• 固唾をのんで聴き入る時間-名古屋シンフォニア『悲愴』。
    久しぶりに聴く中村暢宏の指揮。腕の立つオーケストラ。いい演奏会だった。「オーケストラの演奏、それに固唾をのんで聴き入る聴衆の皆さんの力で音楽が生まれ出る、そんな瞬間がここに生まれました…」メイン曲目のチャイコフスキー、交響曲第6番『悲愴』終演後、中村氏の語ったスピーチの言葉である。『悲愴』は、同じ作曲家の第5交響曲ほどは、演奏回数が多くない気がする。自ら命名した『悲愴』というタイトル、作曲者自身の指... 続きを読む
  • 服部良一、エマヌエル・メッテル、朝比奈隆
    戦争や災害、困難な事態に直面して、やむなく動かざるを得ないことがある。しかしそんな「避難」の中でも、思いがけない出会いがある。「非日常」が豊穣を生み出すきっかけにもなる。記者は、今回の震災で二次避難を余儀なくせざるを得なくなった子どたちを念頭に、この記事を書いている。話題は、NHKの「朝ドラ」で話題の作曲家、服部良一と、彼の作曲家人生に大きな影響を与えたロシア系ユダヤ人の音楽家、エマヌエル・メッテル... 続きを読む
  • ネコパパ、桜本町で久々にジャズ・ライヴを愉しむ。
    1月某日夕刻。名古屋市南区の桜本町にある「喫茶スーズ焙煎所」にネコパパは出かけました。Bassclef君の参加するピアノ・トリオのライヴを聴くためです。Sige君、Emo君も観客として来ていました。なんと3年半ぶりくらいにネコパパ庵「聴き会」のメンバーが顔を揃えたわけです。その間コロナ禍、家庭の事情などあって、なかなか会う機会がなかった。この年齢で3年半だから、みんなそれなりに年輪を重ねたわけですけれども、あった瞬... 続きを読む
  • 弦楽の巨匠たち
    RCA(日RVC) RCL-1528-33 Ⓟ19864人のヴァイオリニストと2人のチェリストのSP復刻盤をそれぞれ1枚ずつ収録したボックスセット。こんなセットが発売されていたのは全く記憶にない。同社は「赤盤復刻シリーズ」という復刻企画をかなりの数出していたが、今確かめてみると発売は1979年で、このボックスはそれより後の発売。内容も再編集されていて、クライスラーなどは同じタイトルの赤盤復刻シリーズよりも6曲も曲数を増やしている。そ... 続きを読む
  • 100分de名著・中江兆民『三酔人経綸問答』
    NHKの番組、「100分de読書」を欠かさず見ている。気になったものはテキストも買う。番組をきっかけに、取り上げられた作品を読んだり、講師のコメントに惹かれて、その人の著書を読んだり、興味関心が広がっていくのも面白い。また、聞き手役をつとめる伊集院光の鋭い突込みも楽しみだ。この人、相当な読書家とお見受けするが、聴くところによるとこの番組では、取り上げられた作品をあらかじめ読まずに番組に臨んでいるという。視... 続きを読む
  • アナログレコード&蓄音機コンサート、ネコパパ走る。
    ネコパパは、クラシックの部を担当します。名古屋市の歴史的建造物である古民家の和室で、往時の家庭音楽会をお楽しみください。この企画は『珈琲とクラシック』ネコパパはロビーでの蓄音機ミニコンサート2回と、2時間のレコードコンサートを1回、計3回の出番となります。ミニコンサートを行う「Yotteko」と名付けられた広いロビーは、2階まで吹き抜けの響きの多い場所。一方レコードコンサートの開催されるホールはスタジオ仕様の... 続きを読む
  • 丸の内響、ドヴォルザークを熱演。
    またしても団員のK君のご招待で拝聴しました。今回もsige君と連れ立っての出動です。会場の東海市芸術劇場は、程よい響きが快適なホールで、ネコパパは結構好きですが、客席が急勾配の斜面なのが老人には要注意。名古屋近郊、名鉄太田川駅の目の前で交通は便利、そんな立地条件もあって、今年閉館予定のしらかわホールに代わる演奏会場として、名古屋の音楽家の使用が増えてきました。ちょっとはやめに着いたので、併設施設のスタ... 続きを読む
  • 世紀の指揮者 大音楽会
    いずれ入手したいと思っていたDVDがメルカリに適価で出品された。かつて存在したドリームライフという映画配給会社が企画した、20世紀の名指揮者たちの映像記録である。迷わず発注した。企画構成の韮澤正は、ニラサワフイルムという配給会社を設立して1970年前後、ユニテル制作のクラシック「全曲演奏映画」を多く公開していた。ネコパパ中学生時代のことで、会場は名古屋栄のテレビ塔近くにあった愛知文化講堂であった。母校の音... 続きを読む
  • 外山雄三『The Last Symphonies 』
    外山雄三指揮大阪交響楽団の「ラスト・シンフォニーズ」3CDを予約した。3月発売予定とのことである。近頃めっきり新規購入のCDが減っているのだが、これだけは買わなきゃ、と直感的に思ったのだった。タワレコの宣伝文を張り付けておこう。https://tower.jp/item/6249658今年(2023年)7月11日に92歳で歿した巨匠指揮者・外山雄三の追悼盤。大作曲者たちの最後の交響曲を集めたもので、外山の録音としては初レパートリーばかりなのに... 続きを読む
  • 磯部さんの『タイム・ファンタジー』講義をめぐって
    いかにも地味な公開講座に見えましたが、始まってみると定員30名に一人足りない29名、アーカイヴ参加に含めると50名を超える参加者が集まったそうです。告知が遅かったにもかかわらず、イギリス児童文学というテーマにこれだけ集客力があることは希望ですね。主催者の古瀬氏にも、相当の人脈がありそうです。内容は、磯部さんの研究論文に基づく講義が80分、休憩後に質疑応答という流れでしたが、中身の濃い応答が続き、午後2時に... 続きを読む
  • 自称詞「僕」の歴史。
    ネコパパは概ね、自分のことを「僕」といってきた。小学生以来である。周りの男友達はだいたい「俺」だったから、学校や、外で遊ぶときは、合わせて「俺」といってきたが、実は粋がっているようで好きでなく、大学生以降は「僕」を基本としている。教員時代はいやいやながら「先生は」といったりしたが、時を経るにつれて「僕は」「私は」「俺は」を適宜選択して用いた。中学生に向かって「俺は」はどうかと思うのだが、同僚にはそ... 続きを読む
  • ネコパパ、sige君と西尾フィルを聴きに行く。
    またしてもK君のご招待でコンサートに行きました。ネコパパ自宅の最寄り駅、名鉄前後駅でsige君を拾って、会場に来るまで急行。sige君と行くのは4年ぶりかな。連絡を取ったりたまに会ったりはしていたが、コンサートに行くのはひさしぶりだ。こんなに間が空いたのは珍しい。人生にはこういう時期もあるのです。この碧南市文化会館は、初めて訪れた会場。西尾フィルのホームグラウンドは西尾文化会館で、中学校の吹奏楽部大会にもよ... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・新春を彩る音楽2024
    共催 豊明市共生交流プラザ・カラット&豊明市立図書館 2024年 第1回 1月13日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) No388 今月のテーマ 新春を彩る音楽 前口上大変な年のはじまりとなりました。世界情勢の激しい変動に加えて、能登の災害、飛行機事故と、いまも激震は続いています。幸い、私たちの豊明市は、ひとまずは大過なし、でしたが、皆様はいかがでしょうか。縁者の方のご心配もあるかもしれません。昨日の次... 続きを読む
  • 英国タイム・ファンタジーについて、みっちさんが…
    さきの記事について、コメントが長くなりそうとのことでわざわざ新記事を立ててくださったみっちさん。ネコパパのリコメントともにご紹介します。 すみません、ネコパパさんの引用文で云われている「生の継続性でくくる」というのは、みっちには何のことだか、ちょっとピンと来ませんが(笑)、このジャンルの作品群にいくつか共通の特色があるのには気づいていました。少し挙げてみましょう。   まず1つは、物語の主... 続きを読む
  • ガーシュウィンの演奏を目前で!―オルゴール・ミュージアム展。
    朝日 2024.1.11   名古屋市金山駅に隣接した南ビルは、かつて名古屋ボストン美術館があったところ。 文化不毛の地と言われていた名古屋の名誉挽回ということもあって無理をしたのか、経営上の問題で閉館してしまった。その後は名古屋市が窓口となって美術展の開催スペースとして使用されている。今回の展覧会もその一つだ。京都嵐山オルゴール博物館の未公開コレクションからの出品で、内容はとても魅力的だった。 最初... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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