2月の「音楽を楽しむ会」がヴィオラの巻なので、資料やレコードを集めているところ。ヴァイオリンやチェロに比べると地味な楽器なので、ネコパパ庵の架蔵品では資料不足だ。蓄音機コーナーでご紹介する盤もどうするか。
折も折、某所でこんなSP盤を発見。
曲はブラームスのヴィオラ・ソナタ第1番。演奏はライオネル・ターティスのヴィオラ、ハリエット・コーエンのピアノ。
コロムビア青盤3枚組のアルバムで、状態は良好。
曲は渋いが、聴いているうちに、だんだんと味わいを増してくる。
ターティスはイギリスのヴィオリストで、プリムローズとともにソロ楽器として確立するために尽力した演奏家だそうである。SP時代には主要レパートリーのほか、ヴィオラ用に編曲した珠玉の小品を数多く録音している。YouTubeで検索すると、膨大に出てくるのでびっくりした。「ヴィオラのカザルス」のような存在ではないだろうか。
チャランさんのコレクションにも、ターティスの録音したディーリアスのチェロ・ソナタという逸品がある。プリムローズも。
このあたりからお借りすれば「音楽を楽しむ会」には間に合いそうだ。
そんなこんなで、SPレコードの架蔵品もじりじりと増えてくる。
あまり考えないようにしているが、CDやLPに比べてもかさばるのは確かだ。
「エジソン」閉店で数十枚をお預かりしたのが始まりで、2017年の12月のこと。つまり、ネコパパ案にSP盤が到来して2年ちょっと。
それが、気が付くと大変なことになっている。
一枚ものは、アヤママの実家に残されていた古いレコードケースに収納して横積みにしているが、もうケースは満杯になってしまった。
あとは適当に積み上げてあるだけ。
一方、「組もの」と呼ばれるアルバムに入ったものは
今は使っていない、母屋の玄関、靴箱に並べている。昔の作りで丈夫なのか、横板がしなってくるようなことは今のところないけれど、スペース的には危なくなってきた。
SP盤はなにしろ重い。
10インチ盤(両面で6分)1枚が約200グラム、12インチ(両面10分)となると300グラムから400グラムの重量があり、それを収納するアルパムも重くしっかり作られている。そろそろ対策を考えなければならないが…
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コメント
私は新しく本を買おうと思った際には(置く場所はあるのか?)を自問自答してからにしています。(音楽CDもほぼ同様ですが小さくて重量が少ないのでまだマシ。)
なにしろ保管場所が逼迫しているんです(汗)
スペースを確保してからでないと入手もままなりません。
不二家憩希
2020/01/19 URL 編集返信うちはこんな離れ(もと実家)があるだけ恵まれているかもしれません。
欲しいものは、とりあえず買ってから隙間をつくります。
それでもいずれ限界はきます。床にものを置くのが好きではなく、乱雑さにはストレスを感じる性格なので、気になり出すと、一応我慢できるくらいには整理・処分して、自分なりの秩序を保っています。
yositaka
2020/01/20 URL 編集返信本棚の本・・・???頭が痛いです。
某所で格安で購入した輸入SPアルバムは、私よりネコパパさんの方が詳しい???
ご指定下さったらクリーニングしてお貸しします。但し無期限ではありません。(笑)
チャラン
2020/01/20 URL 編集返信気分の問題だと思いますが、SP盤はなるべく1階に収納したいと感じますね。1階だとたいてい生活空間に引っかかりますから、真のSPコレクターになるには頑丈な家か、広大な家が必須ということです。まだ多少のスペースはあるものの、ネコパパには無理。いずれは整理ということになりそうです。
ところで、クリーニング機はその後無事稼動していますか。
yositaka
2020/01/20 URL 編集返信今回は、無償修理でしたが怪我をしていたら・・・現役時代PL法に関係していた者としては・・・です。
しかし、このクリーニング機「SPは、鉄針で摩耗します。摩耗した鉄粉は、シェラック溝組織に食い込んだり付着しているはずですね。その摩耗したゴミ」を強力な吸引力で除去してくれます。
やりすぎると傷ついた溝をパテの様に埋めていたゴミまで除去しノイズが出やすくなります。→その時は、ネコパパさん、マスターご推薦の微量の潤滑用シリコンを塗布してみます。(未検証)
そんなわけでメンテナンスと騒音を除けば非常に優秀なので気になったり、勝原さんで掛けて頂くレコードは、クリーニングしています。
チャラン
2020/01/20 URL 編集返信製造元も同じで、手探りで販売に踏み切っている。そのときユーザーによるフィルター交換までは想定していなかったということですね。メーカーの考えていたのはあくまでLPを主体とした洗浄用途で、SPのクリーニングテストは十分でなかったのかもしれません。そうなると修理はメーカー持ちですよね。
こうした経験値を反映した新型機を制作して、再度販売する職人気質がメーカーにあるといいのですが。今後に注目です。
yositaka
2020/01/20 URL 編集返信SP盤は重いし、落としたら割れてしまうし管理が大変ですね。
私は1枚も持っていませんがSP盤の音は何とも言えない素晴らしい音がするので、音が耳から離れません。ブロ友のYさん宅でSP盤を蓄音機で聴いてから、初めてSP盤の良さがわかった次第です。本当は蓄音機もSP盤も欲しいのですが・・・首を突っ込むと病みつきになるので我慢です・・・近いうちにまた、Yさん宅で蓄音機で聴かせていただこうと思っています。
HIROちゃん
2020/01/21 URL 編集返信「SP盤の音は何とも言えない素晴らしい音がする」まさにそうです。それに、製造後おおむね80年という「時間の蓄積」が、音にも手触りにもデザインにも感じられて凄いのです。…と、言うほど病みつきになった自覚は、自分ではあまりないのですが、とにかくこんな現状です。
蓄音機には人を引きつける力もあって、毎月やらせていただいている図書館の会も、これ目当ての方もおられるようです。となると、ネタ切れにならないようにしないといけません。ま、言い訳ですが。
Yさん宅の蓄音機事情もぜひ知りたいですねえ。もし訪問されることがあれば、ぜひ教えてください。
yositaka
2020/01/21 URL 編集返信