イラク戦争の背後で


■2008年9月製作
■取材 西谷文和
■イラクの子どもを救う会

衝撃的な映像作品である。
フリージャーナリストの西谷さんは、単身で何度もイラクを訪れ、現他の人々や戦火を逃れてシリア出避難生活を送る人々の姿ややインタビューを映像に収めている。
このDVDは四つの章からなる。

第一章 あふれだす難民
第二章 生物化学兵器使用疑惑
第三章 民営化される戦争
第四章 ムラート君を救え!

いずれも緊張なくしては見られない内容だが、特に注目されたのが第二章と第四章。

第二章では、アメリカが対テロ兵器として、従来から問題視されている「劣化ウラン弾」のほかに、
神経ガスと思われる「化学兵器」を使用したのではないかという疑惑が、被害者の取材をもとに提示されている。

第三章では、イラク戦争の被害者となった日本人の身元調査から、この戦争にアメリカ資本の「民間軍事会社」が多く関与している事実を明らかにしている。
西谷さんは、その軍事会社まで取材に出かけ、正規軍を上回る戦闘技術を持った民間兵が、イラク内外で工作活動や軍事指導で多数活動している様子を、カメラに収めている。
彼らの活動資金は、莫大な金を動かすアメリカの投資会社から出されており、
資金提供者にはブッシュ前大統領一族をはじめ、アメリカの政府高官が多数を占めているという。
しかも、テロの黒幕とみなされたオサマ・ビンラディンも主力投資家だったのだ。

民間資本と民間軍事会社、それを背後で動かす政府高官と陰に隠れた多額の資産を操るもの。
西谷氏はDVDで事実のみを伝え、「意味するもの」を論説することはしていない。しかし、この事実だけでも、背筋が寒くなるのを覚えるのは私だけだろうか。

アメリカでは新大統領が就任し、世界の注目を集めているところだが、彼はこの国の「奥の院」で、どのような役割を果たすのだろうか。

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yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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