• 追悼 ネルソン・フレイレさん
    ブラジルの名ピアニスト ネルソン・フレイレ(1944年10月18日 - 2021年11月1日)氏が亡くなられたそうです。心よりご冥福をお祈りいたします。以下、タワーレコードから引用。ブラジルのメディアによると、ピアニストのネルソン・フレイレ氏が11月1日未明にリオデジャネイロ市の自宅で亡くなりました。77歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。3歳でピアノを始め、傑出した才能で12歳にして当時の大統領からウィーン留学奨学... 続きを読む
  • 飯守泰次郎の「田園」~透明度と音の遊び
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」<新ベーレンライター版>FONTEC  FOCD9438/42(5CD)飯守泰次郎指揮東京シティ・フイルハーモニック管弦楽団録音:2000.5.18 ライヴ録音録音会場:東京文化会館第1楽章 11:34小編成による室内楽的なスタイルで演奏されている。切れの良いリズム、快速のテンポで、伝統的演奏に良く聴かれる「ターララー」と音を切らずにつなげるのとは正反対の「タッタッタッ!」と切... 続きを読む
  • 飯守泰次郎、渾身のワーグナー。
    愛知県立芸術大学管弦楽団 第32回定期演奏会をアヤママと鑑賞しました。久しぶりの夜のコンサートです。チケットは早めに手配したつもりでしたが、すでに満席に近く驚きました。それでも、ネコパパの好きな右側2階バルコニー席は確保。早めの夕食をNHK地下の和食店で済ませてホールに入ると、感染対策で席は一席ごとに間隔開けで、4席で単位で仕切られている一列が丸ごと確保されていました。ちょっとVIP気分でした。日時2021年1... 続きを読む
  • あな
    福音館 1976011.1(「こどものとも」)1983.3.5(「こどものとも傑作集」)にちようびの あさ、なにも することがなかったので、ひろしは あなを ほりはじめた。それから、掘って、掘って、ひたすら掘り続けます。たったそれだけの絵本です。ページの流れも、右から左、左から右ではなく、上から下へ。谷川俊太郎のテキストも、和田誠の絵も、なにひとつ付け足したり、削ったりすることができないところまで洗練され、きりっとし... 続きを読む
  • ワルター・ギーゼキングのベートーヴェンを聴く。
    BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 21, 23, 30, 31 Walter Gieseking (ピアノ)録音: June 1951、1955シュレーゲル雨蛙さんの記事に触発されて書いたコメントに、ちょっと肉付けしたものです。ひさびさにギーゼキングのピアノ演奏を再聴しました。https://sansuica3000.fc2.net/blog-entry-1021.htmlワルター・ギーゼキングはドイツ往年のピアニストで「新即物主義」の名手と言われていました。つまり、感情表現を抑制し... 続きを読む
  • けいこちゃん
    福音館 1983.5.1「こどものとも」326号あたしは けいこです。「けいこちゃん」って、よばれたら、「はあい」と、おおきなこえで へんじをします。扉に描かれた西巻茅子の絵は、シンプルです。けいこちゃんの顔は、まん丸で、ピンクのほっぺに目と口が、顔の輪郭にくっつくように描かれていて、あんまり特徴がありません。ここが肝心です。第1画面は組替えをしたばかりの保育園。年中さんになったのかな。ここでけいこちゃんは、... 続きを読む
  • BOOKOFF PLUS 熱田国道1号店にアナログLPコーナーが。
    11月18日に、名古屋のBOOKOFF PLUS 熱田国道1号店にアナログLPコーナーが開設されたとのことで、さっそく様子を見に行ってきた。国道1号線、コロナ禍のせいもあって、一時は閑散として運転しやすい状況ではあったが、近頃は交通量も戻り、運転下手のネコパパには具合が悪い。それでも、この好奇心には逆らえない。近隣のBOOKOFFには、月に二三回は出向いて回遊するのが、ネコパパの習慣になっているのだけれど、この熱田区のお店... 続きを読む
  • ボートにのって
    アリス館 1997.10.20うららちゃんがおとうさんといっしょにボートにのっています。ぼうしと、メガネのちょっと小太りなお父さん。なんだか、絵本に出てくるおとうさんは、こういう感じの人が多いなあ。えっ、ネコパパもそうだって?描線は、一筆書きのようにシンプル。言葉もシンプル。通常の散文に、うまいぐあいにリズムのある韻文がまじっていて、そのながれがとてもいい。これなら、読み聞かせをするときも、読み手の「ストレ... 続きを読む
  • かさ
    文研出版 1975.2.20これは文字のない絵本です。タイトルは「かさ」。それだけです。では「かさ」の絵本なのかというと、そうではありません。雨の日、かさをさすのは人間だけ。かさの下には人がいて、人はそこで息をして、いろんな気持ちをかかえながら生きて歩いています。そこに降り注ぐ、雨。モノクロのシャープなタッチ、鮮やかに駆使される遠近法で描かれた画面のなかに、たったひとつ、色のあるかさがまじっています。それ... 続きを読む
  • サロンは「エジソン蓄音機」から始まった。
    覚王山にある多目的レンタルルーム「すぺ~すR」で開催された、蓄音機サロンの報告です。主催・解説は井上マスター。参加者は18名でした。ネコパパも、レコード係&スライド係としてお手伝いしました。テーマは「蓄音機の魅力を楽しむ」。当会場で開催される初めての蓄音機サロンということで、まずは歴史的蓄音機の再生から始まりました。シリンダー型の蝋管レコードが再生するのは、ベートーヴェンの「田園交響曲」冒頭。ギャル... 続きを読む
  • めっきらもっきらどおんどん
    福音館 1985.8.5(「こどものとも」353号)1990.3.1(「こどものとも傑作集」)扉は、入道雲を臨む遠景と、そちらに向かって枝を振り振り歩いていく、かんたの後姿です。夏休みのある日「あそぶともだち」が見つからないかんたは、ひとりでどんどん道をあるいて、その先にある鎮守の森に入っていきました。神社にもだれもいない。かんたは、しゃくだから、しめ縄の飾られた大きな木のそばで、「めちゃくちゃのうた」を大声で歌います... 続きを読む
  • デュ・プレ、パレンボイムのベートーヴェン・チェロ・ソナタ全集をLPで再聴。
    BEETHOVEN: Cello Sonatas Nos. 1-5 / Variations Jacqueline Du Pré Daniel Barenboim Recorded:25 & 26 August 1970, Usher Hall, EdinburghProducer:BBC originBalance Engineer:UnknownAngel SCB3823(USA 3LP)(P)1976 BBC under exclusive licence to Warner Classics, Warner Music UK Ltd.チェロ・ソナタというジャンルはベートーヴェンが開拓した分野で、現在第1番と言われている作品5の1は、記念すべ... 続きを読む
  • かいぶつになっちゃった
    ポプラ社 1974年12月 新版2013年4月表紙は、四角に集まった動物たち。ヘビにペリカンにトナカイ、馬に犬にウサギに毛虫、トンボ、鳥…脈絡のない集団です。輪郭はくっきりと描かれ、表情豊かなのに、どこか現実離れしているような「どこにもいそうで、どこにもいない」動物たちです。そんな彼らが、不信の目で左側に視線をやっている…表紙をめくるとタイトル。その下に、歯をむき出したぶきみな「かいぶつ」。第1画面は森の中の屋... 続きを読む
  • 追悼・白土三平さんー人生最初の「トラウマ」ー
    白土三平氏の訃報を聞く。すでに高齢ではあったが、ネコパパにとっては、さいとう・たかをと同じくらい「現役」の漫画家の一人だった。朝日新聞デジタル記事漫画家の白土三平さん死去 「忍者武芸帳」「カムイ伝」など描く小原篤 2021年10月26日 13時42分https://www.asahi.com/articles/ASPBV4G13PBVUCLV009.html「忍者武芸帳」「カムイ伝」など重厚な歴史長編で知られる漫画家の白土三平、本名岡本登さんが8日、誤嚥性肺炎で死... 続きを読む
  • ひゃくえんだま
    鈴木出版 1994.2.3最近はお買い物に現金払いが少なくなって、子どもたちの「お小遣い」はどうなっていくのかなあ、と心配になります。ネコパパが小学校に入りたてのころまで、うちでは一日10円のお小遣いでした。ですから、いまでもネコパパには「10円」の重みが体感でわかるのです。駄菓子屋では10円の選択肢、かなりありましたからね。さて、本作は100円玉の絵本です。お金の話だと、小さい子どもだってひきつけられますよ。表... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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