• フィリップス・クラシック・ガイドVol.8 1964-5
    フィリップスの『音のカタログ』紹介第3弾。巻頭言では『レコード芸術』主催の第1回レコード・アカデミー賞に同社のベートーヴェンのチェロ・ソナタ集が選ばれたことを称揚。日本が戦前からの「レコード王国」であることを改めて確認している。引き合いに出されたのはブルーノ・キッテル合唱団によるベートーヴエンの『ミサ・ソレムニス』だ。1928年、日本からの要請で録音されたSP11枚組のセットであった。昭和初期の日本人の洋楽... 続きを読む
  • フィリップス・クラシック・ガイドVol.7 1964-4
    1964年の『音のカタログ』紹介の第2弾。この号の裏表紙には、前回紹介号にはなかった「このレコードは以下の『エース・オブ・マンス』LPを予約お買い上げの方に無料で差し上げます」との一文がある。該当盤はクラウディオ・アラウ独奏のグリーク、シューマン、ピアノ協奏曲」。おまけがつくから予約する、という愛好家は果たしてどれくらいいたのだろうか。では、新譜紹介から。巻頭言、村田武雄。それまでEMI専属だったアラウが、... 続きを読む
  • 昭和ブギウギ
    2023年度後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』は、本書の二人、笠置チヅ子と服部良一の人生をモデルにしているとのこと。そこでBHK出版新書からこんな「タイアップ本」が発行されたというわけだ。しかし筆者は気骨の音楽学者、内容はガイドブックの域を乗り越えた論文である。この二人の成し遂げた業績を、大阪民衆芸術の水と考え、「リズム音曲」の名で7日本の木課題文化史に位置づけようとする。本書の立ち位置は、いぜん岩波新... 続きを読む
  • ネコパパ行けずの演奏会。
    ネコパパもついに悪運尽きてコロナに感染し、アヤママと二人で行くつもりだったこの演奏会も、一人で行ってもらうことになりました。アヤママの話では12階席ほぼ満席、演奏終了後も次々にアンコール曲が続いて6曲になったそうです。こちらによると5曲だけれど、プログラム最後の曲の『ラ・フォリア』は、チラシには書かれていないので、みんなアンコール曲と思ったのかもしれない。いつ来ても『四季』ばっかり、と思われがちだが、... 続きを読む
  • 室内楽が、室外楽になったかのような解放感。
    チラシの最後の文言が問題。えっ、満員になったら入れない?そこで30分前の入場の時間に行ったのでしたが、これがもう、ガラガラで。帰って心配になりましたが、10分前くらいには8割の入りになりました。めでたしめでたし。それにしても、入場無料とは大胆ですな。指揮者が中村暢宏氏でなければ、ネコパパも敬遠したでしょう。お客様は敬老の日だからというわけでもないでしょうが、結構高齢の方も多く、ステージに入ってきた演奏... 続きを読む
  • コーヒーとクラシック、ネタ捜索中。
    某所でこんな計画が進んでいます。まだまだ計画段階なので、詳しくは書けないんですが。アナログレコードの展示を楽しんでいただきながら、ちょっと蓄音機も聴いていただこうという企画です。開催はまださき。コーヒー党でクラシツク好きのネコパパなら、喜んで駆け付けそうです。主催者は、バッハの『コーヒー・カンタータ』から発想したそうなんですが、ネコパパの知る限りでは、SP盤がない。あったとしても、そうそう手に入らな... 続きを読む
  • フィリップス・クラシック・ガイドVol.4 1964-1
    『音のカタログ』というと、ネコパパの年代ではすぐ「あ、CBSソニー」と思い出すはずだ。「べスト・クラシック100」という、以降のクラシックベスト盤シリーズのはしりとなった企画。1972年頃だったか。100枚のレコードの聴きどころを2枚のLPに収め、送料500円で送られてきた。こんな内容だった。しかし今回紹介するのは、それよりも8年も前のものだ。当時は日本ビクターが出していたフィリップス・レーベルの販促品で、17㎝LP。中... 続きを読む
  • 北風のうしろの国-児童文学誕生のドキュメント
    ロンドンにすむ馬丁の息子ダイアモンドは性格のまっすぐな、親思いの少年でした。そんな少年になぜか惹かれた「北風」の精霊。彼女はいろいろな姿でダイアモンドの前にあらわれ、抱き上げて空を飛んでは、世界のあちこちを眺める旅に連れ出します。ダイアモンドはそんな「北風」に、両親とは違う、憧れにも似た愛情を持つようになるのでした。嵐を起こし、船を沈め、人々に不幸をもたらす「北風」が、なぜ自分だけにはこれほど愛情... 続きを読む
  • 『トムの庭』ブックトーク・画本宮澤賢治
    ブックギャラリー・トムの庭で定期開催されている、店長TUさんのブックトークを拝聴してきました。今回は、宮澤賢治作、小林敏也画による「画本・宮澤賢治」シリーズが取り上げられました。ネコパパは以前からこのシリーズの大ファンでした。1979年に「ぱろる舎」という出版社の企画でシリーズとして出版され、14冊が刊行。しかし同社は2011年に倒産。出版物の一部は後継の出版社によって刊行が続けられたものの、小林敏也作品は画... 続きを読む
  • 指揮者ガーディナーの暴行トラブル。
    こんな記事を読んだ。おやおや、あの温厚そうなガーディナーさんが?https://m-festival.biz/3796180歳を迎えた英国指揮者界の重鎮ジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner)が暴力事件を起こし、謝罪声明を出すという事態に陥っている。英国などでの報道によると、ガーディナーは自分のコンサートに出演していた歌手が間違った側から退場したことに激怒、罵倒して殴打したという。 事件が起きたのは8月22日の夜。... 続きを読む
  • CD到着、そしてさらに
    注文していた若杉弘/NHK交響楽団のブルックナー交響曲全集がやっと到着。まずは…と1枚目から針をおろし、いや、CDプレーヤーのトレイに乗せて再生してみた。 第1番がはじまる。すると…克明というか、鮮明というか、細部まで徹底してよく聴こえる演奏・録音で、5分もしないうちに、これはそう滅多に聴けるもんではない、素晴らしいブルックナーということに気付いた。 こんなに初めから魅せられて、どんどん耳に入ってくるブルッ... 続きを読む
  • 蓄音機で童謡を聴こう!中山晋平の巻
    名古屋蓄音機クラブの例会で童謡特集を開催させていただきました。ちょっと間が空きましたが、今回で4回目になります。1   てるてる坊主 浅原鏡村 中山晋平 /坂田真理子・村山美恵子・中村美沙子中山晋平が最初に作曲した童謡。1917年作曲との自筆メモが残っていて、これは松井須磨子の歌がヒットしていたころです。初出は大正十年(1921年)、実業之日本社発行の雑誌『少女の友』。原タイトルは「てるてる坊主の歌」で... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・文学と音楽⑧ヘルマン・ヘッセ
    2023年 第9回 9月9日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) No384 今月のテーマ 音楽と文学・ヘルマン・ヘッセ ヘルマン・ヘッセは、20世紀ドイツ文学を代表する作家のひとり。生涯にわたって音楽を愛好しました。「詩は音楽にならなかった言葉であり、音楽は言葉にならなかった詩である」という言葉を残す一方、「私の立場は、批評家や美学者ではなく、モラリストである。。音楽は「趣味」ではなく「良心」という、謎め... 続きを読む
  • コンヴィチュニー、ダイアモンド1000シリーズの『田園』
    1969年に発売された日本コロムビアの『ダイアモンド1000シリーズ』は、いわゆる30㎝LP、1000円盤のはしりだった。それ以前にも廉価盤はあり、概ね1200円。当時の感覚を知る者にとっては、その200円の差は大きかった。今日、geezenstacさんのブログ記事をみて、そのシリーズの1枚が取り上げられているのをみて、これは懐かしい、と思った。そう、あれだ。フランツ・コンヴィチュニー指揮の『田園』である。https://ameblo.jp/geezen... 続きを読む
  • 『レコード芸術』アーカイヴズ㉜(最終回)昭和54年(1979)10月号
    昭和54年(1979)10月号表紙はルドルフ・ゼルキン。 1991年没なので当時はまだ精力的に活躍していた。ちょうどこの月に来日して、NHK交響楽団とも共演。ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調『 皇帝』 のライヴ録音が残されている。指揮はギュンター・ヴィッヒ。グラビアページは、アルフレッド・ブレンデル、フランコ・ボニゾッリ、アーヴィン・ニレジハージ、アンナ・トモワ=シントウの紹介。ニレジハージ(1903年1月19日 - 1... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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