まろのSP日記 北九州編、まだ聴けます。

録音しておいた番組「まろのSP日記」を昨日やっと聞く。
ざっと聞いてみるつもりが、内容濃厚で一気に最後まで。幸い「らじるらじる」で一週間の聞き逃し配信があるそうなので、1月4日までは聴けるようだ。関心のある方はぜひ。
こちらは公開収録の際の案内チラシ。
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以下、放送内容を番組表から引用。
チャンネル[FM]
2020年12月28日(月) 午後9:00~午後11:00(120分)
番組内容
まろの故郷、北九州での公開録音。北九州の風景や生活をほうふつとさせる名曲を蓄音機の芳醇な音色で。同郷の若きピアニスト谷昂登とのスペシャルコンサートも必聴です!

出演者ほか【解説】NHK交響楽団第一コンサートマスター…篠崎史紀,蓄音機研究家…梅田英喜,【ゲスト】谷昂登,【司会】藤重博貴

■楽曲

「歌劇「カルメン」から 闘牛士の歌「諸君の乾杯を喜んで受けよう」」
ビゼー:作曲
(バリトン)ローレンス・ティベット、(合唱)メトロポリタン歌劇場合唱団、(管弦楽)メトロポリタン歌劇場管弦楽団
(4分35秒)
<VICTOR ND-43>

「歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲」
ヴェルディ:作曲
(管弦楽)ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、(指揮)ヴィクトル・デ・サバタ
(9分05秒)
<HIS MASTER’S VOICE D.B.6444>

「交響詩「ローマの祭り」から 第4曲「主顕祭」」
レスピーギ:作曲
(管弦楽)NBC交響楽団、(指揮)アルトゥーロ・トスカニーニ
(4分55秒)
<VICTOR SD106>


「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16から 第1楽章」
グリーグ:作曲
(ピアノ)アルトゥール・ルビンシュタイン、(管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団、(指揮)ユージン・オーマンディ
(11分40秒)
<RCA VICTOR DM900>

「ペルシャの市場で」
ケテルビー:作曲
(管弦楽)ボストン・ポップス管弦楽団、(指揮)アーサー・フィードラー
(6分35秒)
<VICTOR JK-53-A>

「歌劇「イーゴリ公」から ダッタン人の踊りと合唱」
ボロディン:作曲
(合唱)リーズ音楽祭合唱団、(管弦楽)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)トマス・ビーチャム
(11分00秒)
<Columbia SW89>

■スペシャルライヴ

「ミニョンのガヴォット」
トマ:作曲
サラサーテ:編曲
(バイオリン)篠崎史紀、(ピアノ)谷昂登
(2分25秒)

「愛の悲しみ」
クライスラー:作曲
ラフマニノフ:編曲
(ピアノ)谷昂登
(4分30秒)

「交響曲 第5番 嬰ハ短調から 第4楽章 アダージェット」
マーラー:作曲
オットー・ヴィッテンベッヒャー:編曲
(バイオリン)篠崎史紀、(ピアノ)谷昂登
(9分00秒)

「ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30から 第3楽章」
ラフマニノフ:作曲
(ピアノ)セルゲイ・ラフマニノフ、(管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団、(指揮)ユージン・オーマンディ
(11分45秒)
<VICTOR DM710>


「交響組曲「シェエラザード」から 第4曲 バグダッドの祭り、海、船は青銅の騎士のある岩で難破、終曲」
リムスキー・コルサコフ:作曲
(管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団、(指揮)レオポルド・ストコフスキー
(12分45秒)
<VICTOR D8144>

■ネコパパ感想

ストコフスキーの「シェエラザード」についてまろさんは「個性を聴かせるオーケストラの黄金期を耳で聞ける演奏です」と評する。また「蓄音機は楽器の音と同じ仕組みで鳴るので、歌や楽器音が大変ふくよかでなまなましい」とも。
今回初めて蓄音機の音を聞いたという17歳のピアニスト谷さんは「いつも聴いているCDよりもオーケストラの一体感が伝わってきます」とコメント。ラフマニノフ自作自演のピアノ協奏曲は彼のリクストによるもので、最近ご自分で演奏したばかりとのことだ。

今回はいつもより演奏時間の長いオーケストラ演奏が多く、聴き応えがあった。とりわけ、サバタのヴェルディ、トスカニーニのレスピーギ、ラフマニノフは録音年代を忘れさせる説得力と音の奥行きが伝わってきた。これまでの当番組で気になっていた「聴きやすくノイズを抑えて調整した」感がなく、SP盤の音そのものを聞くような響きが聞き取れたのは梅田英喜氏の手腕だろうか。
残念ながら使用機器の説明がなかったが、ゼンマイを手動で巻き取る音が聞こえなかったことと、オーケストラの音をこれだけ余裕を持って再現していたことから、EMGが使用されたのではないと想像される。会場の北九州市音響ホールの響きも、名前通りよかったのだろう。

今回はもうひとつ思いがけない聴きものがあった。スペシャルライヴでまろさんと谷さんによって演奏されたマーラーの交響曲第5番「アダージェット」。この曲にヴァイオリンとピアノのためのこんな美しい編曲版があったなんて、ちっとも知らなかった。弦楽合奏による旋律線がソロヴァイオリンに、ハープのオブリガートがピアノに移されているが、原曲を損なうどころか、オーケストラ以上に曲の美しさを際立たせているように感じられた。
ふたりの演奏ものめり込むような感情表現に満ち、まさに年の締めくくりにふさわしい一曲となった。


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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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