2021年6月13日開催予定の蓄音機サロンのプログラムです。コメンテーターはネコパパです。
なお、2020年12月に行った1回目のプログラム「童謡を聴こう!」は、翌週6月20日の地域サロンで「再演」の予定です。
こちらは本来5月に実施予定でしたが、コロナ緊急事態宣言発令で延期になりました。もっとも、宣言延長、また中止になるかも。ネコパパのようなフリーの道楽ネコならなんとかなりますが「予定が立たない」というのは不安なことです。
3月以来、にわか勉強で大正期から昭和初めにかけての童謡史について、何冊かの文献に目を通しましたが、作詞作曲、発表雑誌についての情報は得られても、レコードや童謡歌手の情報はなかなか得られません。
当時のレコード会社ディレクターの書かれた本が2冊あり、貴重ですが、それでも、メジャーな歌手以外はわからないことが多く、写真もほとんど出てこない。
レコードの録音時期、発売時期についても、目録類は欠落も多く、記事でもご紹介したように同番号異演というのがあったり、再発を繰り返しているものは初出がいつなのかわからなかったりと、特定は困難でした。「近代童謡」誕生からおよそ100年ですが、たった100年のことなのに、過去の事実がごっそりと失われているのです。
人生100年時代といわれますけれど、人の生きた証というのは、かくも短い時間に消え去っていくものなんですね。これからはビッグデータの時代だからそんなことはない、という方もおられるかもしれませんが、そうでしょうか。ネコパパは楽観していません。むしろ、データが過去を押しつぶし、粉砕してしまうかもしれません。
とりあえず原稿は出来上がっていますが、まだ少しばかり時間があるので、調査継続といきましょう…
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コメント
シュレーゲル雨蛙
2021/06/02 URL 編集返信たしかに、記憶にあっても正確なところは曖昧で隔靴掻痒。そんなことはいくらもあります。
例えば、絵本「はらぺこあおむし」に初めて出会ったのは、メルヘンハウスの三輪哲氏の講演で、彼がメルヘンハウスを立ち上げた1973年からまもなくの時期でした。
場所は旧大名古屋ビルヂングの一室で、参加者も20人くらいのこじんまりとしたものだったと思うのですが、記録もなく曖昧。
カールさん訃報記事に書こうとしましたが、結局不確かなままです。
それだってついというか、もうというか、50年近く前のことなんですね。
yositaka
2021/06/03 URL 編集返信残念ながら、この中の曲では「ニャンニャン踊り」と「あひるのせんたく」の2曲はどんな曲かわかりません。たぶん持っている童謡集の本には載っていないですね。
調べてみよう・・・
HIROちゃん
2021/06/03 URL 編集返信どちらも愉快な曲ですが、浩瀚な童謡サイト「なっとく童謡・唱歌」にも取り上げられておらず、初出や経緯などが不明です。
「ニャンニャン踊り」は新興だったポリドールが童謡畑に進出するにあたって依頼したレコード童謡らしいのですが、長崎出身の作詞家西岡水郎の情報がありません。
「あひるのせんたく」は、「有楽町で逢いましょう」などの名作歌謡曲の作詞家佐伯孝夫の作詞なのが珍しい。しかし彼が童謡に手を染めたいきさつが不明です。佐伯は西条八十と親交があり、その人脈から出た話かも、と推測は出来るのですが。
yositaka
2021/06/03 URL 編集返信HIROちゃん
2021/06/03 URL 編集返信yositaka
2021/06/03 URL 編集返信音声帯域からオケの帯域まで余裕で鳴らすEMGが、久しぶりに聴けるかなと楽しみにしています。
フリータイムにワルターのアレをかけて頂こうと思って用意しております。
お金にならないdiscographyの研究:特にSPは、個人・特定の団体に依存し、資料も会社の倒産・吸収合併や関係者の死亡、戦争による焼損・散逸等で困難ですね。
まして童謡歌手の情報収集:最近子育て世代に人気なのか童謡歌手のCD広告は、多くありますが音源の解説が載っていませんね。
そんな中ネコパパさん良く調べられますね~。
チャラン
2021/06/03 URL 編集返信ディスコグラファーは好奇心と探究心のみで仕事をしますが、会社の担当者は必ずしもそうではなく、生活のために仕事をしているのですから当面必要な物以外は無駄とみなします。レコード会社の仕事も放送局の仕事も当面の連続で出来ているので、アーカイヴはなかなか整備されないのでしょう。中日新聞でも、アーカイヴズの仕事は退職後の編集委員の仕事でした。テレックスの並ぶ階の片隅でひとり黙々と仕事されていて、そこだけ時間が止まっているように思えたものです。
yositaka
2021/06/04 URL 編集返信