• 耳のいい「タカコさん」の目は何を見ているのか
    「タカコさん」というマンガを読みました。朝日新聞のこんな書評が目にとまったのです。 2016年2月21日(日)朝日新聞書評欄より引用ー 紙のマンガからは音は出ない。が、本作を読めばマンガが音を表現するのに実は適したメディアであることがわかるだろう。カタコさんは<人よりちょっと耳がいい>。勤め先のレストランでは、ほかのスタッフが気づかない客の声を察知して対応する。家にいても周囲の部屋の物音から、... 続きを読む
  • 学校司書って何?ーそんな疑問に答える「図書館の主」新作
    図書館の主 12巻(2016/02/16)芳文社コミックス篠原ウミハル定価:590円(税別) 「学校司書」を知ってますか?翔太たちの通う小学校に新しく「学校司書」の海老原がやってきた。優しくて頑張り屋の彼女に児童たちは好感を抱くが…!?かたくなに閉ざされていた心の扉をそっと開けてくれる第12巻!! 本作は、ぶっきらぼうで博識な児童図書館司書・御子柴君を主人公とした、日本唯一の「児童図書館マンガ」。ネコパパが新刊を... 続きを読む
  • 豊橋にて、アナログの音で暖をとる
    2月某日。小春日和と思って軽装で出たら、意外に風が冷たい…そう思いながら最寄の駅から40分、急行電車は豊橋に到着。今日は久しぶりにRecooyajiさんのお宅へお邪魔して聴き会なのです。豊橋駅のいつもの交番前で午前10時、Recooyajiさんにピックアップしてもらいました。オリジナル盤の「匂い」の漂うリスニングルームへ直行です。で、早速聞かせていただいたのは、ヨゼフ・クリップス指揮アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽... 続きを読む
  • 「さくらいろの季節」-痛くて切れそうで、ヒリヒリな12歳の戦場
    さくらいろの季節蒼沼 洋人/著 2015年03月 ポプラ社1,512円 (本体: 1,400円)  12歳。 教室は、ときに戦場になる。 痛くて切れそうで、ヒリヒリで、意味不明。 でも――― これがいまの、そのままの、わたしたちだ。  小学2年生のときには、桜の木のまわりを「願いのかなうダンス」をした三人…主人公めぐみ、理奈、優季でしたが、 6年生になって、彼女たちの人間関係はすっかり変わってしまいます。 いつのまにか病気に... 続きを読む
  • 小澤征爾さん指揮の作品にグラミー賞
    クラシック界にちょっと明るいニュースです。小澤征爾さんのグラミー賞受賞。作品は、ラヴェルのオペラ『こどもと魔法』です。国内では、体調管理を続けながらベートーヴェンの交響曲を中心に指揮していて、テレビで拝聴した「第2」は細部まで力のみなぎった演奏でした。現在彼は音楽塾公演で、J・シュトラウスの『こうもり』上演に取り組んでいます。先週15日から京都公演が始まっていますが、指揮は部分的で「音楽監督」の立... 続きを読む
  • Ipod Classicが昇天
    ネコパパ愛用のIpod Classicがどうやら昇天したようです。ほとんど車中に置きっぱなし、運転中は音楽流しっぱなしという酷使を5年以上続けてきて、問題なかったのですが、今年に入ってから不調が始まりました。カーオーディオが読んでくれません。再起動もできません。ついに先月、マニュアルに従っていったん初期化し、あらためてI tunesに蓄えた音源を入れなおしたところ、正常に復帰して、やれやれと思っていたのですが…昨日職... 続きを読む
  • 石井直人『児童文学補完計画』を続けて読む
    児童文学評論家の石井直人が、雑誌『日本児童文学』2015年7.8月号~11.12月号の三号にわたって連載した評論『児童文学補完計画』を読んでみる。 石井は児童文学とは何かという問題に、独特の考え方を提案している。 子どもの読者(視聴者)が、絵本、童話、小説、マンガ、アニメ、ゲーム、TV、映画などの違いを区別せず、何らかの作品に接触して物語を読み取っている限りにおいてそのつどそこに児童文学が発生しているとみ... 続きを読む
  • 『サライ』2016年3月号は「漫画特集」
    『サライ』2016年3月号「漫画特集 みんな漫画で大きくなった」2月9日の発売日は手塚治虫の命日となる。小学館は手塚とも関係の深い出版社の一つだった。命日と発売日が重なる、ということで、同誌はじめての漫画特集を組むことになったようだ。別冊付録として手塚治虫の『新寳島』前半と『ジャングル大帝』最終話の初版復刻が添付されている。漫画の別冊付録なんて、何十年ぶりだろう…ネコパパも、つられて購入してしまった。私た... 続きを読む
  • ハイレゾに浸る午後
    2月某日、sige君に案内されて、彼の義弟であるkei君宅を始めて訪問しました。kei君は熱心な音楽ファンです。近頃はSACDやハイレゾなど、クオリティーの高い音楽再生に関心を持っているとお聞きして、ならぜひ一度…とsige君を通して無理を言ったのです。訪れてみると、意外にネコパパ宅から近隣でした。年輪を刻んだ日本家屋。母屋に繋がった中地下に降りると、そこは二十畳あまりのリスニングルームになっています。存分に音を鳴ら... 続きを読む
  • 熱のある日に聴く音楽
    熱を出して一日休養。アヤママがインフルエンザA型に罹患して3日間休養したばかりだったので、もしやと思ったのですが、診断は普通の風邪でした。ほぼ一日寝て過ごし、夕方になって起きだしちょっと音楽を。こういうときは刺激物はよくありません。  The real birth of the cool日SONY LP 1940年代のSP復刻で、一聴すると穏やかなダンス音楽なのですが、冒頭の「スノー・フォール」から、フランス近代音楽のようなデリケ... 続きを読む
  • 書店の名前は『トムの庭』
    2月の晴れた土曜日、名古屋の行楽地東山にある一軒の書店に出かけました。そこは東山動植物園の入り口の程近く、東山通りに面したビルに2階です。前回ご紹介したミュージックカフェ『Figaro』とは、大通りに面した反対側で、ここも1階は素敵なカフェになっています。書店の名前は『ブックギャラリー トムの庭』このお店とネコパパの付き合いは長くて、アヤママとの新婚時代から、家族ぐるみで何度も訪れて、店長のMoonhillさんと... 続きを読む
  • ヴィンテージ・オーディオの聴けるカフェ
    2月の晴れた土曜日、ネコパパ、名古屋の行楽地東山近辺に車を走らせました。ブログ仲間のシュレーゲル雨蛙さんや、上社の某店マスターからの情報で、このあたりに素敵なミュージックカフェがあると聞き、訪問を目論んだのです。東山動植物園のごく近くの、広々とした東山通りに面していて、すぐ分かりました。ビルの階段を上がってすぐの2階、アンティークな木のぬくもりのある、おしゃれな店構えです。 午後2時ちょっと前... 続きを読む
  • だれもが知ってる小さな国③
    3 「脅威」がくる 『だれもが知ってる小さな国』物語の後半は、翌年の夏。4年生になったヒコとヒメは北海道で再会。確かめ合ってはいないものの「コロボックルの秘密」を共有できたと信じるヒコは、ヒメといっそう親しくなる。そんなある日、二人はハリーの誘いで、ミノルという青年に出会う。彼はは山の中の大きな屋敷に住んでいる、大地主の息子で、その山はヒコとヒメの両親が養蜂の仕事場として借りている場所でもあった... 続きを読む
  • だれもが知ってる小さな国②
    だれもが知ってる小さな国 有川浩 村上勉(絵)講談社2015年10月27日 第1刷発行 1 出会う 「二十年近い前のことだから、もう昔といっていいかもしれない。ぼくはまだ小学校の三年生だった。」…物語は、あの、懐かしい語り出しで始まります。 ヒコは「はち屋」(養蜂家)の子どもで、小学3年生。ヒコの家は蜜蜂を養って蜂蜜をとるのが仕事だ。蜜が取れる花を追って、両親とともに九州から北海道までを移動しながら... 続きを読む
  • だれもが知ってる小さな国①
    『図書館戦争』で有名な有川浩さんが、佐藤さとる『だれも知らない小さな国』のシリーズ続編を出しました。 『だれも知らない小さな国』は、ネコパパの児童文学依存症の原点といえる作品です。書店で手にとって見ると、「コロボックル物語」としてシリーズ化して以来挿絵を担当している村上勉さんが絵をつけていて、オリジナルと違和感のない本になっていました。 この作品、なんと有川さん自身が佐藤さとるさんに依頼されて、書き... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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