日本イギリス児童文学会研究大会2017⑦翻訳は「窓」そして「星座」

2017/11/29         

ラウンドテーブルA国境を越えて:翻訳と編集出版さくまゆみこ(翻訳者)×村中李衣(ノートルダム清心女子大学)(概要)【児童文学の翻訳とは(さくまゆみこ)】私は、児童書というのは、子どもの周りに窓をあけるための媒体だと思っている。子どもに無理強いして窓を開けさせるのでは意味がないが、「子どもが開きたくなるような窓」を用意しておくことには意味がある。窓を開けた子どもがそれによって自分の視野を広げたり、ある...

久々の聴き会、inネコパパ庵

2017/11/24         

11月23日勤労感謝の日、肌寒くも晴天。久しぶりにSige君、Sumi君、Emo君が来訪して、ネコパパ庵で聴き会です。大抵は11時くらいに集まって、まず1時間くらい聞いた後で、外にお昼に出かけ午後1時半くらいに再開してあとは夕方まで一気に聴いていく、という会の流れができあがっています。それはネコパパ庵だけではなく、チャランさんやBassclef君やKonken君、Mnさん…どのお宅でも大体そう。でも今日はSumi君所用で午後...

日本イギリス児童文学会研究大会2017⑥マクガフィンとしての「本」

2017/11/22         

c. 時空を超えて――When You Reach Meにおける装置としての『五次元世界の冒険』浅井千晶(千里金襴大学)(概要)レベッカ・ステッド(1968-)はニューヨーク生まれの作家で、1970年代末のマンハッタンを舞台に12歳の少女ミランダの視点で語られるタイム・ファンタジーWhen You Reach Me(邦題「きみに出会うとき」2009東京創元社)でニューベリー賞を受賞した。この作品では1962年に同賞を受賞したマデリン・リングル...

日本イギリス児童文学会研究大会2017⑤魔法風リアリズム

2017/11/21         

b. A Stitch in Time (1976)における過去の意味菅谷美佳子(筑波大学人文社会科学研究科文芸・言語専攻5年次)(概要)タイム・ファンタジーには、固有の場所とつながりを持つ登場人物を介して異なる時代の人物と交流し、自身の継続性を確認するという共通する枠組みが見られる。ペネロピー・ライブリーのA Stitch in Time(「時間の縫い目」未訳1976)は、この枠組みを引き継ぎつつも異なる要素を持った物語であり、タイム・ファン...

子どもの本専門店の嚆矢、メルヘンハウス閉店へ

2017/11/21         

このニュースは、ショックです。ネコパパが高校生のころから通い詰め、ほとんど「もうひとつの大学」に等しい存在だった書店「メルヘンハウス」が閉店することになりました。以下、引用です。名古屋「メルヘンハウス」閉店へ 日本初の子どもの本専門店 中日新聞WEB2017年11月17日 朝刊http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017111702000070.html 日本初の子どもの本専門店として知られる「メルヘンハウス」(名古...

日本イギリス児童文学会研究大会2017④「グリーン・ノウ」のリアリティ

2017/11/17         

10月29日(日)研究発表⑤「時を超える」司会:菱田信彦a「目に見えないもの」のリアリティ――Lucy M. Bostonの時空間認識を読む――磯部理美(一橋大学言語社会研究科博士後期1年)(概要)ルーシー・M・ボストンの「グリーン・ノウ物語」のうち、第1巻、第2巻、第6巻は、主人公の少年トーリーが古い館に宿る過去の歴史、いわば「館の記憶」をたどる物語である。第1巻「グリーン・ノウの子どもたち」では、トーリーが17...

日本イギリス児童文学会研究大会2017③斎藤惇夫氏の講演

2017/11/15         

基調講演① 司会:成瀬俊一演題:図書館から学んだこと講師:斎藤惇夫(児童文学作家)(概要)子どものころから経験した四つの図書館を振り返りながら、私にとっての子どもの本とは何であるかをお話しようと思っています。まずは1950年代初頭の小学校の図書室、そこにいた司書、そこで私がどんな本とどんな風に出会っていたか、次に1970年代の新潟の公共図書館と図書館員から学んだ、子どもの本を選び、それを普及す...

日本イギリス児童文学会研究大会2017②研究は時空を超えて

2017/11/14         

研究発表② 「19 世紀 」 司会:香川由紀子研究者は、時空間を超えて対象することが可能か 正置友子(概要)誰しも身体を持ち、この世界に生きている以上、一つのパースペクティヴしか持てない。そのパースペクティヴから見渡せる地平は限られている。その人が、この世界のどこで生まれ、どのような自然的・文化的・人的環境の中で生きてきたかで地平は異なる。さらに地平にあるものでも、本人のパースペクティヴの中に入り...

日本イギリス児童文学会研究大会2017①ライラとホールデンは「語る」

2017/11/10         

2017 年 10 月 28 日(土)・ 29 日(日)、東京女子大学で開催された、日本イギリス児童文学会研究大会2017にお邪魔してきました。東京駅から中央線で約35分、「西荻窪」駅からバスで10分のところにある、閑静な佇まいのキャンバスは、児童文学を勉強するのにぴったりの環境です。たた、当日は先週末に続いて台風が接近、新幹線は動くのだろうか…と不安を感じながら当日を迎えたわけですが、まあ、なんとか、着くことは着きました...

濵津清仁の「田園」を聴く

2017/11/06         

大府市楽友協会管弦楽団 第42回定期演奏会指揮  濵津 清仁プログラムヴェルディ作曲 「運命の力」序曲J.ウィリアムズ作曲 スターウォーズ組曲ベートーヴェン作曲 交響曲第6番「田園」アンコール曲グリーグ 「ホルベルク組曲」より 前奏曲2017年11月5日(日) 午後1時30分開演大府市勤労文化会館SIGE君と行ってきました。期待の指揮者、濵津 清仁の「田園」とあって、ネコパパの期待も膨らみます。…という...