哲学絵本かもしれない

りんごかもしれない




ヨシタケシンスケ
定価 1,512円(本体1,400円+税)
発行年月 2013/4
ブロンズ新社
 
テーブルの上にりんごがおいてあった。 
でも、もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない。
もしかしたら、大きなサクランボのいちぶかもしれないし、心があるのかもしれない。
実は、宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない…

「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想絵本。

出版社のサイトには発想絵本と書いてあるけれど、これ、本当は哲学絵本かもしれない。
この3月に、新任研修でお世話した4人の先生からいただいたプレゼントなんだけど
選んだのはきっと、理科のⅠ先生かもしれない。
 
どうしてこの本を贈ってくれたのか、考えてみると、
ネコパパの教え方が、結構この絵本のテーマに近いと思ってくれたのかもしれない。
ということで
読んでみて、心をひかれたところを引用すると面白いかもしれない。
 



ぼくからみえない はんたいがわは ミカンかもしれない
ほんとうは ほかのものに なりたかったのかもしれない
むかしのしっぱいをおもいだすと ひらべったくなるのかもしれない
よく みたら ぼくいがいは みんな りんごなのかもしれない
 



こんな視点でいろいろなものを見ると…ものの見方、受け止め方が変わってくるかもしれない…けれど
「いま読んでおくと、将来天才になるかもしれない」という宣伝文句は、
ちょっと あざとすぎるかもしれない
 
カバーの返しにも、なかなか楽しい、本文にない「続きの一枚」があって



これも見落とさないほうがいいかもしれない。
ただ、
見開き2ページに二つの画面がはいっていたり、画面中の情報量が多すぎるのは
複数相手の読み聞かせにはちょっと向いていないかもしれない。
また、思いついたアイデア全てを一冊に盛り込んでしまったため、
なとんとく散漫な感じがしてしまうのは、絵本として不器用な構成かもしれない。
 
でも、意欲的で刺激的な一冊、手にとって眺めてみる価値は十分あるかもしれない…いや、あります。



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コメント

コメント(4)
No title
実に色んな絵本があるものですねぇ。
しかし、ただでさえ本離れが進んでいるところに、急激な少子化が進んで子供の絶対数が減ってきていますから、絵本出版社は、この先ますます大変なことになりそうです。

gustav_xxx_2003

2016/05/15 URL 編集返信

No title
この絵本がヒットして
続々と出版されるヨシタケシンスケさんの作品。
どれもコドモたち(いえ、大人にも)人気なのですが、
読み聞かせに使うには細かい絵で残念^^;)

ユキ

2016/05/15 URL 編集返信

No title
グスタフさん、少子化は出版社にとって最大の懸念でしょうね。その分、大人にもアピールする編集姿勢から、このような作品が生まれてくるのでしょう。

yositaka

2016/05/15 URL 編集返信

No title
ユキさん、やはり続けて出ているのですね。なんとなく、そんな予感はしていました。
とても楽しく絵のタッチも柔らかみがあり、読み聞かせにも向いている内容と思うのですが、一つ一つの絵が小さく、画面構成も一貫していないのが惜しいです。
小さな子どもの読者のことを、もうちょっと考えて欲しかったなあ、と思います。

yositaka

2016/05/15 URL 編集返信

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プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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