ビゼーと跳ね橋とオッテルローと…

先日、大須のレコード店GHに出かけ、2階のバーゲンコーナーを漁っていたら、なんとも懐かしい1枚を発見した。

ビゼー「アルルの女」第2組曲

SKG1012 ドイツグラモフォン原盤の国内盤17cmLPである。
演奏は、ウィレム・ヴァン・オッテルロー指揮 ハーグ・レシデンティ管弦楽団。
発売は1966年10月、日本グラモフォン株式会社。

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定価は550円。購入価格は33円。
何がそんなに懐かしいののか。50年ぶりに「あの盤の、続きを買った」からである。

こちらは架蔵品。
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ビゼー「アルルの女」第1組曲

レコード番号はひとつ前のSKG1011 第2組曲と同時発売だ。ネコパパが買ったのは1968年か1969年だったから、発売の2年か3年後である。
当時は、日本コロムビアが初めての30cm(12吋)ステレオLPの1000円盤「ダイヤモンド1000シリーズ」を出す直前で、クラシックレコードを安く買おうと思えば、17cm盤であった。

クラシック音楽に関心を持ちだしたといっても中学生だから、最初のうちはぼちぼちとこういうものを買うしかなかった。まぁ、ネコパパの世代は大体みんなそうだろうけど。
1970年に入ると、各社とも1000円盤攻勢がはじまって17cm盤はあっと言う間に店から消えた。「第2組曲」は購入の機会を失った。そして先日、50年後の購入になったというわけ。中学生のネコパパは、まさか自分が50年たっても同じように店のレコード棚を漁っているとは予想もしなかっただろう。
人間とは、成長のないものである。

さて、「第1組曲」にはもうひとつの思い出がある。
美術の時間に泰西名画の模写をする授業があり、手近にあったこのジャケットを手本にしたことである。
ゴッホの「アルルの跳ね橋」という絵なのは知っていたはずだ。
これを水彩絵の具で、自分としては随分と丁寧に描いて仕上げた。見たこともない異国の風景を描くのは楽しかったのかもしれない。それにしても灰色の空、それが映って、より重く黒ずんだ川の水面、橋を渡る真っ黒な女の影、
屋外の風景というのに、少しも明るさのない、侘しい風景だなという気はした。ゴッホという人は、もう少し鮮やかで明るい風景を描いた人ではなかったか、と思ったりもした。

その後、画集などで、より明るく光に満ちた、よく似た風景を絵を見た。
一般には、こちらのほうが有名なはずで、ネット検索してもたくさん出てくる。
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青空だ。
川岸に働く人々。橋を渡るのは影ではなく、くっきり描かれた荷馬車である。ゴッホは同じアングルでたくさん描いたに違いない。どうせならこっちの絵を使えばよかったのに…
ところが、ジャケットに使われていた方の原画を探そうとすると、意外にこれが見つからないのである。

時が経ち、あれ以来ゴッホへの関心も持ち続けたネコパパは、名古屋で「ゴッホ展」が開催されるたびに出かけて行った。
そうしていつのことかは忘れたが、発見した。
1988年作「アルルの跳ね橋」
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もしかして、これは、あの絵?
青空だ。先の有名な方よりも幾分、霞がかった感じだが、人影も…黒い影じゃない。
色、全然違うじゃないか。おまけに、裏焼き!

じゃ「第2組曲」はどうなんだろう。こちらは、見覚えはある。つい最近、現物を見たような気がする。それほど有名ではないようで、ネット検索でもなかなかでない。
そうしたら、あった。
なあんだ。この絵はも昨年名古屋の愛知県美術館で開催された「コトールド美術館展」に出品されていて、ネコパパも見ていたんだ。
こちらもアルルの光景で、「跳ね橋」の翌年1889年に描かれた「花咲く桃の木々」。
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あれ、こちらは原画に忠実だぞ。試しに図録とジャケットを並べてみたけれど
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さほどの違和感は感じられない。

ふと思いついて、この盤のオリジナルデザインを検索。
すると、どうやら事実が判明したようだ。
モノラル10インチ盤。これがオリジナル。
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そのステレオ盤。同時発売かも知れない。
10インチステレオは日本だけと思っていたけれど、ドイツにもあったようだ。
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裏焼きで、空は灰色。
日本盤の17cmLPは、どうやらこれを撮影してさらに劣化させたものだった。辛うじて残っていた水面の青も、日本盤ではすっかり赤茶けてしまっている。
中学生のネコパパが美術の時間に模写したものは、裏焼き二重、三重のコピーを経た、超劣化コピーだったということである。知らなかったとはいえ、とんでもない間違ったイメージを植えつけられてしまった。

一方、第2組曲はジャケットがないので、日本グラモフォンが独自に調達してきたということだろう。
そちらは裏焼きではなく、画質もずっといい。もしもこれも買っていたら、ネコパパはどっちを選んだだろうか。
劣化コピーを懸命に模写しているネコパパに対して、美術の教師は、なんの注意も、助言もしなかったと思う。

ちなみに、12インチ盤はこちら。
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10インチ盤がいわゆる「赤ステ」なのに、こっちは違う。でも、これがステレオ盤オリジナルデザインだったようだ。日本盤12吋もほぼ同じデザインである。

東京の中古店ETのサイトに、詳細なデータが掲載されている。
1959年6月13-14日オランダ・デンハーグにてモノラル/ステレオ録音
録音技師:Walter Alfred Wettler
プロデューサー:Hans Weber
1960年「アルルの女」第1/2組曲のみ7月に10"で発売。1962年12"初リリース。

ウィレム・ヴァン・オッテルローはオランダの指揮者で、エドアルト・ヴァン・ベイヌムとともにメンゲルベルク亡き後のオランダ楽壇を支えた人だった。
この「アルルの女」、今聴いても演奏はみずみずしい。
フォルテでは派手さがないが、穏やかな部分での楽器の絡みがくっきりと聞こえ、管楽器と打楽器の活きの良い対話やアルトサックスの音色のよさにも耳をそそられる。第1組曲終曲「カリヨン」のテンポ感が良く、この演奏が基本となったネコパパは、以降誰のを聴いても速すぎると感じるようになってしまった。

ベイヌム亡き後も、彼はコンセルトヘボウの座をねらつたりせず、生涯ハーグの音楽監督の地位を離れなかった。それもあってメジャーにはなれず、この盤も日本ではしばしば再発売されていたが、ヨーロッパではレア盤らしい。
上記の12インチオリジナルも、かなりの高額だ。
この指揮者は読売日本交響楽団にもしばしば招かれ、ネコパパも一度TVで拝見し「あれっ、この人がオッテルローか」と驚いた記憶がある。
他にオーストラリアにもよく客演。
車マニアでもあって、オープンカーに乗って得意げなポートレートもある。それと関係があるのかどうか、オーストラリア公演中に交通事故で死去したという。
2020-07-19 (2)
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コメント

コメント(15)
ジャケット探索、おもしろいですね。
ゴッホの絵にもこんなズレが生じてしまうとは、ジャケット問題はなかなか奥深い! 勉強になりました。アルルの女、ぼくの生徒時代購入は確か、ビーチャム卿のものだったかと思います。この曲を聴くと中学校の音楽室がまざまざと思い出されます。トリオの大きなステレオセットでした。
昨夜はステファン・アスケナーゼのピアノでショパンの第一協奏曲のレコード聴きましたが、バックがまさに、オッテルロー、ハーグのコンビでした。たまたまですが。なかなかいいんですよ(ちなみに第二協奏曲はレオポルド・ルードヴィヒ、ベルリンフィル)。

シュレーゲル雨蛙

2020/07/19 URL 編集返信

yositaka
Re:ジャケット探索、おもしろいですね。
シュレーゲル雨蛙さん
こういう事件があると、昔の出来事が記憶から蘇る。不思議なものです。忘却なんて本当はなくて、パスワードがあれば開くわけです。人間の脳も消去不能なハードディスクなんですね。

オッテルローもほぼ忘れ去られた指揮者ですが、ネコパパと雨蛙氏が、同じ日に聞いているとはこれはまた、なんたること。ふたりはコピーニューロンで感応し合う間柄なんですかね。内田樹氏によると、この感応力によって目で見ずとも師の所作を真似ることができるそうです(能の稽古の話)。

そのアスケナーゼのショパン、ネコパパもLPで架蔵しています。
とても個性的な節回しのピアノに驚いた記憶があります。この人も、解説文にアシュケナージとは別人です、なんてひどい書かれ方をしていました。が、忘れ去られるには惜しいピアニストです。

yositaka

2020/07/19 URL 編集返信

33円!
>購入価格は33円
これは本当にバーゲン価格ですね!

私は17センチLPは今まで一枚しか見たことがありません。
親戚の家にあったものです。
音楽雑誌の付録のベートーヴェンの"運命”でした。
シングル盤の大きさなのに33回転というのがビックリでした。

私の世代では17センチLPは既に全く存在しないものとなっていました。

ゴッホのレコードジャケットが、昔風いい加減さに溢れた感じで面白いです。

不二家憩希

2020/07/19 URL 編集返信

ジャケ買い
ネコパパさん良く図録も持っておられますね。
私もジャケットが底抜していても盤が良ければ購入しますがこれほど違うと中身も・・・心配ですね。
録音に立ち会・盤を聴いた人のジケットは、味がありますし中身の演奏も良いように思います。
金山で購入したR・シュトライヒ「笑顔に惹かれて」試聴し、声良しで購入した半分ジャケ買いでした。ネコパパさん「写真の修正・年齢詐称」はなしですよ。(笑)

チャラン

2020/07/19 URL 編集返信

yositaka
Re:33円!
不二家憩希さん
たまたま3枚100円のセールをやっていまして。こういうのにはとにかく目がありません。
この17cmLP、どうも日本だけのメディアだったらしいです。

17cmすなわち7インチ盤というのは、欧米では、基本的に45回転のドーナツ盤で、これは各面1曲のものをシングル盤、各面2曲入ったものをEP盤と呼ばれていました。
しかし日本では、本来の意味のEPはほとんど普及せず、60年代はシングル盤のことをEPなんて呼んでいました。これは用語の混乱です。

45回転EPは、実は凄いです。クラシックなら10分程度の収録が可能で、同じ時間を収録した17cmLPを比べると、圧倒的にEPの音がいい。
一方、17cmLPは、無理をすれば片面15分以上のクラシック曲が収録可能でした。

朝比奈隆/大阪フィルの最初の「運命」は、この17cmLPで出たのです。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2006/11/post_18b6.html
不二家さんの親戚の家にあった「雑誌の付録」というのは、もしかしたらこれではないでしょうか。雑誌は学研の「ミュージック・エコー」です。

実はネコパパ、今回これも…バーゲン品で発掘しました。
ジャケットにはわざわざ「超長時間録音です。再生されるときはレベルを上げてお聞きください」と書いてあります。
思わず「再生装置のレベルを上げるのかな?」と思ってしまいました。音量と言うべきでしょう。音質はご想像におまかせします。

yositaka

2020/07/19 URL 編集返信

yositaka
Re:ジャケ買い
チャランさん、
あのシュトライヒというのは、DGG原盤の米DECCA盤のオペレッタ・アリア集のことですね。ああいうのは一枚持っていてもまた欲しくなります。やばいです。

最近展覧会で図録を買うのは避けているのですが、コトールドは出品も良かったし、本としても優れた作りだったので入手しました。なかなか見返すことはないのですが、こういうこともあるので買っておいて良かった。

ところでこのオッテルロー盤の12インチ、なかなかいいと思いませんか。レアものです。チャランさんは33円の盤は似合いませんが、こっちならいいでしょう。ET店価格8800円です。
いや待てよ、1960年代のドイツ盤って…

yositaka

2020/07/19 URL 編集返信

オッテルロー…。
ジャケット画の探索、思い出と相俟って味わい深いですね~。

私は、廉価LPを漁っていた中学時、アンチェル/ウィーン響の『新世界』のカップリングに入っていた『未完成』がオッテルロー指揮でした。
両曲とも、ホント~にカッティング(=マスタリング)が悪く、疑似ステかいな? と思いましたが、後年、『新世界』はCD化されて、チェコ・フィル盤よりいいんじゃない? と思ったものです。
これまた「国内盤LP最悪体験」のひとつ。当時は PHILIPS/Fontanaは日本ビクター発売でした。

セットCD全盛の昨今、PHILIPS、DGのオッテルロー音源は24枚組で Artisがリリースしていますね:
http://www.hmv.co.jp/product/detail/9723455/
これの HMVの解説が、もう異様なほどの詳細ぶり、驚倒しました。

シュレーゲル雨蛙さんご言及の、アスケナーゼとのショパン第1番は、YouTubeで聴き、アスケナーゼの、合わせにくそうな個性的なソロに、ぴったり合わせる名伴奏だったかと記憶しますが、これは上記セットにはなく‥‥タワーが復刻していましたね。

私は、それらのいずれにも入っていない、コンサートホール原盤で、ニキタ・マガロフのバックを務めたチャイコフスキー(コロムビア/タワー)とブラームス第2(Ages)だけ、持っています。
マガロフは、ショパン全集が有名ですが、グランドマナーのコンチェルトのほうが合っている感じがし、オッテルローがまた名協演かと…。

へうたむ

2020/07/20 URL 編集返信

yositaka
Re:オッテルロー…。
へうたむさん
これは「やばい」ボックスセットですね。レアな「アルル」も入っているし、興味深い内容です。思わずポチってしまいました。惜しいのは最晩年のシドニー交響楽団との録音がないこと。ベートーヴェン交響曲全集を録音中で、その最後に録音したのは「田園」だったようです。

それにしてもオッテルロー、人生の達人ですね。
車も写真も鉄道模型も女性も…いやいやすばらしい。鉄道模型ではケンペも有名です。
彼は協奏曲の伴奏も達人で、アスケナーゼ以外にもヘルマン・クレバース、クララ・ハスキル、ミシェル・オークレール、ヨハンナ・マルツィらと数多く残しています。

へうたむさんのお聞きになった日本ビクターのLPは、グロリアシリーズが出る前の廉価盤「クラシック・ギャラリー・シリーズ」でしたか。
ネコパパは1枚も買っていません。当時の日本ビクターは音の評判は良くなく、詰め込みで売っていた様子もありました。このシリーズは近所のレコード店には全く置いてなくて、名古屋駅前のヤマギワで初めて見ました。ペラジャケのヘリオドールも並んでいましたね。確かどちらも1200円。

1200円盤はあまり売れず、1000円盤で一挙に市場拡大、というのが1970年代初頭のクラシックレコード界でした。
当時は、この200円の違いが大きかったのです。

yositaka

2020/07/20 URL 編集返信

Re:Re:33円!
あぁ~この雑誌です。
まさか思い出すとは思ってもみませんでした。
ネット時代の情報共有の威力を感じました。

読み応えのある良い雑誌だったと思います。
何冊か借りてきて自宅で読んだりもしました。
巻末に楽譜の頁があったりしてそれをみて楽器を弾いてみたりしました。

ソノシートではなく普通の黒いレコードだったのは贅沢ですよね。
この朝比奈盤は今ではかなりのレアアイテムではないでしょうか?


不二家憩希

2020/07/20 URL 編集返信

Re:Re:Re:33円!
不二家憩希さん
17cm盤の話で盛り上がってきました。「昔はあったが、今はない」ものには郷愁が漂いますね。この小ささは、CDとは違う魅力があります。一生懸命なっているような健気さといいますか。

ソノシートはカセットの普及とともに衰退。
でも17cm盤は生き延びたんですね。
朝比奈隆は、無理な詰め込み仕事が嫌だったらしく、翌年再録音したのですが、なんとこれも、アマオケホルンさんの記事にあるとおり、17cm盤に仕立てられてしまいました。
同時に、30cmLP盤の「交響曲全集」も出ました。

現在ではタワーレコードから「運命」の両バージョンが収められたCDセットが出ています。これが、朝比奈最初のベートーヴェン交響曲全集です。

yositaka

2020/07/20 URL 編集返信

真実は裏焼きに潜む
日本盤のゴッホがけちょんけちょんで、ゴッホもびっくり。裏焼きは単純ミスですが、以前は画集でよく見ました。抽象画は上下左右逆が…。
実際の展示場でも上下逆があります!(搬入・搬出の飾りつけバイトで叱られたことあり)

絵が退色というのも、表面をヤニや埃、スス、などが被っていて、修復してみたら印象が違うということはあります。システィーナ礼拝堂のミケランジェロや、ダ・ヴィンチの《最後の晩》《モナリザ》もそう。
(ゴッホは、生前売れなかったので、飾られることなく意外と汚れていないのが多い。ただし、他人による加筆はあります。)

美術の教師は、なんの注意も、助言もしなかったと思う……

『坊っちゃん』に登場するような美術教師だったのでしょうか。
結果論となりますが、その美術教師は反面教師としてネコパパさんを立派に巣立ちさせたではありませんか。いい加減な指導も、時代や環境が変化すれば、良い加減な指導だったな、ということはあります。
嘘から出た実(誠)もあります。教師は、生徒に「大人は間違う」ということを気付かせればいいんじゃないかな。

白樺派の人たちが、印刷が稚拙なゴッホの画集でも感動したり、アルルに出向かなくても想像力で名作を書いた作家の例もあります。

いい曲、いい演奏、いい録音にならえば、いい原画、いい複製、いい印刷・画質か。

音楽の記録・レコードも、何がオリジナルなのか。「とんでもない間違ったイメージ」で一喜一憂しているのかも。一種の恋愛感情ですね。

現役の非正規高校美術講師談でした。

ひきこ杜

2020/07/21 URL 編集返信

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2020/07/21 編集返信

yositaka
Re:真実は裏焼きに潜む
ひきこ杜さん

>いい加減な指導も、時代や環境が変化すれば、良い加減な指導だったな、ということはあります。
>嘘から出た実(誠)もあります。

いやあこれは、いい加減教師の典型であるネコパパには、天上の言葉にも等しいメッセージです。実際、この件については私もそう思っていますよ。その後も近代絵画には興味を持ち続けていますしね。

さて、この国内盤の発売は1966年。当時は書店で廉価な美術全集がいろいろと並んでおり、中学生たちも興味を持って眺めていたような気がします。あまり健全じゃない理由もあったかとは思いますが。ゴッホ、ルノアール、モネ、ゴーギャンなどの名は、そうやって覚えたんですね。ただ、当時S社やK社の出していた廉価な画集は、赤茶けた感じの色合いで、現物よりずっと重く暑苦しいイメージだったと思います。
そう考えると「第2組曲」のジャケット印刷はなかなか良い。
当時の日本グラモフォンは、17cm盤だから、と印刷に手抜きしていたわけはないんですね。「跳ね橋」の劣化は、何か悪条件が重なったのかもしれません。

>音楽の記録・レコードも、何がオリジナルなのか。「とんでもない間違ったイメージ」で一喜一憂しているのかも。一種の恋愛感情ですね。

同感です。偏愛といっていいかも。でも、偏愛こそ趣味の本質、醍醐味かもしれないんですね。

yositaka

2020/07/21 URL 編集返信

続ジャケ買い
オッテルローの日本公演をコンサート・ホール・ソサエティ(中学の高校受験勉強中に購入)で調べてみましたが勿論持っていませんでした。
その代わりビニジャケ(他の盤にない)の岩城宏之のリストが有ります。
デザインも切り絵で「鶴がフルートを銜えて飛んでいる・・・」日本のソサエティの意気込みが感じられ演奏も中学生の私には刺激的でした。
付録の17cm 33回転盤も聴いて当時の私は、素直に感動していました。
老人になり煩悩が多くなると画竜点睛を欠たり、作られた蛇足の盤に感動を感じられない年ですかね。

チャラン

2020/07/21 URL 編集返信

yositaka
Re:続ジャケ買い
チャランさん

岩城博之指揮のリスト作品集のジャケットですね。あれは傑作。

オッテルロー、日本公演は、読売日本交響楽団の招聘で6~7回。
こちらのサイトで5回分は判明していますが、
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page196.html
これだけではないようです。
かなり頻繁に訪れていたんですね。凄いことに、ペルルミュテール、ランパル、エッシェンバッハ、江藤俊哉らとの共演もありました。第九を8回も指揮しています。

一度くらいレコーディングがあってもよさそうです。

yositaka

2020/07/21 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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