• 戦争プロパガンダ展関連イベント『蓄音機で聴く軍歌・戦時歌謡』
    7月30日土曜日。5月の『ピース祭り』に続いて、戦争と平和の博物館「ピースあいち」にて『蓄音機で聴く軍歌・戦時歌謡』を開催しました。解説は、mackieさん、IWさん、ネコパパの三人が分担して行いました。SP盤の提供は、もちろん、歌謡曲中心に6000枚のコレクターであるIWさんです。コロナ禍第7波が来ており、愛知県もかなりの罹患者が出ている折なので参加者はどうか…との心配もありましたが、幸い満席となりました。30分のデモ... 続きを読む
  • クロイツェル・ソナタ。
    ブロ友の皆さんの記事に「クロイツェル・ソナタ」の話題がいくつか出てきた。ネコパパも久々に聴いてみよう。どうせなら歴史的録音でないものを。そこで…4枚立て続けに聴いてみた。けれど、どれも第1楽章のはじめの部分だけで挫折してしまった。ネコパパは「クロイツェル・ソナタ」が苦手なのだ。序奏で、ヴァイオリンの不安げな高い音が続き、「ダーン」とピアノの一打。続いて身もだえのようなヴァイオリンのフレーズが来る。息... 続きを読む
  • クララ・ハスキルのウェストミンスター録音。
    ルーマニアのピアニスト、クララ・ハスキルは「モーツァルト弾き」と知られた人で、数多くの著名人とも親交を持ち、敬愛され、今もファンが多い。ネコパパにとっても、この人は重要人物だ。モーツァルト開眼の機会を与えてくれたからである。それは、Philipsから発売されていたモーツァルトのピアノ協奏曲第24番のLPで、オーケストラはイーゴリ・マルケヴィッチ指揮ラムルー管弦楽団。ハスキルが不慮の事故で無くなる直前の1960年1... 続きを読む
  • 疾風怒濤!みえの絵本作家&コージー・ワールドへ。
    土曜日の朝。突然アヤママに起こされてこういわれたんですよ。「ネコパパ、今日は三重に行くよ。スズキコージさんとひげのおっさんの話が聴けるし、面白そうなイベントもあるんだよ」「むにゃむにゃ」うーん、確かにそんなのがあったぞ。近頃はスケジュール管理がいい加減になってきて、すっかり忘れていたんだけれど…気がつくと、ネコパパはアヤママを乗せて、伊勢湾岸道を時速100キロですっ飛ばしていて、午前10時半には三重県津... 続きを読む
  • 『動物会議』~ケストナーの憂鬱
    朝日新聞夕刊 2022.7.20ドイツの作家、児童文学者エーリヒ・ケストナーの著作が新聞で紹介されました。昨今の国際情勢を鑑みてのことでしょう。日々報道される一般市民、特に子どもたちへの加害。もしもケストナーが知ったとしたら、本作に登場する白くまやライオンと同じように激怒したに違いありませんから。ケストナーはヒトラー政権下でドイツにとどまり、自らの著作が焚書の対象とされるのを目撃し、ゲシュタポに二度も逮捕... 続きを読む
  • フィッシャー=ディースカウ、若き日のシューベルト三大歌曲集。
    7月の「音楽を楽しむ会」のときに、1970年ごろのベストセラーズに声楽作品がほとんどなかったという話をした。その理由の考察はいずれしたいが、日本のクラシックファンの傾向を示していると思う。そんな中でただ一人、必ずベスト30に名前の出ていた歌手がいる。ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウだ。彼については「上手すぎる」「理知的で真面目過ぎ」と僻目の批評もよく見たが、結局のところ、人気や実力で彼に匹敵する... 続きを読む
  • ネット読書会・大島弓子『綿の国星』から5編
    1978.6.20 白泉社一時期、ネコパパは少女漫画の熱心な読者でした。妹が買っていた『りぼん』という雑誌の執筆陣、一条ゆかり、おおやちき、陸奥A子、清原なつのといった面々が個性的で、「情」ではなく「知」のツボに触れてくる快感があったためでした。少年漫画にない魅力。この雑誌の別冊で竹宮恵子の作品に初めて出会ったのも一つの縁となり、学生時代の1970年代半ばには、小学館文庫で大島弓子と萩尾望都の作品に一時期のめり... 続きを読む
  • リリー・クラウスとウィリー・ボスコフスキー。
    シュレーゲル雨蛙さんの記事に刺激されて、リリー・クラウスのピアノ、ウィリー・ボスコフスキーのヴァイオリンによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集を聴いてみた。買いっぱなしであまり聴いていないワーナー盤「リリー・クラウス・ボックスに含まれているものである。リリー・クラウス/パーロフォン、デュクレテ・トムソン、ディスコフィル・フランセ録音全集(31CD)WARNER ERATO  2564624223(31CD)Ⓒ2014このソナタ... 続きを読む
  • ネコパパ、ロバのパンを買いに行く。
    参院選。今年から投票所は近くの小学校から地域交流センターに変わった。場所は同じだが体育館ではなく、大幅にリニューアルされた元校舎だ。住民が自由に使えるフリースペースもあるし、飲み物の自販機もある。投票の日は、市の美術協会の展覧会もあって、ついでにくつろいでいく人も多かった。イベントなどがあると、管理会社がキッチンカーを呼んだりすることもあるが、さすがに選挙の日にはそれはない。自宅に帰ってアヤママと... 続きを読む
  • ネット読書会『小さなトロールと大きな洪水』
    1992.6.20 講談社■ヤンソン、はじめてのムーミン物語8月の終わり、大きな森の一番深いところにやってきたムーミントロールとママ。二人はニョロニョロといっしょに放浪の旅に出てしまったパパを探しながら、「家を建てるのにちょうどいい、日の当たる暖かい場所」に行こうとしているのでした。10月になればもう、冬眠の季節が来てしまいます。急がなくてはならないのです。森で見つけた最初の友達はスニフ。それからチューリップの... 続きを読む
  • 音楽を楽しむ会・LPレコードで聴くクラシック名曲集
    豊明市立図書館自主企画2022年第7回7月9日(土)午前10時~12時 (毎月第2土曜日開催 今月のテーマ LPレコードで聴くクラシック名曲集 ―1970年のベストセラーズ―おはようございます。今回は趣向を変えて昔懐かしいLPレコードをみなさんと楽しみたいと思います。副題は1970年のベストセラーズ。当時中学生だった私がクラシック音楽に興味を持ち、なけなしのお小遣いをはたいて、少しずつレコードを買っていた時期の思い出話を交え... 続きを読む
  • 「浅草オペラ」の時代を駆け抜けた少女の物語。
    2021.4.30 くもん出版書店でこの鮮やかな大正情緒のゆたかな表紙をみて、たちまち一目ぼれで買いました。児童文学で「浅草オペラ」を扱った作品なんて、そうは見かけません。ときは大正7年。尋常小学校をでてすぐ、東京に奉公に出された14歳の神谷はな。奉公先がどんな家かも知らず、上能駅で右往左往しているうちに、井野家の書生という、長身の外国人のような風貌をした青年があらわれます。彼に連れられて行った井野家の主人は... 続きを読む
  • シューリヒト/VPO、ブルックナー第9ライヴ。
    Altus  ALTSA462(SACDシングルレイヤー) ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB.109 録音時期:1955年3月17日 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス大ホール 録音方式:モノラル(ロートヴァイスロート(赤白赤)放送グループによるライヴ)カール・シューリヒトとウィーン・フィルといえば、真っ先に思い浮かぶのがEMI録音のブルックナー、交響曲第8番と第9番だ。特に後者は、1975年、ネコパパがはじめてブルックナー... 続きを読む
  • プランタン管弦楽団の「オルガン交響曲」。
    プランタン管弦楽団は、日程が合う限り聴きに行っています。たゆまぬ研鑽の成果でしょう。かつては多少は感じられた、アマチュアらしいぎこちなさが近年はほとんど耳に入らず、心ゆくまで音楽を楽しめるのです。それには、指揮者中村暢宏さんのカリスマ的なリードも大きいはずです。さて今回は、オルガンも加えた大編成の「ローマの松」と「オルガン交響曲」を柱に据えたプログラム。最初の「プロメテウスの創造物」からして、凝縮... 続きを読む
  • 反骨のピアニスト、アレクセイ・リュビモフを聴く。
    録りためておいたラジオ番組を、車中で少しずつ聞いている。毎週予約を入れてあるものの中に『高橋源一郎の飛ぶ教室』があって、その4月22日の放送分で次のような話が語られていた。それを「音起こし」しているブログ記事があったので、孫引きさせていただく。http://vgplus.blog.jp/archives/28577820.html少し前、こんな動画がネット上で出回りました。コンサート会場でピアノを弾くピアニスト。曲はシューベルトの即興曲。弾き... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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