レコード原盤の工場が全焼…あとは日本だけだ!?

レコード愛好家に衝撃のニュースが。
レコードのいわば「母型」である「ラッカー原盤」の製造工場が火事で全焼とのこと。盛況と言われるLP市場だが、なんと、ラッカー原盤が製造できる工場は世界でアメリカと日本の二社しかなく、その9割が今回焼失したアポロ・マスターズだったという。
以下引用。


世界に2つしかない「レコードの原材料」を生産する工場の1つが火事で焼失、レコード業界に影響か
2020年2月10日 16時0分 GIGAZINE(ギガジン)
https://news.livedoor.com/article/detail/17796339/

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2020年2月6日に、カリフォルニア州にある工場が火事で焼失しました。この工場は世界に2つしかない「レコードの原材料」を製造する業者のものであり、火災による焼失は世界中のレコード業界に大きな影響を与える可能性があると報じられています。
レコードは塩化ビニールを主材とする樹脂の円盤を、溝が刻まれた金型でプレスすることで製作されます。この金型はアルミの板にラッカーの樹脂を塗布した「ラッカー盤」に刻まれた溝を基に製作され、ラッカー盤を製造している業者は世界に2つだけ。そのうちの1つがカリフォルニア州バニングにある「アポロ・マスターズ」の工場でした。

そんなアポロ・マスターズの工場で2020年2月6日に複数の爆発が報告され、82人の消防士が駆け付けて消火活動に当たりましたが、1万5000平方フィート(約1400平方メートル)の工場は焼失してしまったとのこと。従業員に被害はないそうです。

デトロイトのレコードレーベルの共同設立者であるベン・ブラックウェル氏は「今回の火災は世界中のレコード業界に問題を引き起こすでしょう。世界でラッカー盤を製造しているのは2社のみであり、アポロ・マスターズと日本のMDCだけです。MDCは需要に追いつくのに苦労していると聞いています」と述べました。世界のラッカー盤シェアの9割以上をアポロ・マスターズが抱え、MDCの工場が生産を請け負うのは困難…

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引用終わり。

クラシックやジャズのLP愛好者から見ると、近年のレコード製造の大半はヨーロッパ、とくにドイツ製が多いので原盤もそうなのかと思っていたが、ラッカー原盤の大半は、アメリカが製造を請け負っていたようだ。唯一残った日本のMDCというのは、ネット検索しても同名会社が多数出てきて、うまくヒットしない。

近年のLPは、高品質を謳った180g重量盤がほとんどで、オーディオファン向けの高価なものが多かった。それがレコードブームと言われるようになり、ワーナーやソニーなど大手メーカーも進出、幾分こなれた価格になってきたな、と思っていたところだった。
ネコパパも「これならまずまず、割安かな」と思うものに、時々は手を出している。運がよければ、高価な国内盤がオークションで比較的安価に落とせる場合もある。

でも、この火災が影響して、新品盤の高騰を呼び込むかも…となると、気になる盤は、早めに買っておくべきなのかな?

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コメント

コメント(4)
9割
こんにちは

ラッカー盤を作る所が2箇所だけだったとは意外です、
9割とは痛手です、再建の見込みはないんでしょうかね。

しかし、エジソンの時代と同じ「音溝をカッティングする」という
いわば原始的な手法をよく近年のレベルまで高めたもんだと
技術の洗練には驚きます。

michael

2020/02/12 URL 編集返信

yositaka
Re:9割
michaelさん
私もそれには驚きでした。ラッカー原盤というのが、たった一つの工場でそれだけ製造できていたということにも。
2019年の日本での売上は2018年から倍増して、122万枚といいますから、世界的にはかなり膨大なLPが発売されていることになります。それをシェア10パーセントの日本の会社がカバーできるとは思えませんが、一方で音楽業界はストリーミング中心で、世界で最もLPを買っているのは多分日本人。この火災でいちばん煽りを食うのは我々かもしれません。
アメリカのレコード業界の大物は「なんとかなる」と楽観的な意見を述べていますが、今後の成り行きが心配です。

yositaka

2020/02/12 URL 編集返信

「何とかなる」
「レコード原盤焼失」の記事を読んで一瞬ドキッとしましたが、よく読むとアルミ板に樹脂を高精度にコーティングする工場が焼失したとの事。
ミリオンセラーでもラッカー原盤の必要数は、A面用とB面用の2枚ですね~。元々ラッカー原盤の生産数は、少ないので新譜の発売が遅くなるが「何とかなる」と私は思っています。
高い新品レコード(国内盤は、海外盤の3~5倍)の便乗値上げはもってのほかですね~。
と言いながら私は、ダイアナ・クラール、マッカートニー、オイストラフの「1957年中国ライヴ」、諏訪根自子等 新品盤の「衝動買い」を・・・しています。

チャラン

2020/02/13 URL 編集返信

yositaka
Re:「何とかなる」
チャランさん
何とかなってほしいものです。
これを機に新たに工場が立ち上がる可能性もあるし。でもそれは日本かな。

私の経験では、ワーナーやユニバーサルの新しいものは、意外にプチプチノイズが多かったり、編集に雑なところが見られたりと、ルーティンワークになっている気がします。一方、キングレコードが力を入れている各レーベルは高価ですが、注意を払って生産しているらしく、品質はとても安定しているように思います。
そういうのをオークションで発見しても、落札時間が迫るとガッと値上がりして取り逃がすことが多い一方、タワーやHMVで突如半額セールをやることもあり油断ができません。東京のディスクユニオンだと、4割安くらいで見かけることがあります。


yositaka

2020/02/13 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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