• 長新太さん~展覧会情報と40年前の聞き書き
    近隣の美術館で、次のような展覧会があるそうです。絵本作家、長新太の原画展です。 没後10年 長新太の脳内地図展 【会期】 平成28年7月23日(土曜)から9月4日(日曜)【会場】 1階展示室・ロビー【入場料(当日)】 一般300円、学生200円、中学生以下は無料 斬新な漫画や絵本を発表し、日本の出版界にナンセンスの新境地を切り拓いた長新太(1927年から2005年)。ユーモアと驚きに満ちた絵本や漫画の原画、未... 続きを読む
  • ふりそそぐ音の雨~名古屋ブルックナー管弦楽団演奏会
    Sige君と演奏会に行ってきました。 今回は地元T市音楽鑑賞愛好会会員のU氏のご招待です。ありがとうございます。  名古屋ブルックナー管弦楽団第22回演奏会  ブルックナー   3つの小品と行進曲R=シュトラウス    4つの最後の歌ブラームス    交響曲第4番ホ短調  指揮:森口真司 独唱 佐々木典子(ソプラノ)  2016年6月26日(日)15:00開演 会場 豊田市コンサートホール毎回必ずブルックナー... 続きを読む
  • クレンペラー、1960年ライヴの『田園』
    ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調『田園』オットー・クレンベラー指揮フィルハーモニア管弦楽団1960.6.2ムジークフェラインザール、ウィーンウィーン芸術週間ベートーヴェン・チクルスよりAltus 国内盤CD米Music&ArtsCD第1楽章クレンベラーのいつもの流儀どおり、遅いテンポで悠々と始まるが、わずかに動きを示すところが他の録音とは一味違う。なだらかなフレーズで一瞬緩め、リズムを感じると早めに。例の「寝たばこ大火傷」... 続きを読む
  • JBBY国際フォーラム報告③マーカス氏と野上氏の対談
    5月21日に東京・ソラシティホールで行われたJBBY国際フォーラム「子どもの本と社会を考える」の報告の三回目です。 講演の後は、レナード・マーカス、野上暁両氏の対談が企画されていました。テーマは「日本の子どもの本は、社会とどう関わってきたか」通訳を交えての対談ながら、流れはスピーディでメモを取るのもなかなか大変。間違いはあると思いますが、そのあたりは文責ネコパパということで開陳させていただきます。コ... 続きを読む
  • JBBY国際フォーラム報告②日本の子どもの本の歴史
    5月21日に東京・ソラシティホールで行われたJBBY国際フォーラム「子どもの本と社会を考える」の報告の二回目です。 レナード・マーカス氏に続いての登壇は野上暁氏。「学年別学習誌」をはじめ小学館の児童出版に長年にわたって関わり、マンガ・特撮などの児童文化を牽引し、現在は児童文学・文化評論家として精力的な活動をされています。今回は「日本の子どもの本の歴史」という大テーマを、わずか45分で語ろうという力技で... 続きを読む
  • JBBY国際フォーラム報告①アメリカ児童文学の成り立ち―子どもの本とアメリカ
    5月21日に東京・ソラシティホールで行われたJBBY国際フォーラム「子どもの本と社会を考える」の報告の一回目です。内容が膨大だったので、どうまとめるべきか迷っていましたが、そうこうしているうちに1か月たってしまいました。あれこれ考えずに、最初から報告してしまうことにしました。 まず、このフォーラムの趣旨から。「アメリカ合衆国と日本を比較しながら、家庭環境の多様化、経済格差と子どもの貧困、移住してきた子... 続きを読む
  • 音楽と共に旅した、少年の心の軌跡を描く物語
    そして、ぼくの旅はつづくサイモン・フレンチ作野の水生訳小林万希子画初版年月日:2012年01月25日福音館書店  主人公の少年アリは、音楽演奏と作曲の才能にあふれた少年。この物語は、そんなアリが幼い日、不慮の事故で父を失い、母とともに辿った心の旅路を描く物語です。ドイツ生まれの少年アリは、母と共に祖父の家で暮らしていました。ベルリンのオーケストラでコンサートマスターを務めていた祖父は、孫のうちに潜... 続きを読む
  • 追悼・末吉暁子 ママの黄色い子象
    ママの黄色い子象末吉暁子絵 中地 智講談社児童文学創作シリーズ1985.12.12  ぼくが学校から帰ると、車庫には見たこともない車が入っていた。うちは、パパがいない。いるのはぼくと、妹のななと、ママだけ。よって、その黄色い小さな子象そっくりの車を運転するのは、ママ。ぼくははっきりいって、おそろしかった。だって、ママは、ちょっとありえないくらいのおっちょこちょいなんだ。ああ、ぼくたち、無事でいられる... 続きを読む
  • 批評もまた自分の歌~音楽評論家 宇野功芳氏逝去
    音楽評論家で指揮者の宇野功芳さん死去産経新聞 6月12日(日)8時5分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160612-00000502-san-musi音楽評論家で指揮者の宇野功芳(うの・こうほう=本名・功=いさお)さんが10日、老衰のため死去した。86歳。葬儀・告別式は近親者のみで行う。後日、お別れの会を開く予定。父は漫談家の牧野周一。国立音楽大声楽科で合唱指揮者を志す一方で、音楽評論を始める。歯切れ良い筆致で指揮者のハ... 続きを読む
  • とびきりのナンセンスを電話でどうぞ
    パパの電話を待ちながらジャンニ・ロダーリ内田洋子 訳講談社2009/4/7 セールスマンのビアンキさんは、イタリア中を旅してまわる仕事。なかなか会えない娘さんに、毎晩9時きっかりに、電話でお話を聞かせる約束をしていました。これは、ビアンキさんが電話で語ったお話を集めた本という趣向。電話代がかさむので、話は短く、中身は面白く…ということで、全部で56編の短いお話が集まってきました。いわばショートショートで... 続きを読む
  • 西尾フィル/オペラへのお誘い
    今日はアヤママとコンサートに出かけました。sige君、K君のご厚意によるものです。この場を借りて感謝いたします。西尾フィルハーモニー管弦楽団第43回定期演奏会~魅力溢れるオペラの名曲から~指 揮 米津俊広ソプラノ 渡部純子 テノール 山田正丈■プログラムスッペ 「軽騎兵」序曲シューベルト 「ロザムンデ」間奏曲第3番ビセー 「カルメン」第3幕への間奏曲ポンキエルリ 「ジョコンダ」より時の踊りヴェルディ「ア... 続きを読む
  • パーヴォ・ヤルヴィ 指揮の極意
    NHK交響楽団常任指揮者に就任してから、パーヴォ・ヤルヴィの勢いが、とまらない。先日も    NHKの番組「クラシック音楽館」で、定期演奏会の放送後の残り時間を使って、こんなドキュメンタリーが放送された。パーヴォ・ヤルヴィ 指揮の極意指揮を学ぶ音楽大学の学生4人を相手にした公開レッスンの模様である。企画の仕掛け人は、指揮者の広上淳一で、当日は彼が司会進行をつとめたようだ。番組でもちょっと... 続きを読む
  • 「カワイイ」は人を暴君に仕立て上げる?
    大人になるっておもしろい?清水 真砂子 著岩波ジュニア新書2015.4本体840円https://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/1504/500801.html ■内容紹介自分を信じ切れず,個性や“らしさ”を探しながらも,一方で人と違わないことに心を砕く若者たち.大人になる前のとまどいや悩みは尽きず,未来に希望を思い描くのも難しい.そんな10代に魂を揺さぶる数々の物語を通して,悩むこと,傷つくことを恐れず,もっと伸びやかに,自... 続きを読む
  • ワルターの演奏を想起させる、ヴェーグ四重奏団
    ●ヴェーグ弦楽四重奏団の芸術               14CD SCRIBENDUM (SC 803)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16番&大フーガ :1952年モーツァルト:弦楽四重奏曲ニ短調 K.421&ト長調 K.387&変ロ長調 K.458&イ長調 K.464&ニ長調 K.575&ヘ長調 K.590シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」 :1952/53... 続きを読む
  • 馬頭琴の響きがきこえてくる
    今日は「スーホの白い馬」にかかわる新聞記事の紹介です。絵本「スーホの白い馬」はご存知でしょうか。http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=426子どもの時にこの一冊に出会えた人は、幸せな人です。教科書ではなく、絵本として。 モンゴルの遊牧民のお話です。羊飼いの少年スーホは、大人顔負けのはたらきものでした。ある日、帰り道で倒れていた白い子馬を拾い、育てます。子馬は羊を狼から守る、立派な牧羊... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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