訃報 末吉暁子さん

児童文学作家の末吉暁子さん死去 「ママの黄色い子象」
朝日新聞デジタル20165282109
 
末吉暁子さん(すえよし・あきこ=児童文学作家)は28日、肺腺がんで死去、73歳。葬儀は6月2日午後1時から東京都港区赤坂1の14の3の霊南坂教会で。喪主は夫健さん。
著書に「ママの黄色い子象」(野間児童文芸賞)、「雨ふり花さいた」(小学館児童出版文化賞)など。
 


末吉暁子さんといえば、…印象深い作品があります。
「ママの黄色い子象」。
シングルマザーの奮闘を、子どもの視点で描いた作品で、駅前の書店で見つけた、鮮やかな青の表紙を見て衝動買いしたことを覚えています。
思い入れのある作品なので、読み返して記事にしたいと思っています。




また、長年の学校勤めの体験で、図書室常連の中学生にことのほか愛読された作品がありました。
『黒ばらさんの七つの魔法』と、
12年後に書かれた続編『黒ばらさんの魔法の旅だち』です。




NHKEテレで1996年から放送されている人気番組『ざわざわ森のがんこちゃん』の原作・脚本もお書きになっていました。

作品一覧を拝見すると、小学校中学年までの作品が多く、「児童文学の本道」を歩んでこられた作家だったと感じます。

この年頃の読者は作家名をあまり記憶に残しません。
それでも、大人は子どもの大切にしている本の作者を忘れてはいけない。子どもの代わりに覚えておいてほしいと思うのです。

末吉さんの新聞の訃報はわずかに五行。
写真もなく、悲しいことですが、
これが日本の児童文学者の置かれた現実です。
 
73歳のご逝去はあまりに惜しい。
心からご冥福をお祈りしたいと思います。

ウィキペディアより

■末吉 暁子(すえよし あきこ、1942827 - 2016528日)は日本の児童文学作家。
神奈川県横浜市に生まれ、3歳のときに両親の出身地である静岡県沼津市に移住。青山学院女子短期大学英文科卒業。1991年より2006年まで同大学の非常勤講師も勤める。卒業後講談社に入社。主に児童図書の編集を担当する。編集者時代、佐藤さとるにすすめられて創作活動を開始。この縁から挿絵は、佐藤と名コンビである村上勉の担当作品も多い。1975年、講談社退社後の『かいじゅうになった女の子』(偕成社)でデビュー。
1983年、編集者や作家仲間と同人誌『鬼ヶ島通信』を創刊。現在も年2回のペースで刊行中。 1996年より放送開始のNHK教育テレビの人形劇「ざわざわ森のがんこちゃん」の脚本を執筆。小学校低学年の道徳の授業の教材としても使用される。
また2000年ごろからは、「子どもの本まつり」のイベントや小学校などで、声優たちとコラボの「ペープサート(紙人形劇)」の上演を行い、小学校や被災地訪問をしている。
ロングセラー「ぞくぞく村のおばけ」シリーズや「ざわざわ森のがんこちゃん」のような、幼い子どもの心をつかむ楽しい幼年童話と、論理性と空想性が一致した長編ファンタジーの分野との両輪で書き続ける。女性ながら、恐竜や怪獣を使った作品が多いのも特徴の一つ。
JBBY(日本国際児童図書評議会)会員・日本ペンクラブ「子どもの本委員会」委員。
2016528日、肺腺癌のため死去[1]73歳没。
 
■主な作品

星に帰った少女(偕成社)1978年日本児童文学者協会新人賞及び児童文芸新人賞 2003年に新装版出版




えんそくこわいぞあぶないぞ1985年(和歌山静子、偕成社)
だっくんあそぼうよシリーズ(伊勢英子、ブックローン出版)1985年産経児童出版文化賞
ママの黄色い子象(講談社)1985年「鬼ヶ島通信」に連載した作品の出版。野間児童文芸賞を受賞。
ざわざわ森のがんこちゃんシリーズ(武田美穂、講談社、1996年~)NHK教育テレビの人形劇の脚本。



新・ざわざわ森のがんこちゃんシリーズ(武田美穂、講談社、2012年~)
地と潮の王(藤川秀之、講談社) 1997年産経児童出版文化賞推薦
雨ふり花さいた(偕成社)1998年小学館児童出版文化賞受賞。
ぞくぞく村のおばけシリーズ(垂石眞子、あかね書房、1989年~)
きょうりゅうほねほねくんシリーズ(岡本颯子、あかね書房)
ママ、あててみて(偕成社)
もりのかくれんぼう(林明子、偕成社)



黒ばらさんの七つの魔法(牧野鈴子 偕成社)
黒ばらさんの魔法の旅だち(牧野鈴子 偕成社)
水のしろたえ(理論社)
やまんば妖怪学校シリーズ(偕成社)
クルミ森のおはなしシリーズ(ゴブリン書房)
赤い髪のミウ(講談社)2011年産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞
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コメント

コメント(2)
No title
「かいじゅうになった女の子」は
古田足日さんの「大きい1年生と小さな2年生」と共にあたしのいちばんのお気に入りでした

がんこちゃんの脚本までされてたんですね(笑)

作者の名前はわからなくても
おはなしは覚えてます

娘たちもあたしのお気に入りの本に囲まれて育ちました

うっちー

2016/06/02 URL 編集返信

No title
うっちーさん、コメントありがとうございます。物語が子どもの心に残す印象は深いもので、それを生み出す作家というのは子どもの神様みたいなものだと思います。

テレビ番組のキャラクターは作者が亡くなった後も活躍を続けることが多いのですが、もともとの味わいはなくさないでいてほしいですね。作者生前の作品と比べると「抜け殻」みたいになることも多い気がします。

yositaka

2016/06/03 URL 編集返信

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Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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