• 「パリのフルトヴェングラー」をLPで
    最近、やたらと「運命」(ベートーヴェン 交響曲第5番)の聴き比べ番組を視聴したので、ひさびさにゆっくり全曲を聴いてみたくなった。そこで取り出したのがこの2枚組LPで、「パリのフルトヴェングラー」と呼ばれている。1954年5月4日、パリ・オペラ座での演奏会をそのまま収録している。放送番組の聴き比べにはまず登場しない、地味な録音だが、ネコパパはとても気に入っている。評論家、吉田秀和がただいちど聴いた彼の生演奏... 続きを読む
  • またも、マニアックなNHK~「運命」聴き比べ
    タイマー録音しておいた番組のなかに「クラシックカフェ」が入っていた。NHK-FMの定例クラシック番組で、エアチェックなどめったにしないものだが、ネコパパが図書館で解説担当している「音楽を楽しむ会・ベートーヴェン特集」の参考になればと思って予約したのだろう。車の中でだらっと流していたら、たいそうマニアックな番組だった。ベートーヴェンの交響曲第5番、俗にいう「運命」の聴き比べなのだ。後でホームページで確... 続きを読む
  • 安政五年七月十一日
    1970 牧書店1982.8 偕成社(かつおきんや作品集16)ときは幕末、金沢の町で…政吉は十一歳。町で評判の髪結い、能美屋佐吉の息子だ。父親に似て一本気で正義感が強く、曲がったことが許せない。たとえ相手が侍の子でも、機敏な動きと知恵で煙に巻く。今日も、三人に取り囲まれていた町娘を助け出したところだ。町人たちがひしめき合い、元気な声が飛び交う界隈だが、話題は黒船よりも、米の不作と激しい値上がりのことばかりだ。... 続きを読む
  • また、ネコにオーディオ
    テンチョウから、またも新しいオーディオのプレゼント。ホクホクのネコパパ。今度は金色のセットです。ゴージャスだなあ。アンプの光は緑色です。しかし、今回はスピーカーも光ります。光が回転して色が変化する。実はなんと、音も出るんです。曲はグレン・ミラーのヒット曲「イン・ザ・ムード」です。ネコパパの趣味もよくわかってる!さあ、じっくり楽しみましょう。... 続きを読む
  • チコちゃんに叱られる~「なぜ指揮者は手を振る?」
    時々見ている『チコちゃんに叱られる』、8月21日の回は拡大版で、なかなか終わらないのをついぼーっと見ていたら、こんな質問が飛び出した。以下、ネットのニュース記事から、内容を引用してみよう。指揮者の動きにはルールがない? クラシックの謎にチコちゃんが迫る『チコちゃんに叱られる』で指揮者の謎について解説。実は細かなルールは存在しないようで…2020/08/22 09:00https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/... 続きを読む
  • クリュイタンスの「田園」~深い呼吸感と精緻な音作り
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団日Warner +Tower Records TDSA 4(SACD)  録音:1960年5月録音会場:ベルリン、グリューネヴァルト教会プロデューサー:ルネ・シャランエンジニア:ホルスト・リンドナー第1楽章 10:23開始は遅い。フレーズは息長く、後に行くほど大きく膨らみ、ゆっくりと弱音に。これが楽章全体を通しての基本姿勢で... 続きを読む
  • ネコにオーディオ
    娘・テンチョウから、ネコパパ誕生日のプレゼントが届きました。オーディオです!アンプが光る!でも音は出ません。大きさはネコパパフィギュアにぴったりです。対象年齢7歳以上。スピーカーは3ウェイ。Wカセットにレコードプレーヤー。スピーカーの上に乗っているのはレコードです。残念ながらカートリッジはついておらず、アームも動かないのでターンテーブルには載せられない。デザイン的に昭和の香りがしますねえ。1980... 続きを読む
  • いまよみがえる伝説の名演奏…本当によみがえったのか?
    NHK交響楽団の定期演奏会が無期延期で、この番組も過去のライブラリーからの放送が中心になっている。7月は日本のオーケストラを紹介する番組が続いたが、先週はこんなものが。■番組ホームページからいまよみがえる伝説の名演奏・名舞台[NHKEテレ] 2020年08月16日 午後9:00 ~ 午後11:00 (120分)最新の映像リマスター技術により巨匠たちの演奏がみずみずしくよみがえります。カラヤン、バーンスタイン、ベーム、クライバーの名演奏... 続きを読む
  • 「動物と話せる少女リリアーネ」を読む④転換する世界観
    第7巻。第6巻でとうとう「秘密の越境」…動物と話せる力のマスコミ公表をしてしまったリリアーネは、毎日取材に押しかける記者たちや「パパラッチ」たちに悩まされることになります。そんな中、リリのもう一つの力、植物を成長させる力に目をつけ、それで一儲けしようとする男達によって、リリはイザヤと二匹のペットとともに誘拐されてしまいました。連れてこられたのは、場所もわからない山奥。友達を人質にされたリリは、やむ... 続きを読む
  • 「動物と話せる少女リリアーネ」を読む③決裂、回復、秘密の「越境」
    第5巻。リリアーネの学校にやってきた転入生ヴォルケは牧場の娘でした。リリとイザヤは誘われて牧場に出かけますが、そこで見たのは経営の厳しい現状でした。望みは牧場の大黒柱である馬術競技用の馬ストームが競技大会で優勝すること。ヴォルケの「ふたりの母」は、ベテラン調教師のエゴベルトにストームの訓練を任せています。ところがエゴベルトの違法薬物を使った暴力的な調教で、ストームはすっかり人間を憎むようになってい... 続きを読む
  • 「動物と話せる少女リリアーネ」を読む②ケストナーの血脈
    第3巻。リリアーネのママは、政治番組のキャスターの座をねらうアナウンサーです。彼女は、リリの「秘密」が世に知られることで自分の仕事が脅かされることを恐れ、事あるごとに秘密を漏らさないように、リリに念押しをします。専業主夫のパパや、メカに強く大工仕事の得意な母方のおばあちゃんは、リリをいつも温かく見守っていますが、リリとママの関係はずっと緊張をはらんだままです。さて、夏休みを過ごすために、北海沿いの... 続きを読む
  • 「動物と話せる少女リリアーネ」を読む①自分だけの才能
    シリーズ第1巻。リリアーネは小学4年生。どんな動物とでも話せる力と、笑顔によって植物をたちまちのうちに成長させる力を持った少女です。でも、その秘密を知られないようにするために、もう3回も転校を繰り返しています。今回の引越しで、リリはとなりの家に住む5年生の少年イザヤと知り合いますが、彼もまた、学校のアイドルでありながら、人に知られたくない秘密を抱えていました。笑顔を隠した、煮え切らない態度のせいも... 続きを読む
  • ヘレン・メリル、発掘!
    井上マスターが、ご自宅でLP再生したヘレン・メリルの「What`s New?」を、Line動画で送ってきてくださいました。たいへん有名な一枚です。すっかり酔いしれたネコパパ、俄然このアルバムを全部聴きたくなったのですが、確か、架蔵盤はCDしかない。ところが、そいつが見当たらない。さんざん探してこんな棚の奥の奥から、ようやく発掘しました。ジャケット違いです。これはダサい。でも中身は同じ。いわゆる、駅売り海賊盤というや... 続きを読む
  • いま、子どもの本が売れる理由~マーケティングから読む、斬新な「通史」。
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480017109/1997年より続く出版不況の中、逆に売上を伸ばしている児童書市場。なぜ「子どもの本」は売れるのか。気鋭のライターが豊富な資料と綿密な取材で解き明かす!■通史がなければ書いてやろう筆者は子どもの本の専門家ではなく、編集者出身でウェブ出版やコンテンツビジネスについての著書が多いライターです。自身にお子様が生まれるまでは、書店の児童書コーナーに足を運んだこと... 続きを読む
  • 雑誌「ミュージック・エコー」付録盤を聴く③
    音楽雑誌「ミュージックエコー = Music echo」(学習研究社1970年10月~1975年まで月刊で刊行)に付録として添付されていた17cmLPを中古レコード店で発掘。未CD化と思われる貴重な録音が含まれているようなので、ジャケットの両面をスキャニングして紹介することにした。今回はその第3回。第37号「神経の動きが透けて見えるような」という宇野功芳の評がぴったりの、響きのスリムなメンデルスゾーンだが、音が出し切られていないも... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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