• しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん
    福音館 「こどものとも年少版」395号 2010.2.1こんどは寝る前の絵本を紹介します。主役は「ふとん」です。頼りになるよっ!一筆書きのような、独特の線で描かれているので、3歳の孫のソノは、はじめのうちあんまり興味を示しませんでした。ところが先日「これ読んで」と、自分で持ってきたんです。きっと、なにか、心に引っかかっていたんですね。表紙は、「わたし」がこれから寝るところ。畳は描かれていませんが、扉がこれだか... 続きを読む
  • 強面でない、セル/クリーヴランドのシューマン交響曲全集。
    SONY MUSIC KOREA S70658C Ⓟ&Ⓒ2012シューマン・交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』・交響曲第2番ハ長調 Op.61・交響曲第3番変ホ長調 Op.97『ライン』・交響曲第4番ニ短調 Op.120・『マンフレッド』序曲 クリーヴランド管弦楽団 ジョージ・セル(指揮) 録音時期:1958年10月24、25日(第1番)、1960年10月24日(第2番)、1960年10月21日(第3番)、1960年3月12日(第4番、1959年1月21日(マンフレッド序曲) 録音場所:セヴェラ... 続きを読む
  • よるのかえりみち
    偕成社 2015.5ちょっと絵を描いたことのある人ならわかるかもしれません。表紙の、この街と道の遠近感。難しいです。まして夜、色や明暗でごまかせない。メルヘンハウスで表紙を見ただけで感服して、買ってしましました。扉はさまざまな人々のプライベートな生活。ヒッチコックの「裏窓」みたいな、覗き見る愉しさがありますね。あ、古い映画ですが、傑作です。お薦めです。絵本は、道を歩くお母さんに抱かれているうさぎの子の視... 続きを読む
  • テンシュテットのワーグナー管弦楽曲集。
    EAC90043 東芝EMI国内盤LPワーグナーの長大な楽劇をディスクで聴くのはなかなか骨が折れる。手元にはフィリップスのバイロイト音楽祭のセットや、クナッパーツブッシュ指揮の『パルシファル』フルトヴェングラー指揮の『トリスタンとイゾルデ』などがあるが、全曲通して聴けたためしがない。字幕付きの演奏会形式で『指輪』『パルシファル』を聴いたときはすごく面白くて、一瞬も目が離せなかったのだけれど…でも、このようなオー... 続きを読む
  • 『田園』が音楽鑑賞教材だった時代。
    ふと立ち寄った近所のハードオフ。めったに買わないレコードコーナーを眺めいてたら、こんな盤が見つかった。中学校音楽鑑賞用のステレオLPレコードである。品番は、日本コロムビアELS5008(C)63.3 定価は1800円。文部省<改定>学習指導要領音楽準拠 対象は第3学年。そしてその内容は、ベートーベン 交響曲第6番ヘ長調「田園」全曲。ネコパパは、ある感慨を覚えて、これを購入した。価格は110円。演奏者は表紙にも、レコー... 続きを読む
  • ワルターの「復活」米ODYSSEY盤LPを聴く。
    ブルーノ・ワルターはマーラーの弟子&友人として、交響曲第9番や「大地の歌」の初演も行い、生涯彼の作品の普及に努めた。所属レコード会社の米コロムビアにも交響曲全集の録音を熱心に勧めたが、いかに大指揮者の要求でも採算を考えると難しかったようだ。結果的にモノラル時代に第4番、第5番、ステレオ時代に第1、第2、第9、それに「大地の歌」が残された。初めてのステレオ録音がこの交響曲第2番「復活」だ。演奏は、ワルター... 続きを読む
  • 「鹿の王」期待の映画化だったけれども。
    ネコパパ、またもや映画見物。今回はアヤママが関心を示さず、ひとりで行きつけのシネコンで。平日の午後、お客様は10人くらいか。見たのはこれ。『精霊の守り人』の上橋菜穂子の長編をアニメ化したもので、製作はNHKで放送された『守り人』や『獣の奏者エリン』のテレビアニメ版も担当したProduction I.G。原作は上下二巻の分厚いものだが、ネコパパは一気に読み通してしまった。上橋ファンタジーの中でも、とりわけ完成度が高い... 続きを読む
  • 独Dacapo盤、ワルターの復刻LPは音質良好。
    これはかなり以前に、東京お茶の水のDU店で購入したLP箱もので、独エレクトローラのSP復刻盤で、ブルーノ・ワルター指揮の戦前のモーツァルト録音を集めた3枚組。まあ、日本でいえばGRシリーズにあたるのかな。価格はたしか1500円くらいだった。「フィガロの結婚」序曲がBBC交響楽団と表記されているので驚くが、残念ながら新発見音源ではない。1932年録音のブリティッシュ交響楽団との既出の録音である。おそらく交響曲第39番と同... 続きを読む
  • 東海アマデウス・アンサンブル、「大人の落ち着きで演奏する」モーツァルト。
    今日は室内オーケストラによるモーツァルトを楽しみました。いつものごとく、sige君とk君のご招待です。会場の瑞穂区文化小劇場は、ネコパパ宅から車で30分。スポーツ施設の並ぶ緑の多い場所です。小ぶりのホールは349人のキャパがありますが、コロナ対策で半分以下に制限されていました。幸運にもホール入り口でk君会えました。毎回のご招待のお礼と、丸の内交響楽団の「幻想交響曲」の熱演の感動をお伝えしたところ、「練習では... 続きを読む
  • バルビローリのマーラー・ボックスがいい。
    買ってすぐにちょっと聴いて、そのまま放置していたもの。バルビローリのマーラーは定評あるものだが、ネコパパが架蔵しているのは5番のCDと9番のLP。いずれも古いものだ。今回のワーナー盤はフランス、アヌシーのアート・アンド・ソン・スタジオでの最新リマスターを施したもので、音にも期待できそう。価格も廉価CD1枚分とお買い得だ。9番の国内盤LPはこの3倍以上の価格だったことを思うと、隔世の感あり。マーラー:交響曲第1、... 続きを読む
  • となりのせきのますだくん
    ポプラ社 1991年11月この絵本を初めて見た時の衝撃はわすれられません。「こっからでたらぶつからな」と言って、机の境界線に線を引くことは、ネコパパたちの小学生時代は、普通でしたから。でも、それが絵本になるなんて…こういう「低学年の子のホント」が、あたりまえのように絵本に描かれる、そんな時代がやってきたんだな、という感動がありました。絵のタッチのインパクトも、すごい。濃い緑色と赤のバック、黄色、代々、黄... 続きを読む
  • ネコパパ、巷で話題の映画を鑑賞する。
    この映画、行きつけのシネコンでは、一日2回しか上映されません。1回目、9時50分からの回をネット予約して、アヤママと二人で出かけました。映画そのものにも関心はありましたが、なによりネコパパ夫婦は、主演の西島秀俊のファンで、それが一番の鑑賞理由なんです。着いてみると、シネコンの入っている三好市のショッピングモールは、まだ開店していませんでした。映画館に通じる入り口の一か所だけが開いていて、館の職員が案内... 続きを読む
  • 「遅くて滋味豊かな」ジュリーニのブラームス、交響曲第4番。
    ブラームス:交響曲第4番 & 悲劇的序曲CARLO MARIA GIULINI/WIENER PHILHARMONIKERCD ドイツ・グラモフォン(国内盤 UCCG-5039 2006-11-08発売) 録音 1989年5月(ライヴ)ムジークフェラインザール、ウィーンウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮 カルロ・マリア・ジュリーニみっちさんの記事に触発されて「ジュリーニのブラームス4番、あったかな?」…と、棚をかっさばいて探し出した。2006年発売の国内盤で、出てすぐ... 続きを読む
  • いぬとふるさと
    旬報社 20221.3.1青空の下、だれもいない町の道路の真ん中に、おじさんと犬が立っています。道路を横切るようにしておおきく見える横看板には、『原子力 明るい未来のエネルギー』の大きな文字が。表紙をめくると、同じ場所のモノクロ写真。一面の桜。けれどこちらは車中から撮影したもので人影はなく、横看板もありません。この町で育った犬=「わたし」は、おじさんに引き取られて埼玉に住んでいます。今日はわたしもおじさんと... 続きを読む
  • 「ぼくは しんだ じぶんで しんだ」
    NHK Eテレでこんな番組が放送されました。詩人の谷川俊太郎氏が、子どもの自死を扱った絵本『ぼく』(岩崎書店)を出版。その企画立ち上げから、画家の選出、コロナ禍の最中にメールでやり取りしながら内容を練り上げていくさまが描かれた、迫真のドキュメントです。「ぼくは しんだ じぶんで しんだ 谷川俊太郎と死の絵本」初回放送日: 2022年2月12日https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/7J3N7LZXVV/90歳になっ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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