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Konken君宅で聴き会
2017
/
05
/
05
音盤のある部屋
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岡崎市の音楽愛好仲間のKonken君宅でレコードの聴き会がありました。
豊橋、名古屋、豊明から集まったのは総勢6人。
Konken君宅の、オーディオが備えられた20畳あまりの居間を占拠して、およそ5時間の音楽三昧。
途中からちょっとアルコールに興じる仲間もいて、音楽やオーディオについて談論風発、大いに盛り上がりました。
ネコパパを除いては大学のジャズ研仲間なので、聴くのはジャズが中心と思いきや、最近はけっこうクラシック聴きも増えてきたのです。
Bassclef君はネコパパやSige君と付き合っているうちにクラシックの抵抗感もどんどん薄れてくる感じだし、emo君はもうすっかりクラシックよりの音楽生活。Konken君の地元岡崎に住む、久々再開のsiba君も、オールジャンルでクラシックの造形も相当深い。
そうなると、未だ抵抗感アリアリのKonken君をどう巻き込むか、ということになりますが…そこはまだまだという感じです。まあ、彼は付き合いのいい好漢なので、嫌がらず聴いてくれますけれどね。
さて、この日のジャズのキー・マンは、1960年代以来、ジャズ界を牽引するビッグネームの一人、テナーサックス奏者の
ウェイン・ショーター
です。
若き時代の代表作のひとつ「
JUJU
」1964年。
ショーター・ファンの意地を見せるKonken君の、貴重なオリジナル盤。すでに独特の、クールに曲がりくねるようなフレージングが聴かれます。サイドメンの
マッコイ・タイナー、レジー・ワーグマン、エルヴィン・ジョーンズ
の快演にも話題に。
ショーターが
アート・ブレイキー・ジャズ・メッセンジャーズ
の一員として1961年に来日した際の放送録音「
A DAY WITH BLAKEY
」。
最初はオフマイクで録音が冴えないが、次第に生々しくなってくる。
ショーターのソロも、独特の青白くうねる個性が見え隠れしますが、リー・モーガンの他を圧するトランペットには押され気味?
マイルス・バンドの一員としてのものからは「
ウォーター・ベイビーズ
」1967~68
これは、ネコパパの耳にはショーターよりも、ハービー・ハンコックの硬質の叙情をにじませるピアノに惹きつけられました。
ぶっ飛んだジャケットの印象とは違って、これは完成度の高い音楽です。
ネコパパが好んで聴くのジャズはほとんど1950年代のもの。世代的に60年代以降の人で、フュージョンでも活躍したショーターへの思い入れはあまりなかったのですが、時代を画した才人であることは朧げながら伝わってきました。
そんなわけで、ネコパパが持ち込んだジャズの一枚はこれ。
スペインのレーベル、JAZZ IMAGESがフランスの写真家
ジャン・ピエール・ルロア
の作品をジャケットに使ったシリーズ。
「
死刑台のエレベーター
」と題してはいますが、実はこれ、
契約の関係で本来の形での復刻が困難だった
マイルス・デイビス
の「
ジャズ・トラック
」(1958)です。
表面には
バルネ・ウィラン
らと共演した表題映画のサウンドトラック、裏面には「
グリーン・ドルフィン・ストリート
」以下、
ビル・エヴァンス
を加えたセクステットによる3曲が収録されています。
JAZZ IMAGES社の
復刻音質も、骨太で気持ちのいい音でした。
クラシックも、結構聴きましたよ。
コリン・デイヴィス
指揮ボストン交響楽団による
シベリウス
の
交響曲第7番
。
シベリウスのスペシャリストによる重心の低い、骨のある演奏で、録音がまたすばらしい。
レオニード・コーガン
(Vn)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
(東芝10インチモノラル盤)
1956年録音のモノラル盤ですが、Konken君のシステムでは音がせり出すように前に出て、生々しすぎるくらい。コーガンのソロは真摯で強靭。
パブロ・カザルス
(Vc)「
鳥の歌
」1950年プラード音楽祭での録音(独CBS)。
奏者の息遣いが伝わる演奏です。
一般的には1961年のホワイトハウスでのライヴが有名ですが、個人的にはオーケストラ伴奏のこちらのほうにいっそうの気迫と立体感が感じられます。
最後に登場したのは、
Bassclef君がブログで取り上げていた「米デッカ・ムード・ジャズ(動物ジャケット)シリーズ」の一枚。
トゥーツ・シールマンス
(ハーモニカ)「
Time Out For Toots
」
これは彼が間一髪で買い損ね、「ヤマネコ」と勘違いしていたとブログに書かれている、あれです。肩肘張った音楽ではありませんが、ハーモニカを驚異の技でジャズの楽器にのし上げている力量に感嘆。
Konken君のシステムは、JBLのフロア型スピーカーを真空管パワーアンプとプリアンプで駆動。
音は輪郭線のクッキリとした明快なもの。どちらかといえば中高音に伸びる音作りです。
でも、モノラルカートリッジとステレオ・カートリッジでは音の感じが随分変わり、モノラル再生では個々の音の凝縮感が強くなる。
その変化も、レコードによって一様でないのが面白いのです。これからもときどきお伺いして、システムの多彩な音色を聞き込んでみたいと思いました。
Konken君、ありがとう。次回もよろしくお願いします!
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コメント
コメント(8)
No title
ネコパパさんのプログをおかりして「Konkenさん、頂いた貴重なSP盤エジソンさんの蓄音機で素晴しい演奏を聴く事ができありがとうございました。また検討していたSP下のフローリング化の件 装置の移動と資金の転用で中断していたことを連絡しなく申し訳ありませんでした。」
ウェイン・ショーターの「ジ・オール・シーイング・アイ」を聴いた時、初心者の私正直インパクトの無い演奏だなと思いました。次にウェザー・リポートや「ネイティヴ・ダンサー」を聴いた時ジャズはこんな風に進化したのかなと感じました。ネコパパさん今度我が家でレクチャー宜しくお願いします。
Konkenさんの手作りBOXとフルレンジ・スピーカで聴くボーカルはいいですね。
チャラン
2017/05/06
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No title
> チャランさん
私も新主流派ははっきり言って茫漠とした音楽に聞こえます。コルトレーンの次に来る音楽を模索しつつ、いまだ先が見えないという感じです。ただ、クールにうねる音楽だけでなく、情感豊かなバラード演奏もあって、これがいいんですね。茫漠たる多様さといえば、なんとなくマーラーを感じさせます。
フルレンジ・ランドセルでも聞きましたよ。ペギーリーと、ジューン・クリスティです。「サムシング・クール」はやはりモノラル盤が最高です。
yositaka
2017/05/06
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No title
yositakaさん、先日の集まり・・・その様子をさっそくこうしてまとめてくれてありがとう! まったくあっという間の5時間でしたね。konkenさん~聡明にもこの集まりの「流れ」を的確に予想していたようで(笑)先に到着したsiba君・僕と3人で、ロックのイエスとか聴いてる時、「今日はクラシックばっかりになりそうだなあ・・・だから先にロックでも」(笑)という場面もあったんですよ(笑)
bassclef
2017/05/07
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No title
(つづき)
konkenさん装置~モノラルの装置では重心の下がった骨太の、ジャズのベースやクラシックの弦楽器の鳴りが聴けて、ステレオ装置での中・高音の切れ・伸びが、ややソフトになった感じもあって、それは、僕の好みのバランスでもあるので、とっても楽しめました。
カザルスの「鳥の歌」やジャズの「アート・ブレイキー1961年」・・・よかったですね。こうしたちょいと古い録音のものでも、その音楽自体に情熱・パワーが溢れている、その感じがよく表れていた音でした。
bassclef
2017/05/07
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返信
No title
(つづき)その2
最後の方で、なぜだか「皇帝」の第2楽章の話しになって(映画に使われたクラシックの曲・・・という流れだったか)そして掛けた、ピアノ~ケンプの盤。シンプルなしかしグッと心に秘めたような強さを感じさせるメロディ。ケンプは、ものすごく、抑えたタッチのピアニシモで、しかしそのピアニシモが、凛として「強い」・・・そんな絶妙なタッチ! とてもよかった!
このレコードは、クラシック興味が未だ薄きkonkenさん自身のレコード棚から、yositaka君が選んでくれたものだった、というのも面白かったですね(笑)
bassclef
2017/05/07
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No title
> bassclef君
「だから先にロックでも」なるほど。実際にはそのあともエマーソン…の「展覧会の絵」とか「シカゴ」も聞きましたね。まともにロックを聞く機会は杜の仲間と交流するようになって以降だと思います。強烈なビート感に気が向きがちですが、イギリス音楽の風味を聞き取ることも多くなりました。音楽の根っこは深いところでつながっているようです。
yositaka
2017/05/07
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No title
> bassclef君
②モノラル再生とステレオ再生ではっきりと違うのはkonken君の装置の緻密な反応の良さだと思います。彼はこの違いの他にランドセルスピーカーのサブシステムもありますしね。音楽中心ではありますが、機器の使いこなしも相当なこだわりがあります。職人気質なんでしょう。
しかし中・高音の切れが特徴のステレオ再生でも、フルニエの無伴奏チェロ組曲やシベリウスの7番では低音の膨らみも見事でした。これはカートリッジとは別の要素、高能率大口径スピーカーの力かもしれないと思いました。
yositaka
2017/05/07
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No title
> bassclef君
③ケンプの「皇帝」は、SP盤のお礼替わりにkonken君に差し上げた一枚です。ダブって架蔵しているうちの状態の良い方。いやあ、あれも上等の音で再生されましたね。ケンプはテクニシャンではありませんが、重厚な伝統的スタイルとは距離を置いた、ちょっと達観したような独自路線を歩んた人でした。第2楽章はそんな彼の一番いいところが出ている録音だと思います。
いずれにしても、愉しい5時間でしたね。場を提供してくれたkonken君には大いに感謝です。それに、ここまで遠出するのは久方ぶりのEmo君が、よく楽しんでいる様子が嬉しかった。
yositaka
2017/05/07
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Konkenさんの手作りBOXとフルレンジ・スピーカで聴くボーカルはいいですね。
チャラン
2017/05/06 URL 編集返信私も新主流派ははっきり言って茫漠とした音楽に聞こえます。コルトレーンの次に来る音楽を模索しつつ、いまだ先が見えないという感じです。ただ、クールにうねる音楽だけでなく、情感豊かなバラード演奏もあって、これがいいんですね。茫漠たる多様さといえば、なんとなくマーラーを感じさせます。
フルレンジ・ランドセルでも聞きましたよ。ペギーリーと、ジューン・クリスティです。「サムシング・クール」はやはりモノラル盤が最高です。
yositaka
2017/05/06 URL 編集返信bassclef
2017/05/07 URL 編集返信konkenさん装置~モノラルの装置では重心の下がった骨太の、ジャズのベースやクラシックの弦楽器の鳴りが聴けて、ステレオ装置での中・高音の切れ・伸びが、ややソフトになった感じもあって、それは、僕の好みのバランスでもあるので、とっても楽しめました。
カザルスの「鳥の歌」やジャズの「アート・ブレイキー1961年」・・・よかったですね。こうしたちょいと古い録音のものでも、その音楽自体に情熱・パワーが溢れている、その感じがよく表れていた音でした。
bassclef
2017/05/07 URL 編集返信最後の方で、なぜだか「皇帝」の第2楽章の話しになって(映画に使われたクラシックの曲・・・という流れだったか)そして掛けた、ピアノ~ケンプの盤。シンプルなしかしグッと心に秘めたような強さを感じさせるメロディ。ケンプは、ものすごく、抑えたタッチのピアニシモで、しかしそのピアニシモが、凛として「強い」・・・そんな絶妙なタッチ! とてもよかった!
このレコードは、クラシック興味が未だ薄きkonkenさん自身のレコード棚から、yositaka君が選んでくれたものだった、というのも面白かったですね(笑)
bassclef
2017/05/07 URL 編集返信「だから先にロックでも」なるほど。実際にはそのあともエマーソン…の「展覧会の絵」とか「シカゴ」も聞きましたね。まともにロックを聞く機会は杜の仲間と交流するようになって以降だと思います。強烈なビート感に気が向きがちですが、イギリス音楽の風味を聞き取ることも多くなりました。音楽の根っこは深いところでつながっているようです。
yositaka
2017/05/07 URL 編集返信②モノラル再生とステレオ再生ではっきりと違うのはkonken君の装置の緻密な反応の良さだと思います。彼はこの違いの他にランドセルスピーカーのサブシステムもありますしね。音楽中心ではありますが、機器の使いこなしも相当なこだわりがあります。職人気質なんでしょう。
しかし中・高音の切れが特徴のステレオ再生でも、フルニエの無伴奏チェロ組曲やシベリウスの7番では低音の膨らみも見事でした。これはカートリッジとは別の要素、高能率大口径スピーカーの力かもしれないと思いました。
yositaka
2017/05/07 URL 編集返信③ケンプの「皇帝」は、SP盤のお礼替わりにkonken君に差し上げた一枚です。ダブって架蔵しているうちの状態の良い方。いやあ、あれも上等の音で再生されましたね。ケンプはテクニシャンではありませんが、重厚な伝統的スタイルとは距離を置いた、ちょっと達観したような独自路線を歩んた人でした。第2楽章はそんな彼の一番いいところが出ている録音だと思います。
いずれにしても、愉しい5時間でしたね。場を提供してくれたkonken君には大いに感謝です。それに、ここまで遠出するのは久方ぶりのEmo君が、よく楽しんでいる様子が嬉しかった。
yositaka
2017/05/07 URL 編集返信