオは2階の寝間でした。しかし、ステレオは1970年代初頭、中学生になるまでお預けでした。

新さんでしたか。

2021/10/05 URL 編集返信

yositaka
Re:新さんでしたか
シュレーゲル雨蛙さん
新さんは確かコロムビアでのSP復刻も手掛けられていて、当時ロココ原盤として発売されていたカペー、ティボーなどの復刻LPも、実際は国内独自に復刻されたもののはずです。当時からSPそのままの音がすると評判が高いものでした。実際、今聞いてもいい音がします。
ただグッディーズの復刻盤CD-RはSPの切れ目を繋がない方針なので、交響曲なども一面ごとに音が切れ、数秒の空白があります。方針なので仕方がないですが、個人的には続けて聞きたいですね。

うちはステレオは1967年くらいに入ったかな。ミニコンみたいな製品で、友人宅の家具調ステレオが羨ましかったものです。

yositaka

2021/10/05 URL 編集返信

お茶の間名曲集
いやあ、『お茶の間名曲集』とはスゴイですね。。。うちの復刻CDは企画:山野楽器、制作:東芝EMIで、同じピアニストで18曲(+1曲)収録されています[YMCD-1083]。前半の9曲がご紹介のCDRと同じで、つづきは下記の通りです。

10)歌の翼に(メンデルスゾーン)
11)メロディ(グルック)
12)ジョスランの子守歌(ゴダール)
13)ロザムンデより(シューベルト)
14)小さな星(ポンセ)
15)ニーナの死(ペルゴレージ)
16)メヌエット(モーツァルト)
17)セレナード(ドルドラ)
18)ゴパック(ムソルグスキー)
19)瞑想曲(チャイコフスキー)←これだけ1962年録音

後半収録曲のオリジナルアルバムのタイトルが気になって仕方ありませんv-21

Loree

2021/10/05 URL 編集返信

Re:お茶の間名曲集
Loreeさん
後半の曲目は『お茶の間名曲集その3』JCO1050 https://aucview.aucfan.com/yahoo/s570454978/です。曲目は画像を拡大してみてわかりました。ジャケットはJCO1046の別テイクで、巌本真理がよりアップで写されて魅力的です。そうなると「G線上のアリア」が、その1、「お茶の間名曲集」が、その2というつもりなんでしょう。それまで何の表示もなく、ここで突如「その3」というのはぞんざいな話です。そのころのレコード会社の企画は適当だったんですね。
この3枚目は、グッディーズでは今のところまだ出ていませんが、出る可能性はあります。

YMCD-1083は本家東芝EMIの制作だとすると、マスターテープが残存している可能性はあります。もっとも、これも板起こしかもしれませんが。Loreeさん、その辺の情報をいただけると有難いです。

yositaka

2021/10/06 URL 編集返信

コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

ご訪問ありがとうございます

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR