永遠のミミ~追悼・ミレッラ・フレーニ

名ソプラノのミレッラ・フレーニが亡くなられたそうです。
オペラはあまり聴かないネコパパですが、さすがにこの人のレコードにはお世話になりました。
TVや映像作品でもしばしば拝見し、旧来のオペラ歌手のイメージとは違う、等身大のヒロインを演じて魅せられました。
つい先日、蓄音機サロンの会場でお客様から「お好きなオペラ歌手はおられますか」と尋ねられ、誰の名前も出てこなくて困ったことがありました。その場は「テバルディ、フラグスタートでしょうか」と、随分古い名前を口にして、こりゃ、呆れられたなと思いましたがしばらくして「あ、そうだ、フレーニがいた」と思い直したわけです。

以下引用。

ミレッラ・フレーニさん死去 世界的オペラ歌手
ローマ=河原田慎一
朝日新聞デジタル 2020年2月10日 7時22分

伊メディアによると、ミレッラ・フレーニさん(イタリアのソプラノ歌手)が、8日に同国北部モデナの自宅で死去、84歳。同じモデナ出身で「三大テノール」の一人、ルチアーノ・パバロッティ(1935~2007)と並ぶ世界的に著名なオペラ歌手として、ミラノ・スカラ座やニューヨークのメトロポリタン歌劇場などで活躍した。
パバロッティとは幼なじみで、同い年の35年生まれ。10歳の時にラジオ局のコンクールで「蝶々夫人」を歌って優勝した。63年にカラヤンが指揮する「ラ・ボエーム」のミミ役を歌いスカラ座で成功を収めた。「ベルカント」と呼ばれるイタリアの伝統的な発声による、柔らかで澄んだ声と高い演技力が、聴衆を魅了した。日本にも「ボエーム」の公演やコンサートで訪れた。
05年に舞台を引退後は、モデナのアカデミー(研修所)などで後進の指導に当たった。昨年に「健康上の理由」で中止すると発表し、自宅で療養していた。(ローマ=河原田慎一)

1581277321-mirella-freni.jpg


引用終わり。

ネコパパのもっているフレーニの印象は、なんといっても「ラ・ボエーム」のミミ。それと「蝶々夫人」のヒロインとしての素晴らしい歌唱です。
それと、カラヤン指揮のRCA盤「カルメン」のミカエラもフレーニでした。

これらカラヤン指揮の全曲盤は、でも、あんまり聴いていなくて、頻繁に聞いたのは何枚かのデッカ、DG系の「オペラ・アリア集」オムニバス盤に収められたもの。ジュゼッペ・シノーポリ指揮のものでした。
そのあと入手した「ラ・ボエーム」シッパース盤(米angel)のハイライトや、カルロス・クライバー指揮の来日公演盤(伊artists)CDも素晴らしい歌唱です。
デッカから出ていた「わが母の教えたまいし歌」…これは有名な子守唄ばかりを集めた素敵なCDでしたね。
おっと…これを忘れちゃいけない。テレサ・ベルガンサとのデュエットで歌った、この世のものとは思われない宗教音楽の一枚。ペルゴレージとA・スカルラッティの「スターバト・マーテル」がありました。

このひとももう、昔の歌手になってしまうのか…いや、レコードに残された歌声は永遠です。心からご冥福をお祈りいたします。
s-l400.jpg

unnamed.jpg

a (2)

a_20200211132538798.jpg

2020021113254028e.jpg

1196060788_20200211133134c56.jpg

capa.jpg


関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメント(4)
フレーニのオペラは何故かカラヤンとの共演が多いですね。
フレーニといえば、やはり「ラ・ボエーム」のミミがはまり役でしょう。フレーニのボエームは4種類ほど持っていますが、1981年のカルロス・クライバーとの来日公演の正規録音が発売されるといいのですが、今のところ海賊盤?で我慢しています。
カラヤンとの共演が多いですね。その中でもウィーン国立歌劇場での「ラ・ボエーム」1963年のライブ録音盤では若々しいフレーニのミミを聴くことができますね。

HIROちゃん

2020/02/11 URL 編集返信

yositaka
Re:フレーニのオペラは何故かカラヤンとの共演が多いですね。
HIROちゃんさん
そうなんです。カラヤンも「蝶々夫人」のようにウィーン・フィルを降っている場合はいいんですが、「ラ・ボエーム」はベルリン・フィルで、いくら交響曲のようなオペラといっても、オーケストラの威力がありすぎる気がします。
未聴ですが、1963年のライヴ録音はよさそうですね。
シッパース盤は翌年の1964年に録音されていて、年齢的にはほとんど変わらないですね。夭折の指揮者がいいバックアップをしています。1981年のスカラ座ライヴはぜひ正規発売すべきものですが、はたしてクライバーの遺族を説得できるでしょうか。出すとしたらオルフェオでしょうが。

yositaka

2020/02/11 URL 編集返信

一番好きなソプラノでした……。
好きなソプラノと言えば、ミレッラ・フレーニです。
私がクラシック音楽を聴き始めた頃は、フレーニがレパートリーを拡げていた頃と重なり、「オテロ」のデズデーモナ、「ドン・カルロ」のエリザベッタ、「アイーダ」のアイーダ、「トスカ」のトスカはフレーニで決まりでした。
もちろん、スザンナ、ツェルリーナ、マノン・レスコー、ミミ、蝶々夫人、ラウレッタ、リュー、ミカエラについても、これ以上のプラノは考えられません。
フレーニで一番好きなCDを一枚あげろと言われたら、EMIに録音した「プッチーニ・オペラ・アリア集」でしょうか。この録音時、まだ若かったフレーニの瑞々しい歌に惹きつけられます。

ハルコウ

2020/02/13 URL 編集返信

yositaka
Re:一番好きなソプラノでした……。
ハルコウさん
私はイタリア・オペラはせいぜいプッチーニを聴くくらいなので、ヴェルディのオペラでのフレーニの活躍は良くわからないのですが、スザンナやツェルリーナも、なぜか聴いたことがないのは不思議です。探してみなくては…
私がこの人を強く意識したのは、カラヤンのヴェルディ『レクイエム」でのレコーディング記事で、カラヤンが鋭い目でフレーニを睨みつけている写真でした。こういう人と一緒に演奏するのは大変なんだろうなと思ったものです。

お勧めの「プッチーニ・オペラ・アリア集」もぜひ聴いてみたいと思います。

yositaka

2020/02/14 URL 編集返信

コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

ご訪問ありがとうございます

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR