ネルソンス、2019年のゲヴァントハウス公演とドキュメンタリーの放送

期待する指揮者の一人、アンドリス・ネルソンスのライプツィヒ公演がTV放送されるとのこと。
曲目にバイバ・スクリデのソロによるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番が入っている。曲がいいし、スクリデという人も、最近3枚のCDを立て続けに聴いて、とてもよかった。

ネルソンスは、今年2020年のウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートも指揮したが、演奏は微妙だった。TVはもちろん、FM生放送もエアチェックして、わくわくしながら聴いたのだが、あまりにストレートで、溜めも遊びも舞踏感覚も伝わってこないので、どうしたことかと思っていた。
先日CDで聴いたところ、弦楽器の勢いのある響きが再現されていて、かなり認識を新たにしたが、ネルソンスについてはまだわからないところがある。そんなわけで、今回の放送はドキュメンタリーも含めてじっくり拝聴したい。

後半ではベルリン・フィル退任後ロンドン交響楽団の音楽監督に就任したサイモン・ラトルの最新の演奏も聴ける。曲目は渋いがブリテンの「春の交響曲」はいい曲だ。

ダウンロード

3月23日(月)【3月22日(日)深夜】午前0時00分~午前3時50分

◇ドキュメンタリー「アンドリス・ネルソンス 音楽に生きる」(0:03:30~0:35:30)

◇アンドリス・ネルソンス指揮
ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団演奏会(0:35:30~2:19:30)

<曲 目>
バイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77  ショスタコーヴィチ 作曲
交響曲 第5番 ホ短調 作品64  チャイコフスキー 作曲

<出 演>
バイオリン:バイバ・スクリデ
<管弦楽>ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
<指 揮>アンドリス・ネルソンス
収録:2019年5月16・17・18日 ゲヴァントハウス(ライプチヒ)
o0468031714418874066.jpg

◇サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団演奏会(2:22:30~3:50:00)

<曲 目>
ファンファーレ  バートウィッスル 作曲
エグドン・ヒース  ホルスト 作曲
ディスペリング・ザ・フィアーズ  タネジ 作曲
春の交響曲  ブリテン 作曲

<出 演>
トランペット:フィリップ・コブ、ガボール・タルケヴィ
ソプラノ:エリザべス・ワッツ
メゾ・ソプラノ:アリス・クート
テノール:アラン・クレイトン

<合 唱>ロンドン交響楽団合唱団、児童合唱団
<管弦楽>ロンドン交響楽団
<指 揮>サイモン・ラトル

収録:2018年9月16日 バービカン・ホール(ロンドン)
e0345320_19280212.jpg

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメント(1)
ネルソンス分を試聴
ショスタコーヴィチのソロを弾いたパイパ・スクリデ、ネコパパの好きなヴァイオリニストなのですが、録音のせいか線の細い響きで、第1楽章あたりはちょっと印象が薄かったのが残念。けれども、第3楽章からカデンツァ、フィナーレへと聴き進むにつれて次第にソリッドな緊張感が出てきて、全体としては感動的な演奏でした。
アンコール曲は、ストラヴィンスキーの無伴奏曲「エレジー」の切々たる演奏。

一方、チャイコフスキーの第5交響曲は、情に流されぬ、きっちりとした構成で、特にフィナーレでは管楽器を前面に出した新鮮な響きを創出し、聴後感は悪くありませんでした。
ただ、これがネルソンスの会心の演奏か、と言われると、微妙です。
最近のTVの音は昔と比べて、どうも演奏の個性が伝わりにくい、ということを考慮しても、「寸止め」の演奏になっている気がしてなりません。

演奏会の前に、インタビューを中心とした30分のドキュメンタリーが流され、興味深い内容でしたが、ナレーターが最近の彼のあまりの多忙ぶりを心配する一言を述べる場面もあり、ちょっと気がかりです。ネルソンス、なんだか、このごろ急に太った感じですし。

yositaka

2020/03/26 URL 編集返信

コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

ご訪問ありがとうございます

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR