Bruno Walter Discography、刊行決定!

ブルーノ・ワルター・ホームページを主宰されているDANNOさんが、いよいよ労作を出版されます。ネコパパ、さっそく予約しました。

Bruno Walter Discography 
オンデマンド (ペーパーバック) 
出版社 : NextPublishing Authors Press
発売日 : 2021/5/21
旦野克幸 (著)

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<内容紹介>
ブルーノ・ワルター(1876‐1962)の正規録音と演奏会でのプライヴェート録音を映像も含め、作曲家別・曲目順(交響曲/管弦楽曲/協奏曲/器楽曲/オペラ/声楽曲順)に記したディスコグラフィーです。国内のみならず各国で発売された音源も出来うる限り載せています。
媒体は78・EP・LP・CD・SACD・CDR・DVD・You Tube等判る範囲で記述してあります。存在が知られている放送録音も同様にまとめてあります。
巻末にはワルターの作曲した作品も載せています。

ブルーノ・ワルター関連の書物や資料は数多く出版されていますが、ディスコグラフィーとなると十分な整理が行き届いていなかったのが現状と思います。
この指揮者は、録音にとても積極的だったために、正規録音自体の数が多い。
ファンはそれでかなり満足していたこともあって、系統だったライヴ録音、放送録音についての考察が遅れていたのだと思います。その一方で、メジャーレーベルの録音データも曖昧なままで放置されたところもありました。

例えば、ステレオ録音のベートーヴェン第9交響曲のフィナーレ。これは既に1970年ころから「フィナーレだけがニューヨーク・フィルの演奏である」ことが、さも既定の事実であるように言われていて、そのフィナーレと録音日が重なっているベートーヴェンの「コリオラン序曲」も、名義はコロムビア交響楽団でも、実際にはニューヨーク・フィルの演奏であると、長く信じられてきました。
ところが、実は、ニューヨーク録音は第9の声楽の入る部分だけで、序奏部はコロムビア響とのロスでのセッションで、「コリオラン」もロス録音と判明。さらにニューヨーク・セッションでのオーケストラメンバーには、ニューヨーク・フィルのメンバーが一人も含まれていなかったことも判明。
どちらも、ごく最近のことです。

そのほか、ワルター自身が「1900年に初録音した」と語っていることについての真偽や詳細が、今も不明であることや、1926年にロイヤル・フイルと録音し、未発売に終わったという「運命」のSP録音はほんとうになされていたのかも、気になっています。「運命」は、一度はCDとして発売予定の広告まで出たのですが、なんの釈明もないまま未発売となっています。
さらに、ずっと気になっていること。
ワルター最後の録音は1961年3月31日なのですが、曲目はモーツァルトの序曲4曲でした。29日と31日の2日に渡るこの録音の順序がわからない。つまり「本当のラスト・レコーディング」が、特定できないのです。

ほかにもたくさんの「わからないこと」があります。DANNOさんのディスコグラフィー、手元に届いたら、隅から隅まで熟読することになりそうです。きっと、たくさんの発見があるに違いありません。ワルター・ファンならずとも「クラシック音楽のレコーディング」に興味のある方には必読の一冊になるのではないでしょうか。
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コメント

コメント(6)
ネコパパさんなら買うよね~~~ チョット見てみたいけど・・・
<第九のニューヨーク録音は声楽の入る部分だけで、序奏部はコロムビア響とのロスでのセッションで、「コリオラン」もロス録音と判明。さらにニューヨーク・セッションでのオーケストラメンバーには、ニューヨーク・フィルのメンバーが一人も含まれていなかったことも判明>・・・
う~~ん・・・そうだったんだ~~~

HIROちゃんもワルターの音源は結構持っていますが、ネコパパさんほどは当然持っていません。
ワルターのディスコ・グラフィー・・・・ネコパパさんなら絶対買いますよね~~~! わかります。
HIROちゃんは・・・そこまでは良いかな~~~~~~~? でも見てみたい・・・

HIROちゃん

2021/05/17 URL 編集返信

yositaka
Re:ネコパパさんなら買うよね~~~ チョット見てみたいけど・・・
HIROちゃんさん
私はまあ、ワルター愛好家ですから当たり前のように入手するでしょうけれど、普通考えれば、マニアックな本といわれそうです。しかし。
先日、ある人にDANNOさんのホームページをご紹介したところ「この人はきっと、ワルター本人よりもワルターのことを知っていますね」と感嘆されました。一人の音楽家が生み出した音楽が、一人のファンをそこまでの探求に導くことがあるのです。音楽メディアはもちろんのこと「CDR・DVD・You Tube等判る範囲で記述」という徹底ぶり、こりゃどうしても見たくなるじゃありませんか。
「オンデマンド出版」という新しい出版方式にも興味が湧きます。
この内容でこの分量を考えれば、これは廉価だと思います。

yositaka

2021/05/17 URL 編集返信

Re:Re:ネコパパさんなら買うよね~~~ チョット見てみたいけど・・・
<国内のみならず各国で発売された音源も出来うる限り載せています。
媒体は78・EP・LP・CD・SACD・CDR・DVD・You Tube等判る範囲で記述してあります。存在が知られている放送録音も・・・>そしワルターの作曲した作品まで・・・

旦野克幸さんって・・・凄いな~~~ 
あっ!・・・yositakaさんも凄いです!・・・ワルター、ベーム、シューリヒト・・・

HIROちゃん

2021/05/17 URL 編集返信

yositaka
Re:Re:Re:ネコパパさんなら買うよね~~~ チョット見てみたいけど・・・
HIROちゃんさんのアンプ作りに比べれはネコパパなんてしれたものです。
DANNOさんをみならって、少しは「深掘り」しないといけないな、と思う今日このごろです。
というわけで、この機会に、読みかけだったエリック・ライディングのワルター伝を、初めから読み直しているところです。
自己の才能に自信を持ちながらも、辛辣な演奏批評のストレスで右手が上がらなくなったり、逃げ出してほかへ行こうとしたり、マーラーに影響されすぎて動作の癖まで移ってしまったりと、若きワルターの人間味が伝わってきます。
筆者はワルターの表現には「曲の輪郭線を愛撫するような官能性」があると指摘していますが、なんとも鋭く、すごい表現です。

yositaka

2021/05/18 URL 編集返信

精度の高い労作のDiscography
豊明図書館でネコパパさんの御紹介でお会いした旦野氏ですね。
その節は私のレベルが、低すぎて異次元のお話に聴こえ失礼しました。
旦野氏のBRUNO WALTER HOME PAGEをお尋ねすると海外の公的機関から取り寄せた詳細な資料と豊富な音源に基づく分析と検証・・・精度の高い労作のDiscographyですね。
検証コーナー・掲示板の西谷氏の見解は、テープの切り替わりまで分析し検証されています。こんなに分析が出来るとどれが本当の演奏か悩みますので、私は編集者の手が少ないと思われる初期LPや米協会盤を購入していました。クリアなワンポイント録音ならVG++です。
PS:私の波形編集ソフトは、古いPCの「肥やし」になっています。

チャラン

2021/05/18 URL 編集返信

yositaka
Re:精度の高い労作のDiscography
チャランさん
1950年ベルリン・フィルとのモーツァルト、交響曲第40番の録音は実は2種類あるという検証のことですね。あれには参りました。その昔、米協会系コロムビア盤とイタリア系レジェンズ・オブ・ミュージック盤の違いが気になり、何度か聞き比べてみたんですが「回転が微妙に違うのかなあ」位で済ませていた若い頃のネコパパは、ツメが甘かった!
ただし米協会系の冒頭部分の「テープの切り替わり」については「冒頭が欠落し、それを別録音で補っている」という仮説を立てており、完全に納得したわけではありません。
米協会盤は全貌が掴めていませんし、徳岡直樹氏は「米ワルター協会なんていう組織はなかった」という、重大発言をしています。
検証すべきことはまだまだあります。

yositaka

2021/05/19 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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