YouTube版 本の海大冒険(大阪国際児童文学振興財団 公式チャンネル)をご紹介します

YouTubeを眺めていたら、見覚えのあるお顔を拝見しました。
日本児童文学学会研究大会で、毎回卓抜な研究発表をされている…やすこぼん、こと土居安子さんです。
公式チャンネル「YouTube版 本の海大冒険」
子ども向きの絵本と読物を4月17日から始まって、毎週配信しています。
「コロ難儀」を受けての企画ですね。やすこぼんのゆったりとして明晰な語り、親切な字幕、本文・挿絵の紹介、キーワードで次回への興味をつなぐ工夫など、大変素晴らしい内容です。これは一人でも多くの子どもたちと、大人たちにおすすめしたいチャンネルです。

是非ご覧になって、チャンネル登録もお願いします!



ここ最近は、かなり「日常」が戻ってきましたが、4月、5月の「コロ難儀」のさなか、隙を見て新刊書店に出かけると、いつになく本に没頭している子どもたちの姿が多いのに気づかされました。
学校は休校、家で遊ぶのも飽き飽きして、行き場のなくなった子どもたちの、ちょっとした避難所のようで…ネコパパはその様子に「昭和の本屋」を思ったのであります。
けれどもそれは、いつの頃からか、子どもの姿がまばらな書店にすっかり慣れきってしまったということでもあります。複雑です。

さて、やすこぼんが代表をされている一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団は、「児童文学等児童文化に関する図書その他の資料の収集、保存、活用及び研究ならびに国際交流に係る諸事業を行うことにより、大阪の児童文化の振興に資し、もって児童の健全育成に寄与することを目的と」して設立された団体です。根拠地の「大阪国際児童文学館」は現在は大阪府立図書館内の独立したセクションになっていますが、もともとは2009年12月27日閉館まで大阪府吹田市の万博記念公園内に所在した「大阪府立大阪国際児童文学館」の後継団体として設立されました。

ネコパパはこの旧施設、一度訪れただけですが、これだけの規模で資料収集を行い、漫画や読書支援の方法も含めた、広義の児童文学研究を行っていた文学館は世界的にも希だと思いました。
ここが2008年の知事発言に端を発した、行政レベルの「せこい事情」によって閉館を余儀なくされたのは、文化国家としてじつに情けなく、恥ずかしい出来事であったと思います。
ですが、その志は今も引き継がれている。
「コロ難儀」のさなかに、いち早くこのような活動ができるのがその証拠です。
遅ればせながら、心からエールを送りたいと思います。

いささかがっくり、なのは、
ここで紹介されている本が、ネコパパの知らない作品ばかりであること。
最近は、新聞に子どもの本の紹介記事が載ることも少なく、載ったとしても、すでに評価の定まった古典的な作品が多いのに物足りない思いも持っていたのですが、ここでのやすこぼんの選書は新鮮です。ネコパパ、まったく遅れてます。
60代半ばの「子ども」として、図書館に走らないといけません。
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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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