• レコード掃除機の威力
    LPレコードは素敵な夢の円盤ですが、なかなか手間のかかるものでもあります。その一つが汚れ。盤面の汚れだけで済むのならいのですが、どうしてもそれが音の汚れになる。ノイズが出たり、音がかすれたりする。一見、綺麗に見えても、プレーヤーにかけてみるとがっかり…ということも少なくありません。近年は、そうしたファンの悩みに応える製品が色々と出てきました。特に欲しいのが、レコードクリーナーですね。私はもっぱら中性... 続きを読む
  • ムラヴィンスキーの「田園」①1949年モスクワ
    旧ソビエト連邦を代表する指揮者がムラヴィンスキーだった。彼は「田園」の録音を4種類残している。①1949年3月29日 モスクワ②1962年3月20日 レニングラード・フィルハーモニー大ホール③1979年5月21日 東京文化会館④1982年10月17日 レニングラード・フィルハーモニー大ホール順に聴いてみよう。最初に①、これは4つの録音の中で唯一のセッション録音で、国営レコード会社メロディアによって録音... 続きを読む
  • 「子どもの言葉に前座はない」~村中李衣さんのお話②
    村中李衣さんの講演会報告の続きです。国語の授業では、作者や登場人物に手紙を書くという実践がよく行われます。でも疑問に感じることもあります。書くことで、子どもと物語の直接出会う機会が損なわれてしまうことがある。出会いをずらしてしまうのです。でも、こんな実践は楽しい。三好市の小学校で実践された「物語の続きを書く授業」。これは作品と出会うとき、子どもがどこに共鳴しているのかがよく伝わってきました。子ども... 続きを読む
  • 「声の道と、身体で読むこと」~村中李衣さんのお話①
    2017年8月8日、豊橋で、児童文学者の村中李衣さんの講演を聴きました。場所はライフポートとよはしコンサートホール。地域の国語教員を集めての夏季研集会の企画でした。村中さんは、ネコパパが大好きな作家です。デビュー作「かむさはむにだ」(1984)以来、全著作をフォローしている、数少ない作家…ということで、もう随分前からわくわくしていました。村中李衣の、どこが好きなのか?彼女自身の言葉を引用します。「子ども、老人... 続きを読む
  • 蓄音機喫茶エヂソン、地域サロンで出前コンサート
    ネコパパの住む町で行っている「地域サロン」で、20日、蓄音機コンサートが開催されました。来訪されたのは、蓄音機喫茶エヂソンの勝原チーフマスターと、アシスタントのNさん、Hさんです。猛暑の日曜日とあって、どれくらいの参加者が来られるのか、主催者側としては心配だったのですが、およそ30人のみなさんが集まりました。テーマは「蓄音機で聴く歌謡曲の魅力」。ネコパパにはお馴染みの、勝原さんの、穏やかな中にも思い入... 続きを読む
  • テンコとムーミン展へ
    娘と孫がお盆で滞在中。次女のコリコは5月誕生でもうすぐ生後5ヶ月。2ヶ月ぶりに再会してみると首は座っているし、笑顔はをみせるし、びっくりするくらいの成長ぶりでした。一方長女のテンコは、おませさんぶりが輪をかけて、まだ4歳というのに、ちょっとそそっかしい母親(テンチョウ)の世話やきをしているようです。ネコパパとレコードも聞いていますよ。「運命」も「田園」も「トッカータとフーガ」も「アイネ・クライネ・ナハ... 続きを読む
  • 「まろのSP日記」を聴く
    へえー、NHKFMで、こんな番組があったんですね。長い間のFM離れで、ちっとも気づかなかった。年に二、三回のペースで長期にわたって続いているようです。「まろのSP日記 第17集」~フランスの風・スタジオ編~8月12日(土)放送案内役は、NHK交響楽団第一コンサートマスターの、まろさんこと篠崎史紀氏です。この人、芸達者ですね。声の張りが良く、ラジオ放送にぴったりのしゃべりです。SPレコードにも造詣が深いようです。知... 続きを読む
  • 黄昏の名古屋ボストン美術館~パリジェンヌ展
    久しぶりに、名古屋市金山駅近くにある、名古屋ボストン美術館に行ってきました。ここは、名古屋都市センタービルの中の3階分を占める美術館で、エスカレータをのぼると、アメリカのボストン美術館のデザインをイメージした、二本のイオニア式円柱が見えます。当館はその「本家」の姉妹館として、「本家」の所蔵品を中心に展覧会を行っていくことを目的に開設された美術館なのです。さて、現在開催されているのはパリジェンヌ展20... 続きを読む
  • 急病と音楽
    夕方、突然胸の苦しさに襲われて、ますますひどくなるので近くの病院の緊急外来に駆けつけました。すると、とんでもない混雑。救急車が次々に到着し、警察官の出入りも頻繁。そんなわけでネコパパ、心電図はすぐにやってくれたけれど、心臓に問題がないとわかってからは、どんどん後回しに。到着したのが夜10時、病院を出たのが朝5時というわけで、ほとんど徹夜仕事になってしまいました。その間、痛みがどうにもおさまらず、じっ... 続きを読む
  • メアリと魔女の花
    見てきました。ネット界隈では、辛口のレビューが魔法のほうきに乗って飛び交っているようでしたが…それはきっと、「ジブリの血を継承したい」という米林宏昌監督への期待が大きいからなのでしょう。監督自身も意識しているようで、それは本作のキャッチコピー「魔女、ふたたび」にも現れていると思います。これは物語由来の言葉である一方で、「魔女の宅急便」を「ひとたび」とした「ふたたび」の意味も込められていて、観客の多... 続きを読む
  • ルーブル美術館をテーマにした漫画展
    土曜日の午後、アヤママと展覧会に行きました。場所は名古屋の中心部にある、松坂屋美術館です。ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」これは、フランス語圏の漫画家「バンド・デシネ(BD)作家」と日本の「漫画家」たちによって描かれた、ルーヴル美術館をめぐる作品展です。「9番目の芸術・漫画」という呼び方は、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。けれども、フランス語圏では、この「バンド・... 続きを読む
  • マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎
    指揮者・近衛秀麿がにわかに脚光を浴びたのは、2015年に放送されたNHKスペシャル『戦火のマエストロ・近衛秀麿―ユダヤ人の命を救った音楽家―』がきっかけだったようです。残念ながら、ネコパパはこれは見る機会がありませんでした。先日7月29日、その関連番組のような形で放送されたのが「玉木宏 音楽サスペンス紀行~マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎~」で、昨夜これを録画で見て、ことの概要をようやく知るこ... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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