• 文芸誌「すばる」2024.1 特集・子どもと本と未来と
    一般向きの文芸誌が児童文学の特集をするのは、珍しいことではないだろうか? 「国際児童年」だった1979年の前後数年間は、児童文学が世の中で随分注目され、新聞記事も多かったし「週刊朝日」も特集号を組んで大々的なアピールがされた。 それ以降はずっと、世の中の児童文学への注目度は下り坂だったように思うけれど、近年はこうして、たまに取り上げられるくらいには、上がってきているようだ。ひとつには、ネットに押されて... 続きを読む
  • 年末年始のラジオ、蓄音機番組。
    クリスマスも終わったし、さて、恒例大晦日の蓄音機番組のエアチェックを準備しなきゃな、とNHKの番組表を確認したら…ネコパパ、愕然。えっ、この番組が入っていない?慌ててあちこち調べてみたら、どうも今年はやらないようです。その代わりに、12月26日の「ごごらじ」の枠内で放送され…てしまったことがわかりました。確認したのがその26日の夜でしたからね。これはない。「教授の大みそか」の番組ホームページは残っているのに... 続きを読む
  • 内田樹の最終講義。
    この本は緑区のブックオフのワゴンに入っていた。250円の均一本である。内田本のファンであるネコパパは、彼の本をよく古本で買う。このときも「やや、こんなところにあってはいけない」と、思わずレジに持っていたのだが、いざ読み始めると、どうも既読感がある。ひさびさにやっちまったか、ダブり買い。本棚を探してみるとやっぱり、持ってました。文春文庫。けれども、せっかくの機会なので、そのまま再読を続けた。おもしろい... 続きを読む
  • クリスマスイヴはオーケストラで。
    KO君のご招待で拝聴しました。12月24日のコンサート、とは、思い切ったスケジュール。しかも、イタリアの曲を集めた意欲的な曲目。この中で、ネコパパが生演奏を聴いた経験がある曲と言えば、交響詩『ローマの松』だけです。最初の序曲『ナブッコ』。金管によるゆったりとしたファンファーレ的な序奏部に始まり、だんだんと勢いを増していく、初期のヴェルディらしい粗野な迫力をもった音楽。ヴェルディのオーケストレーションの魅... 続きを読む
  • サンタクロースって必要ですか?
    『日本児童文学』2023.11.12月号(668号)は、クリスマス特集。いろいろと興味深い記事が組まれているが、ネコパパが瞠目したのは水間千恵氏の論考。タイトルは「サンタクロースって、必要ですか?」と、挑発的だ。姉妹たちがクリスマスプレゼントを諦めるという『若草物語』(1868)の冒頭を枕に、子どもにとって、そして大人にとって、クリスマスの持つ存在意義はなにかを考察した骨太のエッセイである。まず提示されるのは、サンタ... 続きを読む
  • 迷盤宝箱―ウェストミンスター・レガシー、オーケストラ編より。
    新調したCDプレーヤーのエージングのつもりで、手持ちのCDをとっかえ、ひっかえ聴き続ける。DCD1700、快調。前のと比べて特別良くなったのか?新品だからか?音の抜けがよくなって、低音も締まった感じがする。新しいものはそれほど違わないが、古いモノラル盤などの好感度が上がるのはネコパパには、嬉しい。耳自体が老化して、古いものの方が安心して聴けるのだ。それで、ふと眼を上げると、本棚のてっぺんにずっと放置しっぱな... 続きを読む
  • IICLO―大阪国際児童文学振興財団フォーラム『三宅興子の仕事』感想。
    英語圏を中心とする児童文学研究に膨大な研究成果を残された故・三宅興子氏の仕事を振り返る企画。60人の店員は満席で、児童文学研究にかかわる主要メンバーがずらりと顔をそろえていました。図書館ロビーでは『子どもの本のはじまり』と題された、三宅氏が収集された貴重な文献類の展示がなされ、それはそのまま、氏の幅広い研究領域を物語るものになっています。生前氏がIICLOに寄贈された資料は2万8千冊以上とのこと。大変なも... 続きを読む
  • ロトのブルックナー、交響曲第3番(第1稿)。
    ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103(1873年第1稿/ノヴァーク版) I. 22:59 / II. 16:20 / III. 6:07 / IV. 16:15   ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 録音:2022年9月、ケルン・フィルハーモニー Myrios Classics MYR033 来年2024年はブルックナーの生誕200年。これを記念して地元で開催している『音楽を楽しむ会』でも、彼をテーマとした1回を開催したいと思っている... 続きを読む
  • ネコパパ、長久手落語会を聴く。
    長久手文化の家で開催されている『東西聴き比べ落語会』は、年2回開催、江戸と上方の落語家を交互に呼んで、面白さを聴き比べる趣向。ネコパパとアヤママは入門編からつづけて拝聴しています。入門編は江戸上方双方から2人ずつ、両者の違いをレクチャーしながら短い噺を聴くもの、1回目は江戸落語の柳家勧之助さん、今回は2回目で、出演は上方落語の露の紫さんです。 見台(けんだい)小拍子(こびょうし)膝隠(ひざかくし)と... 続きを読む
  • 2024年、ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートの曲目。
    恒例のウィーン・フィル、新年のコンサートの曲目が発表された。指揮者はクリスティアン・ティーレマン。ファンの方には申し訳ないが、ネコパパにとってはさほど興味の持てない指揮者である。しかし、今回はどうしても聴き逃せない曲目がある。2024年に生誕200年を迎える、アントン・ブルックナーの曲だ。ブルックナーといえば、伝説の交響曲作曲家、あとは宗教音楽と弦楽五重奏曲が知られるくらい。それと、かなり前に、イエルク... 続きを読む
  • 「レコード芸術ONLINE」創刊?
    6月の「レコード芸術」誌の休刊は、音楽ファンにとって寂しいものになった。「まあ、時代の趨勢かもしれない」と思ってはいたものの、本当になくなってみると、欠落感がある。毎号買っていたわけではなく、たいていは名曲喫茶でコーヒーを飲みながら拝読するのが常だったけれど。書店の音楽棚も『ステレオ』『ステレオサウンド』『アナログ』『オーディオアクセサリー』などのオーディオ誌は相変わらず健在。『音楽の友』『MOSTLY ... 続きを読む
  • ズービン・メータ、好々爺の豊穣なベートーヴェン。
    伊DYNAMIC CDS 7950 (5CD)「その演奏表現は,髪振り乱した激しさや落差といったものは敢えて押さえて,無理をせずに的確な演奏表現を追求しており,同時に,ベートーヴェンの交響曲を演奏するということの充実感や楽しさを共有した,心躍るような演奏が繰り広げられており…イタリア的なテイストを含んだムジツィーレンの世界をつくり出していることに,言い様もない感動を覚えてしまいました」ときどきお邪魔しているこちらのサイ... 続きを読む
  • 日本児童文学学会12月東京例会、感想。
    日本児童文学学会12月例会<日 時>2023年12月9日(土) 午後2時~4時 <参加方法>Zoomを用いたオンライン開催 ・発表1=赤木由子『はだかの天使』における「天使」表象 ―介助者・子ども・障害者を「天使」に象る現象の輻輳として― 小笠原未鮎(お茶の水女子大学大学院博士後期課程 )                              ・発表2= 現代絵本における「行きて帰りし物語」の換骨奪胎 ―ポ... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・ゆく年を送る音楽2023
    共催 豊明市共生交流プラザ・カラット&豊明市立図書館 2023年 第12回 12月9日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) No387 今月のテーマ ゆく年を送る音楽 前口上おはようございます。 今朝は今年最後の会ということで、「ゆく年を贈る音楽」と題して、みなさんと音楽のひと時を過ごしたいと思います。ようやくコロナ禍が明けたものの、悲痛な、暗いニュースが続く1年でした。今回は、平和を願い、未来への希望をこ... 続きを読む
  • 二番目の悪者
    昔、立派な金のたてがみをもつライオンがいました。彼は自分が「天にえらばれしもの」と思っていて、他の動物は茶色や灰色ばかり、何と地味なことか、と思っていました。王さまの死が近づき、次の王をきめるようお触れが出ると、ライオンは「自分こそが」と思いました。ところが…町はずれにはもう一人、銀の鬣のライオンが住んでいて、そのライオンはみんなにとても優しく、尊敬されていたのです。金のライオンは、銀のライオンに... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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