適材適所~絵本に見る起業の心得


おそうじやさん はじめます
■つかはらみさ 文
■石坂しづか 絵
■2009/6
■福音館書店 月間子どものとも 639号 http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20770

アリクイさんはおそうじがとくいです。
じまんの おおきな しっぽを ほうきがわりにして
てには ハタキをもって サッサ パタパタ サッサ パタパタ
「おそうじ おそうじ たのしいな。ピカッと きれいは いいきもち。
ああ、もっと もっと いろんなところを きれいにしたいなあ…


通常のお話なら、アリクイさんがどんなところをお掃除していくのかが語られていきそうだ。
ところが、これは違う。
アリクイさんは、「おそうじやさん」を起業しようとするのだ。
まず、人材募集。
やってきた応募者には面接し、
「では、ちょっとやってみてください」と実地試験を課す。

アライグマさんは ぞうきんがけが得意。
「ほほう、ぞうきんのあらいかたがみごとですねえ。ぜひ、いっしょに」と採用に。
つづくテナガザルも、ハムスターも、それぞれに得意技を発揮するものの、
最後にやってきた、やせた ねこさんだけは、
「むいてないみたいですねえ」…

しかし彼にはあった。
営業の才能が。

「おそうじやのピカットでーす!」
と、チラシを手に、彼が出向くのは、

手芸店
飲食店
骨折した馬
子育て中のカンガルー
子育て中のウサギ
ワニ

見開き一場面の活躍ではあるが、適切に「ニーズのある」相手に渡していることがわかる。
ワニ
…たしかに、掃除する姿はおもいうかばないね。

最後にメンバーの真ん中に立って「まねきねこ」のポーズで笑うねこさん。
かくてベンチャー企業は無事出立。
なんと現代的な企画だろうか。

くっきりとした線で、表情豊かに絵かがれた石坂のえもすてきだ。テナガザルの窓拭きの絵なんて、しなやかな動きが見えるようだ。

ただ、小さな絵で語る部分が多い。大勢への読み聞かせはちょっと。

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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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