名古屋アマデウス室内管弦楽団の快演「太鼓連打」

Sige君と演奏会を聞きに行きました。おなじみの名古屋アマデウス室内管弦楽団です。
よかった!
特にハイドンの「太鼓連打」には心が湧き立ちました。

 
名古屋アマデウス室内管弦楽団 第9回演奏会
日時:201749日(日)14時開演(1330分開場)
会場:三井住友海上しらかわホール(名古屋市中区栄2-9-15



 
演目:
モーツァルト/ディヴェルティメント第1番 変ホ長調 K.113
モーツァルト/フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
モーツァルト/オペラ「アルバのアスカニオ」による交響曲ニ長調
ハイドン/交響曲第103番 変ホ長調 「太鼓連打」
<アンコール曲>
モーツァルト/「イドメネオ」のバレエ音楽から
 
 指揮:中村暢宏、フルート独奏:長嶋笑加
 入場料:1,000円(全自由席)

 
前半第1曲のディヴェルティメントは第1番といっても有名なK136ではなく、管楽器も含む4楽章形式のもの。滅多に耳にしない若書きだが、オーケストラは冒頭から快調で、切れのよいアクセントが少年モーツァルトの愉悦を伝える。
 
続くフルート協奏曲は、オーボエ協奏曲を編曲した第2(こちらのほうが有名)ではなく、唯一のオリジナル曲の第1番。
オーケストラの作り出すポリフォニックな響きの中を、どこまでもストレートに歌い上げていくフルートが印象的だ。
しかし「フルートとハープのための協奏曲」のような多彩な楽想や陰影は、独奏にはそれほど感じられない。
その分、ソリストの腕やセンスにかかる比重は大きくなる。長嶋笑加は達者なテクニックで、濁りなく通る、純白の響きで吹奏する。
あまりにも心地よい、でも…真面目一色の演奏に、つい夢見心地になってしまうネコパパであった。
みると、臨席のSige君も、気持ちよさそうに舟を漕いでいる…
 
さて、休憩をはさんで後半は、オーケストラの躍動に揺さぶられて、一瞬の隙もない演奏が続いた。

モーツァルトの「アルバのアスカニオ」による交響曲は珍しい。
モーツァルト、15歳のときに書かれたオペラ()の序曲を元に構成されたもので、コンサートの冒頭に演奏されたディヴェルティメントと同年の作。弾けるような祝祭的な響きが魅力的で、あっという間に終わってしまう。
中村暢宏のエッジの鋭い、リズム感に満ちた演奏がみごとに決まっていた。

しかし、この日の最大の聴きものは、なんといってもハイドンの「太鼓連打」だ。
ニックネームの通り、ここぞという箇所で、ティンパニの連打が炸裂する。
冒頭のいきなりの強打から、中村暢宏得意のアドリブ的要素も加え、長く引き伸ばされたソロが冴える。
活躍するのはティンパニだけではない。
2楽章は長いヴァイオリン・ソロも含むし、第3楽章からフィナーレにかけては、クラリネット、ファゴット、ホルンなどの管楽器が多彩なソロ的な動きを聴かせる。メンバーたちが、とても楽しそうに演奏しているのが聞き手にも伝わってくる。
交響曲というより、コンチェルタンテといったほうがいいような、賑々しく愉悦に満ちた作品。しかもハイドン後期に特有な厚みとスケール感も十分に持ち合わせている「隠れた傑作」の魅力を、存分に味わうことができた。
 
拍手喝采に応えて演奏されたアンコール曲は、歌劇「イドメネオ」に含まれるバレエ音楽。
K366、モーツァルト、24歳の作曲である。
一聴して感じることは、15歳の2曲とは響きが全く違うことだ。
軽快な舞曲なのに、弦の合奏には厚みが加わり、心なしか陰りの色が漂う。
「同じような曲ばかり」と思われやすいモーツァルトの音楽にも、やはり年輪がある。
このアマチュアの演奏団体は、それをさりげなく、明瞭に伝える演奏能力を持ち合わせているのだ。
素晴らしいことである。
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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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