テンコ、コリコと絵本選びに

年末年始に埼玉から娘親子が滞在中。
娘テンチョウ、テンコ1年生、コリコ2歳。
児童文学依存症のネコパパは、孫たちに本をプレゼントしたい衝動にかられます。
そこで、テンチョウがネコパパ夫婦に二人を預けて友人たちと忘年会に出かけた隙に、近くの書店に直行しました。

テンコは幼少期からネコパパ蔵書をふんだんに読み聞かせているせいもあって、いまでは相当な読書好き。あっという間に座り込んで、次々に読みふけります。
そんなテンコが迷った末に「おじいちゃん、これ欲しい」
と持ってきたのがこれでした。

ミリーのすてきなぼうし 2009年 BL出版

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ミリーが帽子屋さんに帽子を買いに行くと、店員さんはミリーが想像した通りにかたちが変わるすてきな帽子を「てわたして」くれます。
帽子をかぶってミリーが街を歩くと、街の人たちがみんなそれぞれ、頭の中に思い描いているものが帽子になってあらわれます。外には見えない想像や思いや夢が色とりどり、形さまざまな姿で人々のあたまのうえに…

ネコパパ、不覚にもこの絵本を知りませんでした。
後でググってみると、かなり有名な作品で、小学校2年の国語教科書にも採用されているとのこと。教科書の編集委員、見る目は確かですが、「おおきなかぶ」「スイミー」の例もあって、絵本を掲載するのは難しい。これも、大きな版型を活かした画面構成があってこそ楽しめる作品で、教科書で初めて出会うのは惜しいかも。まして、付け焼刃のような道徳的解釈なんかしては、魅力半減です。

一方コリコはどうかといえば、退屈そうにしているかと思いきや、あちこちから本を取り出して結構楽しそうに見ています。
アンパンマンと乗り物の絵本が好きみたい。ネコパパ、この人にも何度か読み聞かせを試みているが、姉と違ってすんなりとはいきません。すぐおもちゃ遊びにシフトして、手ごわいのです。
でも、この日買って帰ったせなけいこの「いやだいやだの絵本」シリーズは気に入ったようです。とくに「いやだいやだ」は、表紙のルルちゃんの怒った顔を見た途端、表情がぱっと笑顔に変わって、たちまち引き込まれてしまいました。で、そのあとは、飽きるほど何回も「読んで」をせがまれることに…
やはりこれは「しつけ絵本」じゃない。特別に本好きでもない2歳の子を、瞬時にひきつける力をもった、理屈抜きで楽しめる絵本であることを実感しました。

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ほかにも、64歳のネコパパを、あっというまにひきつける絵本もありましたよ。

かないくん 谷川俊太郎 松本大洋 東京糸井重里事務所 (2014/1/24)

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子どもの日常で出会った一つの「死」をめぐる物語。
短く凝縮されたテクストを、余白を思い切り生かした、繊細なタッチの描画が具体化する。一冊の絵本が、90分の優れた映画を見終わったような印象を残します。
これは孫たちに見せる代わりに、テンチョウ、銀鼠、星子さんに読んでもらいました。三人とも深い感銘を与えられていたようでした。

というわけで、結局13冊いっぺんに買ってしまいました。年末の散財…いや、有意義なお買い物でした。

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コメント

コメント(2)
今年もお世話になりました。

何年か前、「ミリー・・・」を
2年生の子に読もうとしたら
「もうすぐ、教えるのでやめてほしい」と
センセーから言われたことが@@;)
やめたけれと…解せなかったわぁ。

よいお年を。



ユキ

2019/12/31 URL 編集返信

yositaka
教師の仕事は
ユキさん
いやー、困ったセンセーですねえ。
授業でやるからやめてほしいというのは、どういう理屈なんでしょう。
初めて読む場が授業というのは…国語教師の私が言うのも変ですが、やはり不幸。いい作品には、チャンスがあるなら、授業の前に出会っていてほしいと思います。

既読であるかどうかは、授業の内容には関係ありません。
未読の子には出会う喜び、既読の子には深く読む喜びを伝えるのが教師の仕事だと思います。

来年も、よい本、よい人との出会いがありますように。

yositaka

2019/12/31 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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