「まろのSP日記」を聴く

へえー、NHKFMで、こんな番組があったんですね。
長い間のFM離れで、ちっとも気づかなかった。年に二、三回のペースで長期にわたって続いているようです。




「まろのSP日記 第17集」~フランスの風・スタジオ編~
8月12日(土)放送

案内役は、NHK交響楽団第一コンサートマスターの、まろさんこと篠崎史紀氏です。この人、芸達者ですね。声の張りが良く、ラジオ放送にぴったりのしゃべりです。
SPレコードにも造詣が深いようです。知りませんでした。



さて、この番組をエアチェックしたMP3を、今聞いているところなんですが、なかなか素晴らしい内容です。
今回の演奏曲目はこちら。
2時間40分の長尺を取っているだけあって、中身が濃い。

■演奏曲目(番組ホームページから)

交響詩「魔法使いの弟子」
作曲:デュカス
フィラデルフィア管弦楽団(管弦楽)、レオポルド・ストコフスキー(指揮)
内容時間:00:10:25
レコードNo:ND-246.247

「こどもの領分」から ゴリウォーグのケークウォーク
作曲:ドビュッシー
セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ)
内容時間:00:03:15
レコードNo:64980

「ベルガマスク組曲」から 月の光
作曲:ドビュッシー
ホセ・イトゥルビ(ピアノ)
内容時間:00:03:45
レコードNo:11-8851-A

交響詩「海」から 第3楽章「風と海との対話」
作曲:ドビュッシー
クリーブランド管弦楽団(管弦楽)、アルトゥール・ロジンスキ(指揮)
内容時間:00:08:00
レコードNo:MM531-5.6

亡き王女のためのパヴァーヌ
作曲:ラヴェル
ペドロ・デ・フレータス・ブランコ(指揮)、ジャン・ドヴェミ(ホルン)
内容時間:00:04:50
レコードNo:J8037

弦楽四重奏曲 ヘ長調から 第1楽章
作曲:ラヴェル
クレトリ弦楽四重奏団(合奏)
内容時間:00:07:45
レコードNo:9799-A.B

ピアノ協奏曲 ト長調から 第3楽章
作曲:ラヴェル
マルグリット・ロン(ピアノ)、モーリス・ラヴェル(ディレクション)
内容時間:00:04:05
レコードNo:J8037

エレジー
作曲:フォーレ
モーリス・マレシャル(チェロ)、モーリス・フォール(ピアノ)
内容時間:00:07:45
レコードNo:W247

組曲「動物の謝肉祭」から 第7曲「水族館」
作曲:サン・サーンス
メリー・ビニー・モンゴメリー(ピアノ)、オルガ・バラビニ(ピアノ)、フィラデルフィア管弦楽団(管弦楽)、
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
内容時間:00:01:50
レコードNo:7201-A

組曲「動物の謝肉祭」から 第13曲「白鳥」
作曲:サン・サーンス
パブロ・カザルス(チェロ)、ニコライ・メドニコフ(ピアノ)
内容時間:00:02:40
レコードNo:1143-A

交響詩「死の舞踏」作品40
作曲:サン・サーンス
フィラデルフィア管弦楽団(管弦楽)、レオポルド・ストコフスキー(指揮)
内容時間:00:07:10
レコードNo:D-8028

歌劇「カルメン」から ハバネラ「恋は野の鳥」
作曲:ビゼー
コンチータ・スペルビア(メゾ・ソプラノ)、ギュスターヴ・クロエ(指揮)
内容時間:00:04:20
レコードNo:S-1025

歌劇「カルメン」から 闘牛士の歌「諸君の乾杯を喜んで受けよう」
作曲:ビゼー
エミリオ・デ・ゴゴルツァ(バリトン)、ニューヨーク・オペラ・コーラス(合唱)、
ビクター・オーケストラ(管弦楽)
内容時間:00:02:30
レコードNo:88178

歌劇「カルメン」から ミカエラの詠唱「なんの恐れることがありましょう」
作曲:ビゼー
エンマ・イームズ(ソプラノ)、ビクター・オーケストラ(管弦楽)
内容時間:00:04:15
レコードNo:88036

歌劇「ホフマン物語」から 舟歌「美しい夜、恋の夜」
作曲:オッフェンバック
イゾベル・ベイリー(ソプラノ)、ネリー・ウォーカー(アルト)
内容時間:00:03:45
レコードNo:SW248

歌劇「ロメオとジュリエット」から
ジュリエットのワルツ「私は夢に生きたい」
作曲:グノー
アメリータ・ガリ・クルチ(ソプラノ)
内容時間:00:03:45
レコードNo:74512

トッカータ
作曲:プーランク
ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
内容時間:00:01:55
レコードNo:JD-690-A

「朝の歌」から トッカータ~ロンド
作曲:プーランク
フランシス・プーランク(ピアノ)、ストララム管弦楽団(管弦楽)、ワルテル・ストララム(指揮)
内容時間:00:06:50
レコードNo:J5191

バイオリン・ソナタ イ長調 第1楽章
作曲:フランク
ジャック・ティボー(バイオリン)、アルフレッド・コルトー(ピアノ)
内容時間:00:06:50
レコードNo:08169

幻想交響曲から 第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」
作曲:ベルリオーズ
ロンドン交響楽団(管弦楽)、フェリックス・ワインガルトナー(指揮)
内容時間:00:09:45
レコードNo:67179-D

喜歌劇「天国と地獄」序曲
作曲:オッフェンバック
ベルリン国立歌劇場管弦楽団(管弦楽)、アルトゥール・ボダンツキー(指揮)
内容時間:00:08:25
レコードNo:J3219

復刻CDではなく、本物のSPレコードを掛けています。
盤の切れ目も、ちゃんと空白があきます。
でも、これはきっと蓄音機再生のマイク収録ではなく、スタジオのレコードプレーヤーを使った電気再生でしょうね。面が変るときの空白時間が短いのは、番組を作る際に編集されたのでしょう。
針音などのバックグラウンドノイズは少なめで聴きやすい。音は蓄音機再生独特の中音主体の膨らみはなく、モノーラルLPのようにシャープな感触です。それでも、これだけの貴重盤がずらり並ぶのは壮観です。

記載されているレコード番号はホームページにあったもの。
ほとんどがビクターかコロムビアの国内盤のようですが、番組中ではまったくアナウンスされません。
これらはNHK所蔵のものか、まろさんのコレクションなのか。

録音された年代は、1920年代から30年代にわたって幅があります。
惜しいことに、録音データは一切紹介されません。これでは画竜点睛を欠くというものです。
たしかに当時のレコード自体には、データの記載はないでしょう。でも、ちょっとネット検索してみると…最初のストコフスキの「魔法使いの弟子」は1937年11月7日、次のラフマニノフのドビュッシーは1921年1月21日の録音というデータが出てきました。
この二枚の間には、26年の歳月が流れている事実。
これは、決して無視していいことではありませんね。
NHKさん、せっかくの好企画、もうちょっとだけ、事前調査をしていただくと、番組の格が一段と上がるのではないでしょうか。

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コメント

コメント(5)
No title
私は毎年聞いています。
なかなか面白い番組だと思います。
当時SP録音ができたのはトップクラスの演奏家だけだったというだけあって、聴き応えはありますね。

不二家 憩希

2017/08/19 URL 編集返信

No title
> 不二家さん
名企画だと思います。初回放送が2009年だそうですから、たいへん息の長い企画です。選曲も幅が広い。それにしてもSP時代の50年間というのは、録音が開発されてから現在までのおおむね中間ということですから、音源はそれなりに膨大です。今後もできる限り続けてほしいですね。

yositaka

2017/08/19 URL 編集返信

No title
私もなるべく聴くように、そうして何回かはエアチェックしてあります。
今回は旅行直後で疲労困憊、聴きませんでした。
小林秀雄が五味康佑との対談で、カザルスのバッハ-無伴奏が、SPに限ると力説していました。小林のお父さんは、発明気質の人で、小林はSP盤を父の発明したダイヤモンド針できいていたそうです。よい音だったそうです。

キー・ホルダー、ありがとうございます。よろしくお伝えください。

シュレーゲル雨蛙

2017/08/22 URL 編集返信

No title
NHKは時々こんなマニアックな番組をやるのですが、知った時には後の祭りなのが困るのです。
一応、クラシック番組のホームページはあるのですが、近衛秀麿を取り上げたスペシャルのようなドキュメント系の番組は上がってきませんし、大事な番組が抜けていることも多いので油断できません。予告なしでベームの来日公演を放送したこともあります。
定期放送の内容も、ホームページに載るのが遅い。なんとか改善して欲しいものです。
キー・ホルダーは無事届きましたか。遅くなって申し訳ありません。次回は秘密組織の一員のように見せっこをしましょう。

yositaka

2017/08/22 URL 編集返信

No title
> yositakaさん
みせっこ了解です。
いま、モーツァルトのト短調5重奏曲嵌まっています。ブダペスト。

シュレーゲル雨蛙

2017/08/23 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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