朝比奈隆2回目のブルックナー交響曲全集がSACD化

最近はCDを買うことが随分少なくなってしまった。
買うことがあるとすれば、既に架蔵している愛聴盤が、何らかの音質向上をうたって再発されたときだ。
先日も、30年前の再発である「ブルーノ・ワルター不滅のライヴ」6枚組(キング)を安くもないのに買ってしまい、その音質向上が「あるかなきかの僅差」であったのにちょっとがっくりきたばかり(でも総合的には後悔なし)。

これでは発展性がないとか後ろ向きとか思われても仕方がない。
ただでさえ、SP盤に目が向いて過去志向が強くなっているのに…

でも、新しいものには滅多に心ときめかないのも事実。
ネコパパの価値観はだいぶ錆が来てしまっているような気もする。
そして、こんなのを見ると…またときめいてしまうのである。

以下引用。


【タワレコ限定】
朝比奈隆生誕110年記念企画・VICTOR原盤
ブルックナー:交響曲全集(SACDシンブルレイヤー) 
タワーレコード オリジナル企画 

掲載: 2018年05月16日 13:00




シングルレイヤーならではの利点を生かした長時間収録で、3枚のディスクにそのすべてが収録されています!~ 総収録時間:11時間41分38秒
2018年6月15日(金)リリース予定
販売:TOWER RECORDS
制作・発売:Global Culture Agency


朝比奈隆 生誕110年記念企画としまして、2度目の全集にあたる「ブルックナー:交響曲全集」を、タワー企画盤して初のリリース形態となるSACDシングルレイヤーで復刻いたします。ご存知の通り、このBOXは1978年から1989年にかけて5つのオーケストラを指揮し完成されたもので、全集のCDセットは2002年を最後に市販されておりませんでした(一部の曲はXRCDで発売。単売ではオンデマンドCDとしてリリースあり)。1980年と1983年の伝説的な東京カテドラルでのライヴを含む全集として、まさに記念碑的なブルックナー演奏をSACDという高音質メディアで今回堪能できます。また、今回は全集CD発売時にも収録の宇野功芳氏との48分に及ぶ対談と、セットとは別盤でリリースされていました交響曲第3番アダージョの異稿も収め、SACDシングルレイヤーならではの長時間収録のメリットを生かし、3枚組で復刻いたします。

発売日
2018/06/15 ¥16,200

【収録曲】
アントン・ブルックナー:
<DISC1>
1. 交響曲第0番 ニ短調(1869年 ノヴァーク版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1978年6月5日/大阪フェスティバルホール *日本初演時の記録
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
2. 交響曲第1番 ハ短調(第1稿によるハース版)/日本フィルハーモニー交響楽団/
1983年1月29日/東京文化会館 
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
3. 交響曲第2番 ハ短調(ハース版)/東京都交響楽団/1986年9月11日/東京文化会館 
●Director : Tomoo Nojima ●Engineer : Fumio Hattori
4. 交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」(ノヴァーク校訂 第2稿 1877年)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1984年7月26日/大阪フェスティバルホール ●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori

<DISC2>
5. 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1989年2月17日/大阪フェスティバルホール ●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
6. 交響曲第5番 変ロ長調(原典版)/東京都交響楽団/1980年9月3日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
7. 交響曲第6番 イ長調(原典版)/東京交響楽団/1984年1月28日/東京文化会館
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
8. 「朝比奈 隆ブルックナーを語る」(聴き手:宇野 功芳)/1992年5月14日/ホテルオークラ東京にて

<DISC3>
9. 交響曲第7番 ホ長調(ハース版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/1983年9月13日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
10. 交響曲第8番 ハ短調(ハース版)/大阪フィルハーモニー交響楽団/1983年9月14日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
11. 交響曲第9番 ニ短調(原典版)/新日本フィルハーモニー交響楽団/1980年6月4日/東京カテドラル聖マリア大聖堂
●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
12. アダージョ第2番(交響曲第3番 第2楽章 ノヴァーク校訂 第1稿の2)/大阪フィルハーモニー交響楽団/
1983年9月16日/東京カテドラル聖マリア大聖堂 ●Director : Naohiko Kumoshita ●Engineer : Fumio Hattori
以上、朝比奈 隆(指揮) ライヴ収録

【原盤】
Victor Entertainment

引用終わり。

朝比奈隆は生涯に3回ブルックナー交響曲全集を録音している。
これは2回目のもので、第0番を含むものはこれだけであることや、第3番で「ノヴァーク校訂 第2稿」という、彼が録音した同曲では最も小節数の多い、言い換えれば「最もカットの少ない版を使用している」ことなど、他にない特徴がある。
ただし、マイナス面もある。初めから全集として企画されたものではなく、様々な機会を捉えて少しずつ録り溜めていったものの寄せ集めであるため、演奏時期、場所、オーケストラがまちまちで、演奏の完成度も揃っているとは言えないことだ。この一点で、誰にでもお薦めできる全集ではない。発売元が「限定500部」としたのは、そのあたりのことを考えた判断と思われる。

けれどネコパパは、正直言って、この全集はかなり好きである。

ここには「短期間に全集を」という気負いがなく、試行錯誤を繰り返していた当時の朝比奈の普段の演奏会が、そのまま記録されているように思うからだ。
第1回の東京カテドラル・チクルスの記録である「第5」「第9」を除いて、どの曲もテンポが早く、腹にもたれない。「第4」「第7」のスピード感などは、やりすぎとも思えるが、マンネリを避けようと奮闘する朝比奈の意思が伝わってくる。
期待したいのは、やはり音の改善である。
これが初めてCDで全集化されたときは、飛びつくように入手したのだが、音の点では期待はずれだった。鮮度感に乏しく、音が遠い印象があったのである。
しかし、その後再発売されたものの中には、かなり改善されたものもあった。だとすれば、期待していいのかも。
また、シングルレイヤーによって、「第5」と「第8」が全曲切れ目なく聴けるのもメリットの一つだろう…って、結局注文してしまいそうなわけだが。

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コメント

コメント(9)
No title
SACDなどと聴くと音が良いのかな・・・と興味はあるのですが、CDで持っている場合には、ほとんど購入はしません。単に高価でもったいない・・・というだけですが・・・
最近はCD買いも出来るだけ我慢です。・・・が・・・安価なBOXだと、つい買ってしまうことがあります。
朝比奈隆氏のブルックナーは、相当CDも多く持っているので、もう買うことはないでしょう。。。。

HIROちゃん

2018/05/18 URL 編集返信

No title
こんばんは\(^o^)/

突然の質問ですいません。(;^_^)

yositakaさんは自宅に蓄音機はあるのでしょうか?

また自宅に置いてSP盤を鑑賞したい蓄音機ななどありますか?

ゲストブックにでも返答頂ければ幸いです。

ではでは

Yさん

2018/05/18 URL 編集返信

No title
> HIROちゃんさん
「高価でもったいない・・・」という判断で、まったく問題ないと個人的には思います。SACDにはCDとは別のメディアとしての特徴もあり、確かに音が良くなったと感じる場合もあります。でも「まあまあ」の場合も「僅差」の場合も「損した」と思う場合もあって、一様ではありません。
ただ、私にとって朝比奈隆は、個人的に特別な思い入れのある演奏家の一人なので、ついこういう思いに駆られてしまうということなんてすね。無駄なことに走るのも人の宿命なんでしょう。

yositaka

2018/05/18 URL 編集返信

No title
yositakaさん

こんばんは\(^o^)/

突然の質問への回答ありがとうございました。

今後 色んな展開があるかも知れませんので
よろしくお願い致します。


ではでは

Yさん

2018/05/18 URL 編集返信

No title
> HIROちゃんさん
さすが、ベートーヴェン大好きの HIROちゃんさんらしい買いっぷりてすね。《史上最少のオーケストラ》とは面白い。これはYOUTUBEにもほとんど上がっていない謎のオケです。
ブログ記事を楽しみにしております。

yositaka

2018/05/18 URL 編集返信

No title
これはCDで持ってます。うーーーーーん、パスかなあ。
じつはジャンジャンのを僕は聴いたことないのでそれ優先ですね。
朝比奈はライヴが楽しかったですね。
ああ言うじさまになりたいな...。

シュレーゲル雨蛙

2018/05/18 URL 編集返信

No title
> シュレーゲル雨蛙さん
ジァンジァン盤は1970年代の若々しく気負った朝比奈の姿を捉えた演奏です。そして1990年代の3回目の全集や在京オーケストラとの演奏は円熟期の演奏で、彼の演奏師の中では技術的完成度も高いものでしょう。
そうすると過渡期で演奏水準も録音水準もまちまちの、いわば過渡期である1980年代のこれは、今となってはマニアックと言わざるをえませんね。
ジァンジァン盤は出ても限定だったり、めっぽう高価だったり。初版のLPなど、相当なプレミアものでしょう。そろそろ安価で出て欲しいものです。ネコパパは最初に出たCDをいちおう架蔵していますが、敷居が高くて。

yositaka

2018/05/19 URL 編集返信

No title
SACDは、再生できるプレーヤーを持っておらず、また導入する意思・予算もないので、無縁の徒です。
もしSACD再生可能プレーヤーを導入したら、CDライブラリーの総入れ換えのようなオッソロシいことが起こりかねません;;。

> ジァンジァン盤は出ても限定だったり、めっぽう高価だったり。
ジァンジァンの全集CDは、当時アメリカ留学中だった弟から「買っておいてくれ」との依頼で買いました。

「開封して聴いてもいい」とのことだったので、少し聴きましたが、デジタル化に伴うと思しいノイズがかなり混入していて、とてもよい商品とはいえませんでした。
「めっぽう高価」で、「完全限定」のはずだったのに、のちにタワーだったかの店頭で格安販売されたり、で、ジァンジァンの商道徳には、弟ともども、ヒ~ッドい悪印象を持ったものでした。

へうたむ

2018/05/22 URL 編集返信

No title
> へうたむさん
私はこれも「幅があったほうがいい」と軽い気持ちでDENONのSACD再生可能プレーヤーDCD1500、DCD1650を購入して聞いています。一台は中古、もう一台はアウトレットで格安で買いました。
音の出はニュートラルで音の違いは良く出ます。
良し悪しはメディアでなく個別に違うので、総入れ換えにはならないと思いますよ。
ジァンジァン盤のタワー販売はジャンジァン本社の企画ではなくグリーンドアが企画発売元で、おそらく生産数の目算を誤ったのでしょう。4万円から9900円になったのには呆れましたね。私は一回目のCDは買いましたが、タワー版は箱が大きすぎて、とても買う気がしませんでした。ただ、あれも小さいパッケージでSACD3枚になると言われたら心が動くかもしれません。

yositaka

2018/05/22 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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