蓄音機カフェ・エヂソン
月に一度のサロンコンサートに行ってきました。
本日は常連さんの一人、Iさんのご案内で、アメリカン・ポップス特集です。
ほとんどが1950年代中ごろにヒットした曲で、当時ネコパパはネコベビーでした。
でも意外に聴き覚えがあります。おそらくそれは、ラジオ好きだったネコグランマのせいでしょう。四六時中ラジオの鳴っている家でしたから…
同時に、当時の「洋楽」は、慌ただしく移りゆく日本の歌謡曲とは違って、かなり息長く聴かれていたということになります。
この頃はすでにLPがありましたし、10インチSP盤も次第に45回転シングル盤(ドーナツ盤と呼ばれていた)に切り替わりつつありました。
ということで、これらはSP時代の最後を飾る貴重な名盤たち、ということになります。
1. パパはマンボが好き ペリー・コモ 1954
当時は「マンボ」といえば何でもヒットしたそうです。
2. ボタンとリボン ダイナ・ショア 1947
日本でも「バッテンボー」の名称で呼ばれていました。池真理子、江利チエミがカバーし、日本でもヒット。
確かにそんな風に聞こえます。
3. ジャンバラヤ ジョー・スタッフォード 1952
カレン・カーペンターの歌唱で知られていますが、実は古い歌で、いろいろな歌手が歌っているカントリー・ソング。
4. 帰らざる河 マリリン・モンロー 1954
セクシーさが売りだった女優の転機となった映画のテーマ曲。
映画は地味な西部劇で、マリリンの役柄も地味。
「いい映画ですよ」と井上マスター。
5. 雨に歩けば ジョニー・レイ 1956
口笛で始まる粋な失恋の歌。痛みを忘れるために雨の中を歩いているが、どうしても忘れられない…
6. 月影のなぎさ アンソニー・パーキンス 1957
のちの「サイコ」の怪演からは想像もできない、明朗な青春の歌。
7. ロック・アラウンド・ザ・クロック ビル・ヘイリー 1954
ロックという言葉もなかった時代に誕生し、世界的なロックンロール・ブームが起こるきっかけとなったエポックメイキングな一作。
8. ラブ・ミー・テンダー エルヴィス・プレスリー 1956
9. 監獄ロック エルヴィス・プレスリー 1957
Iさん熱愛のエルヴィス二枚。
静と動の魅力。名曲「監獄ロック」は、2つのコードの半音進行によるイントロが印象的な楽曲だそうですが、確かに二つのコードのぶつかり合いが不協和の不安定さを演出してる気がします。
10. ダイアナ ポール・アンカ 1957
確かネコパパの実家に45回転のシングル盤が昔ありました。
11. 恋の片道切符 ニール・セダカ 1960
これ、なぜか日本でだけヒットした曲なのだそうです。タイトルのつけ方がよかったのかな。
12. マイ・ホーム・タウン ポール・アンカ 1960
日本でもザ・ピーナッツとダニー飯田とパラダイス・キングによって発表直後からカヴァーされていたそうです。
それにしても1960年になってもSPで出ていたんですね。
13. (アンコール)さらばジャマイカ ハリー・ベラフォンテ 1956
コメント
『帰らざる河』がモンローのOSTとは・・・手持ちのLPモンローとイブ・モンタンのOSTを早速クリーニングに出しました。
チャラン
2017/06/01 URL 編集返信アメリカン・ポップスはドーナツ盤の印象が強いので、骨太感の加わるSPで聴くと印象が変わりましたね。いわゆる大人の音です。
モンローとイブ・モンタンのOST…大変珍しいものですね。英語で歌っているとモンタンのイメージも随分変わります。歌い方もミュージカル調。彼は器用な人だったのですね。
来月のサロン・コンサートはシャンソン編とのこと。楽しみです。
yositaka
2017/06/02 URL 編集返信