YouTube版 本の海大冒険で『オーケストラをつくろう』が紹介されました。

「本の海大冒険」はいつも楽しみに視聴しているやすこぽんの番組です。
ここにオーケストラの絵本が紹介されています。指揮者はサイモン。サイモンといえば…


この本です。サイモン君、なかなかかわいいじゃないですか。

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サイモンは、音楽が大好き。ひとりじゃなく、みんなといっしょに音楽を楽しみたい。それが指揮者をしている理由。さあ、指揮者サイモンといっしょに、オーケストラの世界をのぞいてみましょう。

弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器……さまざまな楽器とたくさんの演奏者で構成されているオーケストラ。この絵本では、それら楽器の特徴、演奏の仕方を紹介するとともに、その楽器がどのように曲を奏でるのか、実際の演奏を付属のCDで聴くことができます。演奏はすべてロンドン交響楽団。世界的指揮者であるサー・サイモン・ラトルが序文を寄せ、DISCにはラヴェルの『ボレロ』と、ベートーヴェンの『田園』のフル演奏も収録。巻末には、楽曲の説明と用語解説も記載され、音楽の知識が深まります。【商品解説】
https://honto.jp/netstore/search/au_1002654212.html

…だそうです。「実際の演奏を付属のCDで聴くことができ」るそうで、例えば上掲3枚目の画像の右ページ、オーケストラ演奏の場面に、CDのトラック1が指定されています。このページではメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」第1楽章を聞きながら、腕を振って指揮してみてね、と書かれています。やすこぼんは、きっとこれを聴いていたんですね。
描かれたオーケストラは第1、第2ヴァイオリンが左右に分かれた、いわゆる「両翼配置」になっています。CDの演奏でもそうなっているといいんですが。
ただ、指揮者はサイモン・ラトルじゃないのかな。絵本にも「ロンドン交響楽団の演奏」としか書いてありませんし、商品解説にも指揮者名がありません。ちょっとツメが甘いですね。子どもをなめちゃいけない。「サイモンの指揮って、あんがいつまらないなあ」と思われたら大変です。
でも、興味の湧く絵本ですね。「買わなきゃ」というほどではないけれど…市の図書館に置いてあるかも知れないので、こんど確かめてみましょう。
「音楽を楽しむ会」で、紹介するのもいいかもしれません。
絵本の主人公にしてもらってご満悦のサイモン・ラトル氏。
2020-09-26 (2)

ネコパパは、同じタイトルの、この雑誌ならもってます。
とても好きな雑誌でしたが、残念ながら数年前に休刊になってしまいました。
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こちらは、ベネズエラで行われ、世界的な話題となった「教育的オーケストラ運動」エル・システマの記事を柱にして、さまざまな場所や形態で展開しているアマチュア・オーケストラの活動を中心にした特集です。高齢者アマチュア・オケの活動を描いた『オケ老人!』という映画が公開された頃で、そんな話題も満載です。エル・システマの生んだ若手スター指揮者、グスターボ・ドゥダメルがインタビュー記事の中でこんなことを述べています。

オーケストラはコミュニティであり、社会です。すべてにおいて最も大切なのはハーモニー。それは音楽的、技術的なハーモニーだけでなく、共に生きるという意味でのハーモニー。音楽が創り出すのはまさにそのハーモニーであり、時には社会が見失いがちだけど、いちばん大切なものなのです。(『グスターボ・ドゥダメル インタビュー』より)

コロ難儀で驚いたのは、これまであまり表に出てこなかった演劇や音楽活動の停滞が、メディアで多く報道されたことでした。オーケストラ活動では、奏者間でどの程度の距離をとれば安全なのかについて、多額の予算をかけて実証実験が行われました。
危機的状況化ではまっさきに切り捨てられてもおかしくない「不要不急」の芸能、芸術活動に対する関心、渇望は、思っていたよりもずっと大きなものだったことにあらためて気づかされたのです。ドゥダメルが言うとおり、それは「時には社会が見失いがちだけど、いちばん大切なもの」なのかもしれません。



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コメント

コメント(9)
辛口意見。
>不要不急」の芸能、芸術活動に対する関心、渇望は、思っていたよりもずっと大きなものだったこと
これはどうでしょう?
ただニュースとして取り上げられているというだけではないでしょうか?
マスコミはコロナ禍により各種催しが中止されスペースを埋める記事のネタが無くなりました。時間が空いたのです。
それで”それらの開催元はどうなっている?”という切り口で馴染みの取材先でネタを仕入れ記事を書いているだけです。
マスコミが記事にするのは、記事のネタの入手が容易な取材先で仕入れた素材が殆どです。
本当に世間に訴えたいと思っている逼迫した人たちの声を取り上げる姿勢はありません。
そんな面倒なことをする意欲は、フリーライターと小さな出版社にしか持っていないのでしょう。

辛口ですみません。

不二家憩希

2020/09/26 URL 編集返信

yositaka
Re:辛口意見。
不二家憩希さん
>記事のネタの入手が容易な取材先で仕入れた素材…
ご意見、ごもっともです。
私も昨今のマスコミの姿勢にはがっかりさせられること、甚だ甚大です。
街の話題の中で比較的目立ち、いくぶん関心のもたれやすく取材しやすいものに手が伸びる…確かにそうでしょう。
音楽活動を取り上げる場合だって、「逼迫」はあるはず。
演奏を休止しても一定の予算が確保されているNHK交響楽団や東京都交響楽団の場合と、補助金打ち切りで喘ぐ関西圏のオーケストラや自主運営団体とでは、違うはずで、崩壊ギリギリ「逼迫」の団体もきっと多い。取り上げるなら、その辺まで掘り下げて欲しいところですね。

ただそれでも、個人的には、全く取り上げないよりはましだと思っています。
ソースに選んだ理由はともあれ、人々の目に留まり関心を呼べば、話題や議論のとっかかりが生まれるからです。すくなくとも、実証実験までやったということは私には驚きでしたね。ただ、こうした報道が継続的に行われるかどうかは疑問ですが。

yositaka

2020/09/26 URL 編集返信

楽器配置・コロ難儀
絵の楽器配置は、ジャズ好きの方から「右からヴァイオリンが聴こえる」と言われた、古典の対向配置ですね。「サイモン・ラトル」「ロンドン交響楽団」は、作曲者の時代の楽器配置で曲想をより正確に演じているのですね。私は、音がステージの左右から流れるような演奏を聴くと「ドキッ」とします。機械の部品配置図は、分かりますが楽器配置図・・・「グリコ」です。
コロ難儀・・・「不要不急」の芸能、芸術活動・・・>前政権の「パンとサーカス」的対応に疑問を感じておりました。現役時代の職場関係をみると外人が多く、日本人は派遣止めですね。今度の政権は、実務重視で期待し子供・孫の借金を増やすバラマキ政策は、勘弁して欲しいですね。

チャラン

2020/09/26 URL 編集返信

yositaka
Re:楽器配置・コロ難儀
チャランさん
60年代のステレオ録音は概ね高音低音に別れたほうがステレオ効果が上がると思われ、演奏会では古い配置でも録音になると、配置を変えさせられることが多かったのです。でも、中にはクレンペラーのように頑固に両翼配置に徹した硬派もいましたが。最近は作曲年代に合わせての使い分けが多いようですが、私はあまり気にしませんね、定位を意識すると音楽がまともに聞けなくなります。その点モノラルは安心です。

政治の話を持ち出すとキリがないですが、とにかく一般論はよくなく、面倒でも個別の事実に向き合って考えを持つしかないと思います。一般論は人を冷笑的にする。そういう姿勢を子どもたちに見せたくない、というのがネコパパ先生のポリシーでした。

yositaka

2020/09/26 URL 編集返信

弦楽器配置のこと
この話はややこしいのですが、みっちも改めて頭を整理してみると、こんな感じです。
以下いずれも指揮者から見て、左からの順とします。
1.一般的な配置:Vn1、Vn2、ヴィオラ、チェロ
2.対向(両翼)配置:Vn1、ヴィオラ、チェロ、Vn2

オーケストラの配置というと、この2種しか説明されないことが多いのですが、実際には、あと2種あります。
3.一般的な配置の変形:Vn1、Vn2、チェロ、ヴィオラ
4.対向配置の変形:Vn1、チェロ、ヴィオラ、Vn2

N響はずいぶん前から、3の配置だそうですし、また例えば、ルツェルン音楽祭のアバドなんかも、この3の配置で、Blu-rayを見ていると、名手ヴォルフラム・クリストが客席側の一番手前でヴィオラを弾いています。

それでサイモン・ラトルはどうなんじゃい、という話なんですが、BPOでマーラーを振った時は、3の配置だったそうです。ただし、彼が2015年にベートーヴェンを振った時は、4の対向配置変形だったそうだし、マーラーを振った時は2の通常の対向配置だったという話も聞いたので、必ずしも固定的ではなく、そのときの状況により変わるのでしょう。

みっち

2020/09/26 URL 編集返信

yositaka
Re:弦楽器配置のこと
みっちさん
そうです。聞くだけファンには間違えやすいのですが、3の配置が意外に多く、ネコパパがよく行くアマチュアオーケストラの演奏会でもよく見られます。VnとVaの対向配置とでもいったらいいのでしょうか。よく行われているのに、あまり言及されません。
この絵本ですが、絵だけではVnとVaの判別は難しい。でも、チェロの位置からみて
2.対向(両翼)配置:Vn1、ヴィオラ、チェロ、Vn2
の配置をとっていると想像できますね。付属CDはどうなのか、とつい気になりますが…

yositaka

2020/09/27 URL 編集返信

Re:弦楽器配置のこと
みっちさん こんばんはあれから一夜漬けで勉強しました。

1.ロマン派以降人員が増えたオケは、アンサンブルをしやすい一般配置。
2.古典派は、対向配置を想定して作曲している。
3.音量の小さいビオラを客席側に配置して音量バランスをとる。
4.分かりませんがベートーヴェンを演奏する為、一般配置から第1ヴァイオリンか第2ヴァイオリンを動かし対向配置にしたと推測します。
田園の様に風(音)の動きを表現するのに対向配置はいいですね。N響も「田園」は、対向配置です。対応する技量もすごいが出来なかったら視聴者からクレームですね。
高⇒低音の並び、音量の大小、響き、音のかけあい、演奏者の技量等々更に管・ピアノ・コントラバス・パーカッションの配置・・・「グリコ」デ~ス。

チャラン

2020/09/28 URL 編集返信

Re:Re:弦楽器配置のこと
チャランさん、ネコパパさん、おはようございます。

>田園の様に風(音)の動きを表現するのに対向配置はいいですね...

はい、「田園」第1楽章151節からの、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの旋律の交換(掛け合い)は有名ですね。
ただ録音音源となりますと、マルチマイクで収録してのミキシングですから、どう聴こえるかというのは、エンジニア次第で、なかなか一筋縄では行きません。

なお4の配置は、ベルリオーズの理論書「管弦楽法」に載っているんだそうです。こんど図書館で調べてみます。

みっち

2020/09/28 URL 編集返信

yositaka
Re:Re:Re:弦楽器配置のこと
みっちさん
そう、録音で問題になるのは定位が聞き取れるかで、これを聞き取ってやろうとがんばれば、音楽そっちのけになるので、私はあまり気にしないのです。
エンジニア次第といえば、左右逆のままで長年流通した音源もあるようです。
EMIのフォーレ室内楽曲集とか、WESTMINSTERのクナッパーツブッシュのブルックナー第8とか。
自分はもちろん見破れず、そのまま聞いていました。知ったのは随分後でした。当時の耳の良いオーディオファンはちゃんと指摘したんでしょうか。知る限りの評論関係では見たことなしでした。
ベルリオーズの理論書…ベルリオーズの学生時代(確か医学生)のパリは大変なベートーヴェン・ブームで、あちこちで交響曲が演奏されていたらしいですから、演奏の現場をよく見ていたんでしょうね。

yositaka

2020/09/28 URL 編集返信

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Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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