• 白馬・秋の杜聴き会に向けて
    週末に迫った音盤愛好家の交流会「秋の杜」ネコパパの予定プログラムです。やはりクラシックは「当日発表」でないほうがいいと思いますので…テーマは「酔う前に聴いて欲しいこの1曲」 「ほろ酔いの貴方に捧げるこの1曲」はたして合っているのかどうかわかりませんが…今回のキーワードは「シベリウス」です。今年生誕150年を迎えるフィンランドの作曲家、ジャン・シベリウス。ネコパパの大好きな作曲家の一人。 彼の音楽には『... 続きを読む
  • 東京アマデウス管弦楽団のブルックナー第5
    えー、名古屋だけでなく、東京にも『アマデウス管弦楽団」があったんだ。こちらは、東京大学音楽部管弦楽団のOBが中心になって結成されたオーケストラとのこと。とはいえ…プログラムにはモーツァルトの曲は一曲もない。古典派に特化し、モーツァルトの曲は必ず演奏する『名古屋アマデウス室内管弦楽団』とは、ちょっと趣旨が違うようだ。「ネコパパ、なんでまた東京?」という声が聞こえてきそうですが…9月26日(土)に東京国際子ど... 続きを読む
  • マイルス、ドリーブ、フォーレ
    8月29日、毎年夏の恒例になったbassclef君宅の聴き会では、珍しくクラシックの話題が多く出た。bassclef君はベース弾きだけあって低弦楽器のチェロが好き。最近入手したカザルスのベートーヴェン、チェロ・ソナタ第3番のGR盤LPもすっかりお気に入りだし近頃はそれだけでなく、モーツァルト、ブラームスのクラリネット五重奏曲などにも心惹かれている様子だ。その、フリードリヒ・フックス(cl)とウィーン・コンツェルトハウス四... 続きを読む
  • 問題提起の映画ー天空の蜂
    安保法制成立後のがっくり感で迎えた連休。アヤママと映画を見に行きました。天空の蜂人気作家・東野圭吾が原子力発電所を題材に1995年に発表した傑作小説を、堤幸彦監督が映画化した社会派サスペンス。最新鋭の大型ヘリを手に入れたテロリストが、日本全国の原発の停止を求め稼働中の原発上空でホバリングさせるテロ事件を描く。困難な直面に立ち向かうヘリコプター設計士を江口洋介、原子力機器の設計士を本木雅弘が演じ、初めて... 続きを読む
  • ボスコフスキーのウィンナ・ワルツがSACDに
    ESOTERICがボスコフスキーのウィンナ・ワルツを発売オーディオメーカーのエソテリックは,英デッカ,ドイツ・グラモフォン,EMIなどのの音源を、同社の機材によるリマスタリングを施してSACDハイブリッド盤で販売している。 ネコパパは、これまでに何点か購入して、腰のあるピラミッドバランスの音作りや、作りこまれたジャケットデザインを楽しんでいるのだが、ここ最近の新譜には今ひとつ魅力を感じなくて、ご無沙汰にな... 続きを読む
  • ひさびさに、ライヴで「田園」を聴く
    先週9日につづいて、しらかわホールでコンサートを聞く。はじめて聴く団体だが、プログラムに「田園」が入っているので、こりゃ聞き逃せない。クリンゲン・フィルハーモニカー第11回定期演奏会2015年9月12日(土)しらかわホール 18:00開演指揮  小久保 大輔ヴァイオリン独奏 辻 彩奈このオーケストラは、2005年設立。ベートーヴェンの交響曲の全曲演奏を目指して、毎回プログラムに入れてきたという。今回の「田園」は、そ... 続きを読む
  • ついに出現、中古レコード店漫画
    ショパンの事件譜①原作:北原雅紀、作画:あおきてつおビッグコミック2014年6月17日増刊号~ 連載中小学館 2015.9 ダウンロードでいとも簡単に音楽が聴ける時代。奏初範(かなではつのり)が経営する奏音楽堂はアナログレコードの魅力に取り憑かれた者たちにとって夢のような場所である。今日も温もりのある音楽を求めて、奏の店を客が訪れる。寺町・谷中を舞台に音楽と人の織りなす謎を解き明かす新感覚音楽ミステ... 続きを読む
  • 自意識過剰少年が、宇宙戦争に遭遇する物語
    シンドローム (ボクラノSFシリーズ)佐藤哲也挿絵 西村ツチカ福音館書店 2015/01/14 髪が風に吹かれている。川原の光をにじませている。ぼくは久保田の顎を見つめる。ぼくは久保田の手を見つめる。ぼくは久保田の頬を見つめる。ぼくは久保田の見つめている。ぼくはまぶしさを感じている。久保田の隣で、ぼくはサンドイッチを手にしている。 ある日、天から謎の火球が落下してくるのを、教室の窓から目撃した「ぼく... 続きを読む
  • 若さと火花と陽光に満ちた音楽
    土砂降りの雨の中、アヤママとコンサートに行ってきました。実はこのオーケストラ、昨年も二人で聴いています。そのときのアヤママの反応はいまいちで、今回はあまり乗り気ではなかった。でもなんやかで、結局出かけることになりました。夕食は地下街のココイチで軽く済ませて、しらかわホールに向かいます。 愛知工業大学管弦楽団 第18回定期演奏会指揮 中村暢宏  【独奏】角 憲明 (vn) <プログラム>メン... 続きを読む
  • まだ買っていませんが、とっても気になる音盤
    気になる音盤 最近なかなかこれといったクラシック新譜が出てきません。音楽も映像もストリーミングで定額無制限視聴の時代となり、レコード会社も苦しいのかも。購買意欲をそそる大型投売りBOXもひと段落のようです。まあ、そうでないと聞く時間が追いつきませんけれど。それでも、気をつけてみていると気になる音盤が…  ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」 1978年録音ブルックナー交響曲第0番 1982年... 続きを読む
  • 人生の夕暮れに、音楽を添えて
    夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 カズオ イシグロ Kazuo Ishiguro 早川書房 2009.9   NHKで放送された「文学白熱教室」に触発されたネコパパだが、肝心のカズオ・イシグロの作品は読んだことがなかった。 けれど、ある日の夕方、書庫代わりの玄関廊下に並んだ本棚の一角に、短編集『夜想曲集』があることに気づいた。山ほどある積読の一冊に、イシグロの本があったのである。 表表紙に描かれた赤いレーベ... 続きを読む
  • 町でただ一人のビートルズ・ファンだった少女の物語
    オール・マイ・ラヴィング岩瀬成子和田誠(装丁)ホーム社 集英社(発売) 2010.01 時代は、1960年代。主人公の中学生、小夜子は、14歳。熱烈なビートルズファンだけれど、なぜかその想いを共有できるような友達が、周りにいなかった。存在を知らないわけではないけれど、「いいけど、ちょっとね」と訳知り顔で避けているのだ。もしかしたら、この町のビートルズ・ファンって、私ひとりかも。わかるな、そんな空気。みんなが「... 続きを読む
  • 「アヤカシ」つながりでもう一冊
    「アヤカシ」つながりでもう一冊 これは、ドリヤス工場によるマンガ作品。工場と言っても、これは個人ペンネームのようです。意味はよくわからないんだけれど想像するにドリルとヤスリで作品を作る工場…ということでしょうか。「あやかし古書庫と少女の魅宝」全2巻一迅社2013/2/27価格各780円(税込)  本作は、一迅社「Comic REX」にて2011年11月号から2013年2月号まで連載。ご覧のように、高名な漫画家の水木しげる... 続きを読む
  • アヤカシさん
    アヤカシさん 富安陽子(作)野見山響子(絵)初版年月日 2014年10月10日ISBNコード:978-4-8340-8127-福音館書店 \1400+税  啓(ケイ)には、三人のおじさんと、ひとりのおばさんがいた。たったひとりのおばさんは、とっても特別な人だった。十歳しか違わないけど、メイおばさんは、この呼び名を取っても気に入っていた。メイおばさんか高校生になると、お母さんは、おばさんにケイの子守りを頼むようになり、今は... 続きを読む

プロフィール

yositaka

Author:yositaka
子どもの本と、古めの音盤(LP・CD)に埋もれた「ネコパパ庵」庵主。
娘・息子は独立して孫4人。連れ合いのアヤママと二人暮らし。

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