• おとうさんは、いま
    ささめやゆきさんのクレヨンと墨のいりまじったような、絵のタッチがいいですね。子どもの絵に近づけたような、それでいて、大人の絵のような。もちろん、大人の絵なんですが、子どものタッチに迫ろうとしている。そこに、大人らしさと子どもらしさの緊張関係が生まれています。まゆちゃんのお父さんから電話がありました。「お仕事で遅くなるから、絵本を読んであげられない。ごめんね」代わりにお母さんが読んであげるんだけれど... 続きを読む
  • 「自分はウクライナの指揮者」と明言する日本人指揮者のこだわり。
    東海市で開催された、南山大学OBOG管弦楽団の定期演奏会を聴きました。交響曲2曲というヘヴィーなプログラムで、はじめのブラームスの第4番は全体に骨太の演奏。昨年初めて耳にして、この団体の意欲的な演奏に魅せられたネコパパでしたが、最初のブラームスは骨太で堂々たる造形に良さを感じる一方で、全体のバランスに難点もありました。今回は会場のせいもあるのか、金管の音が大きく全体にかぶり、ややごちゃっとした響きになっ... 続きを読む
  • 名曲カフェ・エグモントで蓄音機コンサートを開催予定。
    名古屋市千種区の高台に建つ名曲カフェ・エグモントにたびたび出かけ、素敵な音楽の時間を過ごしているネコパパ。当店の音楽室がレンタルスペースとして利用できることになりました。そこでmackieさん、IWさんと立ち上げた「SP倶楽部78」の主催企画として、蓄音機コンサートを開催することになりました。開催日は2022年10月15日(土)です。会場は、同店奥にしつらえた「音楽室」。先日mackieさんと打ち合わせに行き、ネコパパ宅から... 続きを読む
  • ネット講座『ケストナーの生涯とその時代』を聴く。
    この講座、直前になってperatixからメールが入ってきたものです。この日は出かける予定があったので、うーん、また見逃しか…と残念に思っていたら、幸い、翌日7時までアーカイヴ配信が行われるということでした。ズームでの視聴は、ライヴ参加ならチャットを使って意見交換したり直に質問ができたり、面白いのですけれど、録画では…でもまあ、聴けるだけでも、と思い参加費を支払いました。ほんのちょっと前には、こんな状況は、予... 続きを読む
  • ネット読書会『ムーミン谷の仲間たち』より「世界で一番最後の竜」ほか。
    ◎この世の終わりにおびえるフイリフヨンカ海岸の家に住むムーミン谷の住人フイリフヨンカは、ちょっとノイローゼ気味の女性で、いつか大きな災禍が訪れてこの世が破滅するという予感に日々おびえています。とうとうその予感が的中する日がやってきて、海岸の家は竜巻に襲われ、フィリフヨンカが大事にしていたものとともに、根こそぎ空のかなたへ…ところが彼女の気持ちはなぜか、すっかり晴れ晴れとしていたのです。今回再読してみ... 続きを読む
  • 吉田秀和「名曲のたのしみ」を聴く。
    パスピエさんのブログで紹介されていた吉田秀和『名曲のたのしみ』。フルトヴェングラーのブラームス、交響曲第4番を紹介した番組の話題でした。パスピエさんご自身がエアチェックされ1回分が丸ごとアップされていて、約14分iにおよぶ、吉田秀和さんのフルトヴェングラー演奏論を聴くことができます。https://ameblo.jp/yukichi612/いやあ、ラジオでの吉田秀和は、譜面も引用しないし、言葉だけで演奏の詳細が伝わるように説明して... 続きを読む
  • ながら聴き。ブルックナー交響曲第6番。
    HIROちゃんさん、シュレーゲル雨蛙さんのブログ記事に触発されて、ブルックナーの交響曲第6番を、ながら聴き。交響曲第5番と第7番という大曲に挟まれるかたちで、ちょいと「日陰者」扱いだったこの曲。ライナーノーツには後半が弱いとか書かれていた気もするけれど、正直言って「よく聴いていない」の言い替えじゃないのかな、と思ってしまう。規模としては、やや小ぶりだが、第5番のように突っ張ったところも、第7番のようなフィ... 続きを読む
  • 最初の質問
    本作は、長田弘の詩にいせひでこが絵をつけたものです。「詩の絵本」ということになります。子どもに読み聞かせるのは、とても難しい。でも、大人の絵本というのでもない。これは、読み手が自分に向かって読み聞かせる絵本なのかもしれません。もしも幸運にも、子どもたちとともに読み味わうチャンスがやってきたら、決して逃してはいけないと思っています。きょう、あなたは空を見上げましたかという第1行目に続いて、詩人からあ... 続きを読む
  • 『NHKクラシック音楽館』―バーンスタインの『復活』とベームの『第29番』―
    2022年8月7日放送。以前にも放送された、「ユニテル」制作の冷凍保存フィルムを解凍して、NHKが補修し、4K8Kデジタル・リマスターを施した映像作品の放送だ。冷凍保存されたネガは再度冷凍することは不可。冷凍食品と同じなので、ある意味「取り返しのつかない加工」と言えるかもしれない。このことについては以前の記事でも触れている。https://nekopapaan.fc2.net/blog-entry-1867.html2年前の記事だが、あらら、貼っておいたYou... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・楽器の世界⑯チェンバロ・フォルテピアノ
    豊明市立図書館自主企画 2022年第8回8月13日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催) 今月のテーマ 楽器の世界⑯チェンバロ・フォルテピアノ おはようございます。今回は楽器シリーズの16回目です。このシリーズも、なかなか終わりません。それだけ、楽器というのはたくさんの種類があるということですね。今朝は所謂ピアノの祖先と言われる楽器をお楽しみいただきましょう。古風な調べでうつらうつらしながらお聴きくだ... 続きを読む
  • まろのSP日記第26集、まだ聴けます。
    エアチェックしたものをやっと聴いているところ。でも気がつくと、ホームページから曲目一覧が消えている。らじる・らじる聴き逃し配信は、明日8月13日まで。それからYouTubeでも上がっているので、当分はこちらでも聴けるかもしれない。嬉しいことに曲目一覧も掲載されている。加えて、どこから見つけてきたのか、収録時の写真もアップされている。すぐにリンク切れになるかもしれないが、とりあえずURLは貼り付けておく。それか... 続きを読む
  • サグラダ・ファミリアでのブルックナー「ロマンティック」
    ウィーン・フィル at サグラダ・ファミリア 『NHKクラシック音楽館』放送日: 2022年7月24日 【曲目と演奏】語り:ラモン・ジェネール(音楽家・作家)1.エリジウム(サミー・ムーサ)2.交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ブルックナー)3.交響曲 第3番 ニ短調 から 第1楽章作曲(ブルックナー)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団クリスティアン・ティーレマン(指揮)【収録】(1と2)2021年... 続きを読む
  • 原田慶太楼、ジュニアオーケストラを駆り立てる。
    豊田市ジュニアオーケストラは、中高生が中心のオーケストラ。小学生の団員もいる。それで、この意欲的な選曲だ。ネコパパは偶然、瀬戸市の公共施設でチラシを発見し、興味をそそられた。指揮者、は異才、原田慶太楼。3月に聴いた愛知室内オーケストラとのブラームスが良かったので、ここでも何か起きそうな予感があった。そこで、アヤママも誘って出かけた。開演ぎりぎりで到着した豊田市コンサートホール。客席は、団員の家族、... 続きを読む
  • ラチとらいおん
    これはネコパパが小学校4年生の時、学校の図書館で読みました。ネコパパの行ってた小学校は文部省の図書館教育の指定校ただったことがあり、当時としては充実していたんですね。なんと、専任司書教諭もいたんです。これは後になって気づいたことですけれど。それで当時、福音館から出ていた「世界傑作絵本シリーズ」は全部揃えていて、カウンターの背に表紙を向けて飾られていたんです。そこに確かにあったと思うのは『シナの5人... 続きを読む
  • まろのSP日記第26集…8月6日(土)放送です。
    今夏すっかり失念していました。ブロ友不二家憩希さんからコメントいただき「そういえば!」と気づいた次第。暇猫のはずのネコパパ、最近ちょっとバタバタしすぎのようです。で、夏冬恒例の蓄音機番組のお知らせです。昨年あたりから、ラジオから流れる蓄音器の音質が向上しているように感じているので、今回もしっかり傾聴したいと思っています。ⒸNHK「まろのSP日記第26集 平和のまち・広島市編~平和、祈り、そして未来~」放送... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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