• 名古屋ブルックナー管弦楽団、大作第8番を演奏
    ネコパパ夫婦に友人知人、総勢6人で聴いてきました。■積み重ねることで、音楽は自ずと語りだすブルックナーを必ず1曲はプログラムに入れるアマオケ、今回はいよいよ代表作にして大作、交響曲第8番の登場です。ネコパパは夫婦で来て、会場でご招待してくださったUさん夫婦、それに友人sige君と落ち合ったのですが、席はそれぞれ好みが分かれて、バラバラに座ることに。ネコパパとsige君は一階の中央より少し座りました。久しぶり... 続きを読む
  • 第42回日本口承文芸学会大会報告④坪田譲治と昔話
    童話化された昔話 ―坪田譲治の『新百選日本むかしばなし』―藤井 倫明(立正大学)■童話、文学としての昔話いつの間にか昔話が、聞くものから読むものに変わっていた。小学校国語教科書をはじめ読み物として再構成された昔話が世に満ちている。この流れを生み出した作家のひとりが坪田譲治(1890年(明治23年)3月3日 - 1982年(昭和57年)7月7日)である。坪田の「日本昔話」(「日本のむかしばなし」)は、彼の執筆活動の中でもっ... 続きを読む
  • 梅雨の日の蓄音機コンサート、ジャズ特集
    6月23日、恒例の名古屋蓄音機クラブ例会に参加してきました。この日は土砂降りの雨でしたが、回が進むに従って雨が上がり、日が差してくるという不安定な天候でした。40人限定の客席はほぼ満席で、お客様もご機嫌だったのですが、あいにく、ギャラリー香津原の誇る主力蓄音機EMG MARK9はちょっとご機嫌が悪くて…アームの調整、針の交換など、勝原オーナーと井上マスターが手を尽くしてなだめたのですが、よほど虫の居所が悪か... 続きを読む
  • 第42回日本口承文芸学会大会報告➂アイヌ口承文芸の世界
    イナウの霊魂の循環 ―北海道アイヌの口承文芸から― 阪口 諒(千葉大学(院)) ■イナウは神霊の依り代イナウとは霊魂の循環を司るアイヌ民族の祭具である。カムイや先祖と人間の間を取り持つもの(贈り物・メッセンジャー・神霊の依り代)とされる。カムイは人間の周囲の事象の中でとりわけ人間が生きるための資材を提供するもの=神であり、イナウはカムイに捧げられるものであるとともに人間のお守り=御幣の役割を担... 続きを読む
  • 音質変貌!~朝比奈隆のブルックナー交響曲全集SACD
    5月にご紹介したこのセットですが、結局予約してしまい、6月17日に到着しました。開封してみると、広告写真とはちょっと違って、パッケージは3分冊でなく、2分冊になっていました。朝比奈隆生誕110年記念企画・VICTOR原盤ブルックナー:交響曲全集(SACDシンブルレイヤー) タワーレコード オリジナル企画 http://tower.jp/article/feature_item/2018/05/16/11103枚のディスクに収録~ 総収録時間:11時間41分38秒2018... 続きを読む
  • 第42回日本口承文芸学会大会報告②「漫談」の誕生
    「漫談」の誕生 ―行為する言葉とその思想―真鍋昌賢(北九州市立大学)■漫談の誕生「漫談」は文芸研究の死角にある分野である。涙を提供するメディアである「浪花節」と比較しも取り上げられることが少ない。理由のひとつは「笑い」を提供する芸能であること。「笑い」はアカデミズムの対象として取り上げられにくいからだ。さらにこれが、「活動弁士」=映画説明者を源流とし、映像に従属すると見做されたことも、研究意義が見出し... 続きを読む
  • 「針と溝」だけの写真集
    こんな写真集が出たそうです。https://www.amazon.co.jp/%E9%87%9D%E3%81%A8%E6%BA%9D-stylus-groove-%E9%BD%8B%E8%97%A4%E5%9C%AD%E5%90%BE/dp/4860114094アナログレコードの溝をカートリッジの針がトレースするさまを捉えたもので、東京では各所で写真展も開催されているとのこと。画像はAMAZONから引用しました。このような作品は前代未聞だそうです。確かに。もちろんこれを見ていても音は出てこないのですが、惹かれるものが... 続きを読む
  • 第42回日本口承文芸学会大会報告①異類合戦は日本のオリジナル
    第42回 日本口承文芸学会大会2018年6月2日、3日、4日  ― 於 関西福祉科学大学―シュレーゲル雨蛙さんのご招待で参加してきました。大会だけに内容は多種多様、興味深い研究テーマがずらりと並び、壮観でした。例によってメモ書き報告を掲載していきたいと思います。★第1日目 6月2日(土)会場 D2-605=606教室◎開会の辞 高木史人(会長・関西福祉科学大学)大学4年生で卒論の研究発表をした思い出。おじいさんが奸計を巡らし... 続きを読む
  • ネコパパ庵に蓄音機が
    ネコパパ、SP盤熱が嵩じて、とうとう蓄音機を購入。ポータブルタイプのチビ蓄音機、略して「チビグラ」です。コロムビアNo204、シリアルナンバー17057、200シリーズはポータブル蓄音機の普及型で、一桁目の番号が後になるほど新しいとのことです。この204の発売時期は1937年(昭和12年)頃。この個体の正確な製造時期はわかりませんが、それから数年の間のものでしょう。小さいながらも、激動の戦前、戦中、戦後を生き延びた蓄音機な... 続きを読む
  • ネコパパと「運命」
    フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋の演奏会の記事ではいろいろと書いてしまったのだが、最後の「運命」交響曲では、やっぱり熱くなった。これぞクラシック音楽の代名詞にして、誰もが知る名曲の証。「運命」と呼ぶのは日本だけ、という話が昔から流布していた。そうなのかなと思っていた。確かに、どのレコードジャケットにも「Symphony No5」としか書かれていない。そう説明されながら、でもずっと「運命」と呼び続けられてい... 続きを読む
  • ネコパパブログが学術誌に紹介される
    親愛なるブロ友、シュレーゲル雨蛙さんから送られてきた学術誌に、なんとネコパパのブログが紹介されていました。それもアドレス込みで。紹介されているのは、雨蛙さんの親しき隣人で、民俗学者の高木史人氏が書かれた研究報告の一部です。ネコパパも出席させていただいた日本口承文芸学会第72回例会の報告文ですが、単なる報告でなく、発表された多様な研究を土台に、熱烈なる問題提起をされています。文章中には恐縮にも、「例... 続きを読む
  • ネコパパとピアノ協奏曲第4番
    ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は、ネコパパにとっては古今東西のピアノ協奏曲のベストワンに位置する愛聴曲。ひさびさにこの曲のライヴ演奏に接してあらためて曲の美しさと演奏の難しさを実感した。というわけで、この曲との遍歴を少しつぶやきたい。■ウィルヘルム・バックハウス(P) カール・ベーム指揮ウィーン交響楽団(1967年)最初に聞いたのは中学生の時。TV放送されたこの演奏の音だけを、カセットレコーダーで手録りし... 続きを読む
  • 「運命」「田園」を初演プログラムで聞く演奏会
    愛知を拠点に活動しているフィルハーモニカー・ウィーン・名古屋は、トヨタ自動車の支援を受けて、ウィーン・フィルと同じ楽器を使用し、同オケの首席奏者に指導を受けながら活動している団体だ。特徴としては、コンサート会場を限定せず、県内のコンサートホールを順繰りに回って演奏会を行うことが挙げられる。今回は豊田市コンサートホール。ネコパパの自宅から車で35分の距離…それなら、ということで、久々に出かけてみるこ... 続きを読む
  • 日本イギリス児童文学会中部支部春の例会報告➂プランタジネット朝の時代
    講演  「12 世紀のプランタジネット朝と教会」小野 賢一 先生(愛知大学 文学部)【講演概要】リチャード獅子心王は、イギリスの国王として知られるが、フランス語を使って生活を送っていたのはなぜだろうか。ジョン欠地王は、暴君として描かれることが多い。父のヘンリー2 世と兄のリチャードも教会から税金を巻き上げるという点ではジョンと変わらぬ暴君であったのに、なぜジョ ンだけ評判がよくないのだろうか。以上のよう... 続きを読む
  • ギャラリー香津原・蓄音機コンサート「歌謡曲とクラシックの夕べ」
    5月26日、ギャラリーに場所を移して2回目の蓄音機コンサートが開催されました。今回も定員40名、満席の盛況でした。「クラシックのSPがまとまって入荷」との知らせを勝原オーナーから知らされていたネコパパは、少し早めに到着。本番に備えて試運転されるEMGjマークⅨのパワーと繊細を兼ね備えた美音を聞きながら、しっかり拝見させていただきました。盤は1930年代の状態良好の国内盤が100枚あまり。その中からカザルス... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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