空飛ぶ円盤に乗って「夢の時間」へ

ひさびさに名古屋のオーディオ店・サウンドピットから、アナログレコード試聴会の案内ハガキが届いた。ネコパパには到底手の届かないハイエンド機の音が楽しめる機会、この種の機材、ネコパパには購入する財力もなければ意欲もないが、音には興味がある。

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行ってみると、今回はメーカーの担当者の説明もなければ、パンフレットも積み上げられておらず、お客様がレコードを持ち寄って試聴できるフリーな会であった。
来訪者も心得ているようで、めいめい自分の盤を持参している。座っているのは2,3人だが、30分くらいで自然に入れ替わるので、延べ人数としては結構な入りだったかもしれない。

ネコパパは2枚持参して拝聴させていただいた。

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プレーヤーはTechDAS Air Force III。
空気ポンプを使用してターンテーブルを空中に浮かすことで、振動をなくす仕組みだそうである。
まさに「空飛ぶ円盤」。

持参したLPは、近頃のお気に入りのマタチッチ指揮、ベルリン放送交響楽団による「シュトラウス・ファミリー」1958年の放送セッションを元にしたモノラル盤。曲は「南国のばら」。

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もう一枚はストコフスキー指揮RCAビクター交響楽団の「ラプソディーズ」からリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」。こちらは1960年のステレオ録音で、classic records社の重量復刻盤。

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システムの全容。

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音は情報量の多い、繊細で明るい音だ。
いかに音量が上がっても、音は歪まず余裕たっぷり。低域も広域もバランス良く広がり、ドスドス感は皆無。「南国のばら」は細部の緩急や音色の変化までくっきりとわかるし、リストはオーケストラの圧倒的な力感に包み込まれるようだ。
この時使用したのは、PLATANUS2.0Sという最新型のカートリッジで、明るくスリムな音作りが特徴だということが、後になってわかった。もう一本のアームに取り付けられているのはオルトフォンSPUで、これを使用すると大きく音が変わり、より厚く太い感じになる。ネコパパの盤には、もしかしたらSPUの方が向いていたのかもしれない。
いずれにしても、高級感たっぷりの音のシャワーを浴びて、いい気持ちの時間を過ごすことができた。

「これ、全部でいくら?」と、お客様の一人が尋ねると、若い店員は笑って答えた。
「ざっと4600万円になりますね…まあ今日は、夢の時間だと思っていただければいいんですよ」

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コメント

コメント(2)
目に悪い物を見ましたね
老後の資産運用に悪い物を見ましたね~。
廉価版のエアフォースⅢで私が欲しいトーレンス・プレステージが買えます。
さらに初代エアフォース・ワンからエアフォース・ゼロになると五千萬(桁数を間違えないため漢数字)???…if「タダ」でくれると言われても8畳家具・押入れ・床の間付きのウサギ小屋では「猫に小判」で遠慮します。
歪や外部ノイズが、測定範囲外のピュアな装置で聴かれるとカートリッジの特色がもろにでますね。お話しからするとPLATANUS2.0SはDENON DL103の帯域が広がりよりクリアになった感じですか。私は、厚みのあるオルトフォンSPU(更に力強いサテンM18-BX)の音色の方がすきですね~

チャラン

2020/02/24 URL 編集返信

yositaka
Re:目に悪い物を見ましたね
チャランさん
目にも耳にも猛毒のシステムです。
記事に書いた以外にも驚きはあって、プレーヤーの左に見えるRIAA専用フォノイコライザー、マスターライン7などは、筐体ツマミ部分の金色箇所はすべてメッキではなく本物の20kを使っているとかで「素手で触れてはいけない」のだそうです。それで870万円。こうなると工芸品の世界です。
それとエアフォースⅢのターンテーブルを浮揚させている空気ポンプは、左側に置いてある黒い箱です。触れてみると音は聞こえないが振動が伝わってきます。なんとも恐ろしい世界。

yositaka

2020/02/24 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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